沖縄の後藤です。
代理発信です。
沖縄米軍基地の県内移設・統合・新設・機能強化反対、反戦平和運動連帯強化の為
に6・23/7・20に結集する全国の仲間の皆さんに親愛の情を込めて真心からなる握手
と
拍手・メッセージを送ります。
今、沖縄民衆は民衆自身の将来にわたる運命・生き方を決する歴史的岐路に立って
いる。私達沖縄民衆には琉球沖縄の歴史の真実を厳粛に回顧し、現在を冷静に凝視
し、未来を切り拓いていく覚悟が迫られている。琉球の島々に生きる子々孫々や自然
と共生できるように!
さて、琉球王国が薩摩の侵略によって中薩両属をやむなくされて以来、絶対天皇制
政府の琉球処分による王国の武力解体・併合、その後の軍国主義的皇民化教育による
沖縄民衆の皇国臣民化と沖縄語と琉風民俗の蔑視、日本国語と和風・天皇教神道の強
制など沖縄差別の徹底、そして遂には天皇の忠良なる臣民としてアジア太平洋諸国へ
の15年に及ぶ侵略戦争に加担させられた。その挙句の果てに、ナチズムと共謀し惹
起した第二次世界大戦末期には天皇制護持を至上目的とした皇軍の沖縄捨石作戦で沖
縄民衆は地獄・泥と炎の戦場死と戦争彷徨飢餓難民を体験させられた。
ついで、沖縄民衆を巻き込んだ日米両国の戦争が終わった戦後も米軍の軍事占領が
続き、米軍基地拡大強化のための土地強奪、軍事演習事故・米軍人凶悪犯罪の頻発等
人権侵害は枚挙に暇が無い。その上、沖縄米軍基地は朝鮮戦争・ベトナム戦争などの
侵略のための出撃基地となり、アジア民衆を再び殺戮した。このような民衆虐殺・殺
戮と凶悪な人権侵害を止めさせる為には「平和憲法下の祖国」へ復帰することだと、
島
ぐるみの即時無条件全面返還・祖国復帰運動を続けた。そして、米軍の王権的な布令
布告・武力による不法不当な弾圧をはねかえし「祖国」へ復帰した。しかし、沖縄民
衆
の切望した「祖国日本」は、「非武装平和主義・主権在民・人権尊重・地方自治など
侵略戦争への反省と民主的諸原則の実施を保障する憲法の施行されている祖国」では
なかった。
「復帰」はしたけれど、「祖国日本」は平和憲法が空洞化され、自公保政権が日米
安
保条約によって沖縄米軍基地の「全土自由使用」を占領下よりも拡大保障し、中東戦
争
・コソボ空爆等の出撃基地となり、又海兵隊員達の少女拉致強姦事件のように、演習
事故・凶悪犯罪も後を絶たない。
そして現在、日米安保共同宣言によって、安保の再定義とガイドラインの見直しが
行われ、それによって「物品・役務相互提供協定」が締結され、米軍の起こす戦争に
協
力する「周辺事態法・盗聴法・国旗・国歌法」など軍国主義時代の治安維持法・国家
総
動員法体制的な有事法制化が進められている。なお、自公保政権は「憲法調査会」に
おける「論憲」を踏絵にして平和憲法・教育基本法を改悪し、再び天皇制軍国主義国
家・帝国主義国家の復活を画策している。沖縄米軍については米軍用地強制使用特措
法を改正し、地主及び自治体の権利・権限を形骸化して米軍に土地を提供し、又米軍
駐留費も維持経費と思いやり予算でその7割を日本側が負担している。更に50年以
上も使い古し老朽化した米軍基地を、日米特別行動委員会報告によって日本負担で県
内移設・統合新設・機能強化をすることを約束し、沖縄民衆にそれを押し付けようと
している。それゆえ日米両政府と県内買弁派は、米軍基地県内移設反対運動を弱める
ため、サミット狂騒と経済振興策拝金幻想を掻き鳴しながら、一方では沖縄戦・米軍
占領など琉球沖縄史の改竄と反戦運動を推進する一坪反戦地主などの県委嘱からの排
除攻撃を仕掛けている。
この琉球沖縄の歴史が、私達沖縄民衆に一切の暴力・差別からの解放の人間的努力
の積み重ねこそが人類の平和自立共生・平和憲法実現の道であることを教えてくれ
た。さあ、愉しく自己実現しよう!
6・23反戦デーに、魂魄の塔に戦没者供養を祈り、反戦平和を誓おう!合掌!
基地はいらない人間の鎖県民大行動7・20嘉手納基地包囲を達成し基地のない健全
な平和な沖縄を!
青年・学生・労働者農民・商工者など全民衆よ!銃を取らず反戦平和に生きよ!
日米安保条約廃棄!米軍基地撤去!今こそ総団結し、平和憲法を日常生活の中で実
践しよう!
沖縄民衆は日本民衆の仲間として共に前進する!団結こそ命!ぬちどぅたから(命
こそ宝)!
琉球処分以来の沖縄内部の買弁的支配層とエセ革新の背信的指導者・曲学阿世の御
用学者の事大主義精神・国家権力阿諛迎合現状追従を克服払拭し平和自立共生・平和
憲法輝く共和制の沖縄・日本建設のために、非暴力非協力不服従の抵抗精神でがんば
りぬく!さあ、友よ!柔ら頑丈で力を合わそう!
2000年5月15日 宜保幸男
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OKINAWA/Satoshi Gotou
沖縄・後 藤 聡
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