(from 『オルタナティブ運動情報メーリングリスト』 改行位置等若干変更)
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Date: Tue, 04 Apr 2000 07:31:40 +0900
From: 和田 喜太郎 <YRX00535@nifty.ne.jp>
Subject: [aml 17208] 4.2「ひびけ沖縄の」集会記
和田です。
もう一昨日となりましたが、京都円山公園・野外音楽堂での“名護に新たな基地はつ
くらせない・ひびけ沖縄のこころ関西のつどい”に参加しました。
この「ひびけ沖縄の…」集会は、いわゆる「少女暴行事件」の翌年から、毎年3月に
大阪で開催恒例化され、毎回2000人は下らない春季の大イベントとして継続され、
昨年も大田前沖縄知事を迎えて開催されました。
そして今年は、山内徳信さん(前沖縄県出納長、元読谷村長)、真喜志トミさん(名
護・二見以北十区の会「ジャンヌ会」)、韓国から裴鐘珍[ペジョンジン]さん(米軍基
地返還運動事務局長)を迎え、今回初めて京都で開催されました。
「大阪の集会をなんで・・?」という声もあったようですが、京都・滋賀の沖縄県人
会も含めた集会実行委員会が発足、大阪からも応援する形で取り組まれました。結果は
熱気に包まれた会場もほぼ満席、約2800人が参加しました。集会後の四条河原町繁
華街デモ(ピース・ウォーク)も元気いっぱい、市役所前では山内さんらの握手をうけ
たりしながら流れ解散しました。
後から担当者から聞いたのですが、府警へのデモ申請は1000人としていたとのこ
とでした。これが主催側当初の予想だったようで会場カンパも約60万円。行楽シーズ
ン到来のなか、歩道の人々からも各所で拍手があるなどアピール効果も上々「大成功」
といってよかろうと思います。
京阪四条駅から東へ行くと八坂神社の正面、その左の坂を上ると円山公園です。少し
遅れたので急ごうにも、歩道は観光客やら花見客でごった返しでした。開花が遅れ蕾み
もない桜の下で公園は宴会真っ盛りです。円山公園の「野音」も全く久しぶりでした。
京都の人たちも、だいたい集会といえば三条河原で開催、会場を出て真っすぐ行くと
河原町筋の交差点で、そこから右折、商店街を通り市役所前で流れ解散というL字型コ
ースがデモパターンのようだったと思います。
「それにしても、ようこんな賑やかなとこ通らせよるなあ」「ほんまや、大阪府警や
ったら絶対許可させよらへんで」「何やゆうたら四列になっとらんとか、止まるなと
かマイクでがんがんやりよるしなあ」「過剰警備の公安警察ぶり丸出しや、デモ参加
者を犯罪視しくさる」「ドライバーの味方みたいな顔して、今ここを危険な連中が通
る、ちゅう含みでものをいうからなあ、あいつら」「見てみいな、警官ぱらぱらやん
か」「ぱらぱらどころか、おらへんがな」「おらへんでも別に事故がおきるわけやな
いしなあ」・・・こんなへらず口やらシュプレヒコールしながらのデモでした。
集会へは沖縄出身、社民党、共産党など国会議員からメッセージも届いており共産党
関係の参加者もあったようです。私たちのデモてい団の先導車は、部落解放同盟滋賀県
連(だったか京都府連だったか?)の車でした。つまり共産党から極小「過激派」に至
るまで、様々な寄り合いのにぎやかな集会・デモでした。昨年に続き今年も、まよなか
しんや(大城信也)さんの飛び入りミニコンサートや、沖縄県人会の方の舞踊、島唄、
エイサー太鼓の出演。団体アピールでは、息子さんを米兵にひき殺された海老原さん、
控訴結審もせまる「思いやり予算」違憲訴訟団から、状況の変化で「活動再開」の石垣
島・白保の会などから訴えがありました。
関西では、昨年11月に滋賀饗庭野での日米共同軍事演習、今年1月伊丹での日米共
同指揮所演習と続きましたが、何れも沖縄在日米軍あるいは周辺事態法の動向と無関係
でなく、滋賀、京都、兵庫のそれぞれの取り組みは、今回の集会にも少なからず影響し
あっているように思えました。以下は当日配布された資料のなかからですが、集会経過
と集会アピールを紹介しておきます。
◆ ◆ ◆
【米兵の暴行糾弾!沖縄とともに基地撤去をめざす関西連絡会の経過・概略】
95.11.19 「関西連絡会」発足集会
250人 大阪・大正沖縄会館
96. 3.20 基地はいらない関西のつどい
3000人 中之島中央公会堂
4.15 怒・沖縄から訴える集会
7000人 扇町公園
5月 「基地撤去を求める」署名提出
16292名
10.20 全国から基地をなくそう関西の集い 1500人
剣崎公園
97. 3.23 ひびけ沖縄のこころ関西のつどい 2500人 中之島中央公会堂
4.18 特別措置法改悪糾弾集会
2000人 剣崎公園
11.24 海上ヘリ基地はいらないシンポ
200人 PLP会館
98. 3.22 ひびけ沖縄のこころ関西のつどい 2000人 中之島中央公会堂
5月 普天間基地包囲沖縄ツアー
70人
99. 3.28 ひびけ沖縄のこころ関西のつどい 2300人 大阪城野外音楽堂
11.14 新たな基地建設を許すな講演集会
200人 部落解放センター
※ただし、必ずしも「連絡会」が主催したわけでなく、例えば「“平和な島を”関西
沖縄の会」などほかの団体と共催又は実行委員会による集会(主に大阪での)です。
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【ア ピ ー ル】
1997年住民投票で「基地はいらない」という明確な意志表示をした名護市民
今その同じ場所、名護市東海岸辺野古沖に新たな米軍基地が建設されようとしている
戦後、米軍の「銃剣とプルトーザー」によって強制的に土地を取り上げられ
米軍専用基地の75%が集中し
半世紀以上にわたり、無数の基地故の犯罪・被害に苦しめられて来た沖縄
なぜその沖縄に、新たな最新鋭の基地をつくろうとするのか
普天間基地の県内移設という「たらい回し」で、沖縄への基地固定化をはかろうという
のか
ハイテク化と攻撃ヘリ・オスブレイの実戦配備によって飛躍的に機能を強化し
沖縄北部を米海兵隊の強大な一大攻撃拠点にしようというのか
1995年この地でおきた米兵の暴行事件への少女の怒りを踏みにじり
基地撤去への多くの人々の叫びを無視するように
経済振興という日本政府の札束が乱舞し
巨額の、我々一人ひとりの税金がつぎ込まれ
ジュゴンのすむ豊かな海、自然の宝庫ヤンバルの山々が破壊されていく
我々は許すわけにはいかない! 断じて許すわけIこはいかない!
21世紀を平和な世紀に、アジアの人たちと、平和な世紀に
基地のない平和な島・沖縄の実現に向け
沖縄から日本全国から、アジアから軍事基地をなくすため
京都から、この関西の地から、叫びをあげていこう!
市長リコールに立ち上がった名護の闘いを支援し
新たな基地をつくらせないためにともにたたかおう!
サミットを利用した強引な基地押しつけを許さず、7月嘉手納基地包囲行動を成功させ
沖縄から世界に平和のメッセージを伝えよう!
ひびけ沖縄のこころ!
本集会の名において決意をこめて宣言する
2000年4月2日
名護に新たな基地はつくらせない
ひびけ沖縄のこころ関西のつどい 参加者一同
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00/04/03 和田 <YRX00535@nifty.ne.jp>