日出生台での米軍演習について、3月29日に福岡防衛施設局に出していた
公開質問に、4月13日に以下のような回答がありました。
しかし、質問4〜10の回答については、こちらの質問に対する答えと
なっていないため、これらの質問事項について、再度、きちんと回答する
ように要請しました。
今回もFAXでの回答はできないということで、施設局側が電話で回答した
ものをローカルNET側で録音し、それを文書に起こし、誤っているとまずいの
で、念のため、こちらでテープおこししたその文書を福岡防衛施設局側にFA
Xバックして、字句、句読点、改行位置などを電話で訂正してもらい、最終仕
上げにもう一度ファクスバックして、ようやく回答を作成するという、滑稽と
しかいいようのない珍妙な手続きを経て作成したものです。
これについては、お互いの無用な誤解を避け、また意味あるやりとりにする
ためにも、改善を求めましたが、「FAX等文書での回答は今後もできない」
との答えでした。
本来なら文書一枚FAXしてくれれば済むこの作業ですが、ファクスできな
い理由を尋ねると、「質問、陳情、苦情、取材等は膨大な件数が入ってきてお
り、対応する相手はあなた方だけではなく、広報は一人しかおらず、多忙を極
めているため、一つ一つの質問に文書では対応できない。ファクスでの対応
は、これまでもやってこなかったように、これからもやらない。他局でも同様
にしている」とのこと・・・。
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公開質問への福岡防衛施設局4/13回答
広報官:高木
■質問1:日出生台演習場内に建設が進められている米軍用施設について3月
1日に私どもが出しました公開質問に、施設局よりにいただきました3月8日
の回答において、
>【食厨等施設】食堂、厨房、シャワー室など。事業費は約6億1千万。
> 規模は鉄筋コンクリート作りで一部鉄骨づくりの平屋建て。
> 面積1200平米。完成予定平成12年8月末。
とお答えいただきました。ここで「食堂、厨房、シャワー室など」とされてい
ますが、この「など」とは、
「食堂、厨房、シャワー室」の他に具体的に何をさしているのですか?
「など」と言う言葉で曖昧にしないで、SACO予算を使って日出生台で建設が
進められている施設について、すべてを具体的にお答え下さい。
<施設局回答>
「食堂、厨房、シャワー室等」は食厨等施設内の主要室を回答したものであ
る。「等」に含まれる部屋は事務室、倉庫、機械室、玄関、前室、便所であ
る。
■質問2:また以下の建設中の米軍用宿泊施設に関する説明において
>【隊舎】宿泊施設。規模は鉄筋コンクリート作りの3階建て。事業費は今後
>の発注等の業務の関係で公表は控えさせていただきたい。完成予定は平成12年
>12月末。造成工事には入っている。
とお答えいただきましたが、この宿泊施設の事業費はいくらですか?
現在明らかにできないのであれば、いつ明らかにできますか?
<施設局回答>
宿泊施設工事の事業費は約6億3千万円である。
■質問3:上記、日出生台に建設されようとしている「食堂、厨房、シャワー
室など」と「宿泊施設」の建築確認申請はどこに出し、許可を得ていますか?
<施設局回答>
「食厨等施設」と「隊舎」の計画通知を大分土木事務所に提出し、適合す
る旨の通知を受けている。
■質問4:上記、「食堂、厨房、シャワー室など」と「宿泊施設」について、
建設目的と予算を以下のようにお答えいただきました。
>【予算】提供施設整備費ということでSACOの関連経費。
>【目的】104号線越えの移転米軍訓練を安全、かつ円滑に実施するため。
> 県道104号線越え実弾射撃訓練の本土の演習場への分散実施にあたって、
>各演習場とも約1カ月の訓練滞在期間を要し、長期間にわたり安全対策、
>及び訓練の円滑化を図るなど万全を期す必要がある。実弾射撃訓練における
>安全管理の徹底、及び訓練の円滑化を図るため、日米間で調整の上、
>必要最小限の(老朽化、あるいは不足した)生活関連施設等の施設整備を
>行っているものである。
と説明されましたが、しかし、前回も指摘しましたように、実際に日出生台で
の2回の演習を指揮したに米海兵隊の大隊長ケリー中佐は「宿舎は米軍演習に
必要ない」「第3海兵師団第12連隊から要望したこともない」と答え、施設局
の説明「必要最小限の生活関連施設の整備」では答えになっていません。これ
を「必要」としているの主体はいったい誰ですか。
■質問5:また関連質問ですが、上記施設局説明の「日米間で調整」との説明
についてですが、それは、いったい、いつ、どこで行われ、誰(米軍側の誰と
日本側の誰)が、どのような議論の調整をした結果、このような施設整備をお
こなうことになったのですか?経緯を教えて下さい。
■質問8:米軍用の「食堂、厨房、シャワー室など」や「宿泊施設」につい
て、実は自衛隊こそがそれを使用したくて、でも予算がないので、「米軍用」
と名目をつけSACO予算でまかなおうとしたのではないか、との疑問の声が出て
いますが、そうではありませんか。
■質問9:自衛隊にとって、日出生台に、このような「食堂、厨房、シャワー
室など」や「宿泊施設」が必要なのですか?施設局として、そのような要望を
自衛隊から受けているのですか?
<施設局回答>問い4・5・8・9は一括回答。
これまで説明したとおり、県道104号線越え実弾射撃訓練の本土の演習場へ
の分散・実施に当たっては、長期間にわたる訓練滞在期間中の安全対策及び訓
練の円滑化を図るなど万全を期す必要があり、実弾射撃訓練における安全管理
の徹底及び訓練の円滑化を図るため、老朽化又は不足している必要最小限の生
活関連施設などの施設整備を行っているところである。
これらの施設は、日米間で調整を行い整備をしているものであるが、日米間
の具体的な調整の内容・時期、調整部署等は外交交渉に係ることでもあり申し
上げられない。
■質問6:この米軍用の施設が完成すると、その光熱費、水道代、維持管理費
用は、どこからの支出となりますか?
■質問7:また、「誰がこの施設を使うのですか」との質問に対して、施設局
は
> これらの施設については、米軍の訓練期間は米軍が使用し、米軍訓練期間
>以外は陸上自衛隊に維持管理を兼ねて使用してもらうこととしている。
と回答しました。この自衛隊が使用する際の光熱費、水道代、維持管理費用は
どこから出されますか?
<施設局回答>
質問6・7への回答: 光熱費、水道代、維持管理費用については、施設がまだ
完成しておらず、現段階ではお答えできない。
■質問10:
>平成10年1月、及び平成11年2月に、日出生台演習場周辺の30箇所において
>実施した騒音測定について、調査結果の具体的数値については区域指定を
>行うための内部の検討資料であるので、お知らせすることは控えたい
と施設局は答えていますが、このような情報を公開しない姿勢こそが、きち
んとした計測、範囲設定の議論がおこなわれず、都合がいいように、範囲設定
を出したのではないかとの疑問を住民に起こすのです。住民の疑問、不安の解
消のために、この調査結果情報をきちんと公開して下さい。できないというな
ら、どのような具体的支障がおきると考えて、この資料を公表することができ
ないのですか?教えてください。
<施設局回答>
日出生台演習場に係る住宅防音地区及び移転補償地区は、騒音度調査の結果
を区域指定という形で公表したものである。
■質問11:
>砲撃音対策として実施している住宅防音事業とか移転補償については、県道
>104号線越え実弾砲撃訓練が実施されている5つの演習場で実施されている。
>沖縄ではこれまでやってこなかった」
と施設局は答えましたが、沖縄で砲撃音対策をやってこなかった理由はなんで
すか。また米軍が本土で演習をやるようになって、砲撃音対策をやるように
なった理由を説明して下さい。
<施設局回答>
砲撃音に関わる住宅防音工事、及び移転保障は、沖縄県道104号線越え実弾
射撃訓練の本土演習場への移転を円滑に実施するための措置として、移転先の
5演習場に限定して実施されているものと承知している。
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浦田龍次 Ryuji Urata
〔e-mail〕 yufukiri@fat.coara.or.jp
地域の暮らしの「安心」と「安全」を奪い、
地域の自立経済の健全な成長を阻害する
米軍基地や演習は、
日出生台にも名護にも、どこにもいらない!
日出生台で2月に行われる米海兵隊実弾砲撃演習に抗議する
「日出生台ピースアクション2000」
http://www.coara.or.jp/~yufukiri/localnet/lonets.html
米海兵隊は日本にいらない!アクションプロジェクト
(米紙意見広告を実現する会)
http://www.coara.or.jp/~yufukiri/
<在日米軍基地問題の掲示板>
http://www.megnow.com/~nagano/lightboard/1141/board.html
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