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全国のみなさんへ シンポジウムのお知らせ
発信者＝井上澄夫
（東京都は戦争協力をするな！平和をつくる市民連絡会）
発信時＝２０００年６月１日
６月１４日、東京で「平和と共生を破壊する石原都知事に辞任を要求するシ
ンポジウム」が開かれます。以下、その情報です。
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平和と共生を破壊する石原都知事に
辞任を求める６・１４シンポジウム
とき ６月１４日（水） 午後６時・開場 ６時半・開会
ところ シニアワーク東京・地下講堂
（ＪＲ・飯田橋駅東口から徒歩６分、ホテルエドモンド隣）
電話＝０３・５２１１・２３１０
参加費 ７００円（資料代込み）
主催団体 東京都は戦争協力をするな！平和をつくる市民連絡会
許すな！憲法改悪・市民連絡会
パネリスト 古川 純 （専修大学法学部教授）
鄭 敬謨 （チョン・ギョンモ、評論家）
北村 小夜 （障害児を普通学校へ・全国連絡会世話人）
池田 五律 （『派兵チェック』編集委員会）
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石原慎太郎都知事の暴言の例
〈大災害時に「三国人」の騒擾（そうじょう）を鎮圧するため、自衛隊は治
安出動を〉
東京では、不法入国した多くの三国人、外国人が非常に凶悪な犯罪を繰り返
している。大きな災害が起きたときには、大きな大きな騒擾（そうじょう）事
件すら想定される。それに対処するには、警察の力では限りがあるから、（自
衛隊の）皆さんに出動願って、治安の維持も大きな目的として遂行していただ
きたい。
（２０００年４月９日、陸上自衛隊練馬駐屯地の創隊記念式典でおこなった
挨拶）
〈現憲法を破棄して、天皇を元首とする新憲法の制定を〉
憲法なんて破棄したらいい。国会に「破棄しましょう」という動議を出した
らいい。５１％の賛成と４９％の反対なら通る。新しい憲法をつくったら、自
衛権だってきちんと定義できる。日本は世界一の防衛国家になったらいい。世
界一優秀な戦闘機をつくってどんどん外国に売ったらいい。天皇ははっきり元
首にしたらいい。
（１９９９年８月２５日／９月８日号『ＳＡＰＩＯ』、２０００年３月号
『正論』）
【６・１４シンポジウムの連絡先】
◎許すな！憲法改悪・市民連絡会
電 話：０３・３２２１・４６６８
ＦＡＸ：０３・３２２１・２５５８
◎東京都は戦争協力をするな！平和をつくる市民連絡会
電話／ＦＡＸ
０３・３９５３・９５５０
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６・１４シンポジウムに参加しましょう！
さる４月９日、石原慎太郎都知事は、陸上自衛隊練馬駐屯地の創隊記念式典
に出席し、こう挨拶しました。
《東京では、不法入国した多くの三国人、外国人が非常に凶悪な犯罪を繰り
返している。大きな災害が起きたときには、大きな大きな騒擾（そうじょう）
事件すら想定される。それに対処するには、警察の力では限りがあるから、
（自衛隊の）皆さんに出動願って、治安の維持も大きな目的として遂行してい
ただきたい。》
この発言は、マスメディアにおいて、主として「『三国人』発言」として取
り上げられ、その差別性が批判されました。「三国人」という言葉は、１９４
５年の日本の敗戦後、旧植民地の人びとに対して用いられた差別語ですから、
当然のことです。
しかしさらなる問題は、石原知事が、「三国人」という表現にみられる、あ
からさまな差別意識に基づいて、《自衛隊に治安出動を公然と要請した》こと
にあります。
彼は、自衛隊の武力をもって「三国人の騒擾（大勢で起こす騒乱）」を鎮圧す
る意志を鮮明にしたのです。
石原発言は、在日朝鮮人・韓国人、中国人を震えあがらせました。しかも石
原知事は、治安出動の対象を「不法入国した外国人」一般に広げました。それ
ゆえ、さまざまな事情でオーバーステイの状態に置かれている外国籍の人びと
から強い反発を呼び、発言に抗議するデモまで起きたのです。
しかし今回の発言は、けっして唐突に漏らされた失言ではありません。
昨年の春、石原慎太郎元国会議員は都知事になりました。石原知事は、いわば
周辺事態法とともに政治の舞台に再登場し、それを強く意識しつつ、現憲法破
棄・天皇を元首とする新憲法制定、「周辺事態」発生時における、東京都の
「無条件で全面的な」戦争協力などをブチ上げてきました。問題の発言は、知
事当選直後から、諸右派メディアで繰り返し
なされてきたのです。
石原知事は、阪神大震災のとき、様々な国籍を持つ人びとが、互いに助け合
い、ともに協力して復興に努力したことや、歴史的な南北首脳会談の実現が示
す、朝鮮半島における緊張緩和と統一への動きなど、一顧だにしません。それ
どころか、しつこく繰り返される「反中国」発言が示すように、日本社会の内
部で、また国境を越えて追求されるべき共生を破壊し、分断と相互不信・憎悪
を増幅させようとしています。アジア太平洋地域、東アジアの平和の創造に敵
対し、軍事的緊張を激化させようとしています。
石原知事は、本年８月１５日、靖国神社に都知事として公式参拝することを
都議会ですでに明言しており、９月３日には、「防災」に名を借りて東京都を
戒厳令下に置く、陸海空三自衛隊動員の大演習を実施する予定です。
このたび、９条改憲に反対して活動をつづけてきた「許すな！憲法改悪・市
民連絡会」と「東京都は戦争協力をするな！平和をつくる市民連絡会」は共催
で、石原都知事がやろうとしていることをトータルにとらえて辞任を迫る６・
１４シンポジウムを企画しました。ちょうど南北首脳会談が行なわれる時期
の、とても意義あるシンポになるでしょう。
多くの市民、都民の皆さんが、こぞってご参加下さるよう呼びかけます。