こんにちは。「市民新党にいがた」の中山です。
今、沖縄に来ております。
沖縄社会大衆党は1950年に発足した「土着政党」と、私たち「市民新党にいがた」
は同じ地域政党同士（にしては規模の差が大きすぎますが．．）ということで数年前
から交流があり、沖縄県議選も控えているところでいろいろお手伝いをしているとこ
ろです。
それで、現地の若いスタッフと協力して沖縄社会大衆党（略して社大党＝しゃだい
とう）のＨＰを作成しました。
http://www.jca.apc.org/okinawashadai/
社大党は、本土では一部で誤解もあるようですが戦前の「社会大衆党」とは直接の
関係はありません。
1950年に結成され、結党当初は「国際正義に基づく琉球国の建設」を綱領で謳って
いましたが、のちに復帰運動の中心にたち、分裂や混乱も経ながら、何人かの県知事
を輩出し、多くの議員を議会へ送りだし、内外に沖縄の心と立場を訴えて活動してき
ました。
本土への復帰が実現され、多くの政治勢力や政治・労働団体などが本土の政党・団
体へと統合される中、党内でも解散や社会党（当時）への合流などを求める声もあり
ましたが、しかしそもそも目指した「平和憲法への復帰」は実現されず、また95年の
「少女暴行事件」とそれをめぐって広範に高まった基地撤去の要求に対する日米両政
府の対処などにも見られる通り、沖縄では基本的人権や民主主義、果ては財産権まで
もが否定され、「沖縄差別」が厳然として残存し続けている現状の中、全国でもユニ
ークな「土着政党」としていまなお活動を続けています。全国各地の平和集会でもお
馴染みの参議院議員の島袋宗康さんは、この沖縄社会大衆党の委員長でもあります。
もちろん、反戦平和運動の中には、あるいは沖縄をとりまく様々な分野では、社大
党に対する御批判もあるかもしれませんし、「土着政党」としての保守性も否定でき
ません。また、そもそも議会での活動の意義を疑問視される方もあるかもしれません
。しかし、私はこのユニークな「土着政党」を、是非沖縄の外からも支援していきた
いと思っています。それは、地域で全国政党とは一線を画してさまざまな活動を展開
し、また市民運動と連携しその中に学びながら政治や議会の場でも活動を展開してい
くこうとする私たち「市民新党にいがた」にとっても共通の課題を抱えていると考え
ているからです。
また、過日の沖縄県議会での「一坪反戦地主排除」の決議は、議会の場における保
革の議員の数の「方程式の結果」という側面でもあることを考えれば、この６月から
始まる沖縄県議選で、社大党に限らず革新勢力がいかに支持を確実なものにするか、
これはあの決議に怒った人々の共通の課題として考えてもいい問題ではないか、と私
は思います。
というわけで、上記のようにとりあえず社大党のホームページを作成しました。
結党宣言などや今年度の活動方針などとともに、沖縄の戦後政治史と社大党の活動
史を収録してあります。1945年から95年までの動きを年表形式にまとめたもので、正
確に数えていませんがおそらく1000件以上のデータがあります。いくつかのデータベ
ースや資料を編集して作成したデータで、不十分かとは思いますが、お気づきの点な
どありましたら私宛ではなくokinawashadai@jca.apc.orgまで是非お知らせ下さい。
特に、とりあえず気付いたところでは、反戦地主会や一坪反戦地主会の正確な経緯に
関するデータが不十分なようです。今後も随時加筆編集される予定で、全体としては
、資料としてもお役にも立つものと私も思います。是非御覧下さい。
また、このホームページをボランティアで共同管理していただける方を募集中との
ことです。サミットを控え、英訳版も作成される計画とのことです。今の所現地の若
いスタッフ２名ー３名に私もお手伝いする予定です。条件は、できればJCANETのIDを
持っている方で、もちろん経験のある方。社大党の政治方針に全面賛同する義務はあ
りませんが社大党を応援したいと思う方は大歓迎とのこと。沖縄はもちろん、新潟で
、あちこちで、沖縄の土着政党のＨＰをいじくるなんてのも、愉快と思います。
よろしくお願いいたします。