一坪反戦地主を県の機関から排除すべきとの陳情に対する「一坪反戦地主会」の公
式声明です。(転載歓迎)
陳情書の全文は、すでにkeystone([keystone 2508] )と aml([aml 17152]
)に
流れていますので、ご参照下さい。
沖縄県議会への抗議と要請のお願い:
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(文例)
沖縄県議会は、思想信条の自由を否定し、憲法の破壊と戦前の軍国主義の
復活につながる陳情を採択しないようよう、強く抗議し、要請する。
(宛先)
沖縄県議会事務局 FAX 098−866−2350
宛先は 「沖縄県議会」宛でお願いします。
============= 以下転載(原文縦書き、漢数字は算用数字に変更)============
声明
沖縄県議会総務企画委員会は、自民、県民の会、新進沖縄の賛成多数で、一坪反戦
地主などを県の外郭団体などあらゆる県の機関の役員に就任させないようにとの陳情
を採択したうえ、本日30日の最終本会議での採択を強行しようとしている。
右陳情は、「一坪反戦地主の土地所有は、国の政策を妨害する目的にでたものであ
るから憲法12条にいう自由及び権利の濫用に当たる。平和祈念資料館監修委員、県
公文書館、県教育委員会などは、特に歴史の公正を期する立場から不的確」というも
のである。
右陳情は、極めて危険な内容であり、民主主義を根底から否定するものである。
右陳情は、国の施策に反する行為をしてはならない。国の定める歴史観に反しては
ならないという、まさに「ファシズム宣言」を沖縄県民に押しつけることを求めるも
のである。
思想信条の自由を保障することは、民主主義の基本であり、憲法19条は基本的人
権としてその不可侵性を宣言している。
一坪反戦地主会は、軍用地を、生活と生産の場に取り戻すことを目的とする団体で
ある。
我々は、米軍基地の存在により沖縄県民の生命、人権が奪われ侵害されることに反
対し、米軍基地が、ベトナム戦争、湾岸戦争を始め多くの人民の殺戮基地であること
に反対し、性別、職業、年齢を問わず、広範な人々が結集する団体である。
我々は、戦争につながる一切を拒否する理念を共有するものである。
旧帝国憲法は、全ての権利が天皇によって許される範囲でしか享受しえないという
ものであり、国の政策に反対し、国の定める皇国史観に反対すれば治安維持法によっ
て投獄され、反対意見は封じられ、その結果、戦争への道をひた走っていったのであ
る。
憲法は、過去の歴史の反省にたって、民主主義の基本である思想信条の自由を保障
したのである。
今回の自民、県民の会、新進沖縄による陳情採択は、彼ら自らが民主主義の体裁を
すらかなぐり捨てて、己のファシズム宣言を行ったに等しいが、さらに到底許されざ
る暴挙は、沖縄県議会総務企画委員会、県議会本会議で右陳情を採択することによっ
て、沖縄県民にファシズムを押しつけるという事実である。
沖縄県は、国の施策に反対するものは県から排除します、国の定める歴史観には反
対しません、沖縄戦における沖縄県民の虐殺、集団死の強要についても国が言うこと
に逆らいませんというのであり、まさにファシズム宣言にほかならない。
我々は、このような、県民に対する、ファシズム宣言の強要を目的とする議会決議
を糾弾するとともに、県民に対して、右決議の持つ危険性を認識し、ともに民主主義
と憲法を守るために立ち上がることを訴えるものである。
2000年3月30日
一坪反戦地主会
========================== 転載ここまで ==================
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