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X-Sender: yufukiri@fat.coara.or.jp (Unverified)
Date: Wed, 26 Apr 2000 14:05:45 +0900
To: keystone@jca.ax.apc.org
From: Urata Ryuji <yufukiri@fat.coara.or.jp>
Subject: [keystone 2639] 日出生台・移転補償措置 初年度
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Reply-To: keystone@jca.ax.apc.org

米海兵隊による実弾砲撃演習が昨年より行われている
大分県の日出生台(ひじゅうだい)演習場周辺住民に対して
出されている移転補償措置。
初年度は5世帯が転出を希望。

福岡防衛施設局は
「実弾砲撃訓練の本土移転を円滑にするため」と言うが、
日出生台に演習に来た米軍の隊長は
2月の住民との直接対談で
「移転措置は必要ないし、要望したこともない」。

米軍が望んだのでもないとするなら、
演習場周辺に暮らす人間をいなくさせようと
しているのは「国」ということか!?

この移転補償措置の対象範囲には
米軍演習にもっとも強行に反対している地元の青年団組織
「人見会」のメンバー全員の家がそっくり入っています。
 
 
 

================転載ここから===========================
大分合同新聞 2000年4月25日
「表層深層」

消える?日出生地区

転出希望5世帯
動揺する地元住民

過疎化さらに拍車
振興策の真意はどこに

日出生台演習場に接する玖珠町日出生地区が在沖縄米軍による実弾砲撃訓
練に伴う「移転補償」で揺れている。訓練の地元対策として、国が希望者
の土地や家屋、田畑などを買い取る措置だが、初年度は24日までに、対象
区域内の5世帯・8人が転出を希望。さらに、土地だけを残して、町外で
暮らす1世帯が「申し入れ書」にサインした。「地域活性化に取り組み始
めたばかりなのに・・・」「こんなに希望者が出るとは」と住民。過疎化
が進む地域はどうなるのだろうか。
 

正直びっくり

「正直、びっくりしている。1〜2世帯なら分かるが、まさか5世帯と
は・・・。地域が消えてしまう」
 同町日出生南部地区。畜産農家の男性(40)は、語気を強めた。「住民
の中には「米軍が来るから逃げ出そう」などと思っている人はいない。
(補償)を望んでもいないのに、何が地元対策なのだろうか」
 福岡防衛施設局が移転補償を打ち出したのは昨年10月。日出生北部、南
部地区の145戸が対象だった。地元から特別な要望は出ていないが、「実弾
砲撃訓練の本土移転を円滑にするため」と同施設局。補償はSACO(日米特
別行動委員会)予算で、訓練移転先の全国5カ所で実施される。
 

訓練関係なし

地元説明会には、住民の8割が集まるなど関心の高さをうかがわせた。
はっきりした補償基準がまだ示されていないこともあったが、その後は
「個人のプライバシーに関する問題なので、大きな声で言えなくなった」
と住民。自治委員の男性(57)は「補償基準がわからないこともあり、今
年は様子を見る傾向が強いと思っていた」と話す。
 実際に受付を始めると、窓口の玖珠町役場には十数件の相談が寄せられ
た。「自分の土地(家屋)にどれくらいの価値があるのか知りたい」「補
償額が分かった後で希望を取り下げられるのか」
 移転補償を申し込んだ80歳代の女性は独り暮らし。「日出生台の暮ら
しは好きだけど、一人ではつらいことが多すぎる。病院も遠いしね」転出
後は町外で暮らす息子の家に移り住む予定で、「地域を離れる寂しさはあ
るけれど・・・移転補償と米軍演習は直接関係ない」。転出希望の5世帯
はいずれも高齢者で"米軍訓練"を補償の希望理由に挙げたケースはない。
 

整備進むが・・・

日出生地区では現在、地域振興策として農業基盤整備が進んでいる。四月上
旬には、住民が手づくりの「緑の夢公園」が小野原ダム湖畔に完成したば
かり。移転補償による転出で住民が少なくなれば地域運営に支障を来す。
日出生地区では、転出した人の農地を借り受ける形で、残った住民が農業
基盤を支えてきたが、買い取られた田畑が空き地(国有地)に変わってい
けば、それもできないことになる。やがては農業を基盤とする住民に影響
が出ることは避けられない。
「本当の意味での地元対策なら、演習場と共存共栄しながら、のどかに暮
らせる施策が別にあるのではないか」と農業の男性は強調する。「国は真
剣に地域のことを考えているのだろうか。移転補償は過疎化につながる。
国の真意は何なのだろうか」。
 玖珠町の小林公明町長は「引き続き、日出生地区の地域振興に力を注い
でいく姿勢に変わりはない」と強調している。
                   (玖珠支局・首藤康)

====================転載ここまで========================
転載禁止(おまじない)
 
 

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浦田龍次 Ryuji Urata

〔e-mail〕 yufukiri@fat.coara.or.jp

地域の暮らしの「安心」と「安全」を奪い、
地域の自立経済の健全な成長を阻害する
米軍基地や演習は、
日出生台にも名護にも、どこにもいらない!

日出生台で2月に行われる米海兵隊実弾砲撃演習に抗議する
「日出生台ピースアクション2000」
http://www.coara.or.jp/~yufukiri/localnet/lonets.html

米海兵隊は日本にいらない!アクションプロジェクト
(米紙意見広告を実現する会)
http://www.coara.or.jp/~yufukiri/

<在日米軍基地問題の掲示板>
http://www.megnow.com/~nagano/lightboard/1141/board.html
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