Date: Sun, 19 Mar 2000 17:24:38 +0900
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Subject: [keystone 2480] Re: 【引用】「非常識な米軍ヘリの騒音」
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上原成信@東京のウチナーンチュです。

On Sun, 19 Mar 2000 01:20:57 +0900
sukeken <bogiko@m1.cosmos.ne.jp> wrote:
>
> オキナワ・おか けんすけです。
> ちょっと長い引用ですが、ぜひお読みになってください。
> 知人の高校・英語科教師の宜野座映子さんが
> 3月17日の沖縄タイムスに投稿された文章です。
>
 宜野座さんの、理不尽な物事に対しては、敢然と追求していく姿勢に感服しま
した。世間では、そういう理にかなわない、腹の立つことが間々ありますが、や
やもすれば仕方がないとあきらめがちです。
 おかしなことに対しては、それはおかしい、間違っていると、声を挙げること
がなければ為政者は、薄々はまずいと思いながらも、ことをうやむやにしてしま
おうとします。私も腹立たしい思いをしながらも、つい、面倒だからと見逃して
しまうことがほとんどです。
 宜野座さんの勇気のある行動に対して、教員組合の先生方が、いや、別に組合
を引き合いに出さなくても、生徒に責任を持つ教員として、声を挙げて貰いたい
ものです。宜野座さんの行動に共感し、支持する人は決して私だけではないはず
です。

 できることなら、お会いして激励したのですが、それは簡単ではありません。
おか けんすけさん、宜野座さんに伝えられるルートをお持ちでしたら、この爺の
共感と支持の言葉をお伝えください。

>
> <<<<<<<<<<<<<<<< 引用 ここから >>>>>>>>>>>>>>>>
>
> 沖縄タイムス 3月17日(金)論壇より
> 「非常識な米軍ヘリの騒音」宜野座映子
> 三月九日と十日、沖縄の春には珍しいほどの寒さの中で高校入試が一斉に行われた。職
> 員室に入って行こうとすると、受験生の群れの仲から「おはようございます。
> 僕は○番です!」という大きな声が上がり、私も「元気だね。頑張って!」と答
> えながら、思わず顔がほころんだ。
> 今年の高校受験者数は一万六千五百六十九人。この日を迎えるまで、どの受験者も周り
> の大人もきっと悩み迷い葛藤(かっとう)の日々があったに違いない。
> 入学試験は順調に進み、午後の英語の試験が始まった。英語の試験は「聞き取り検査」
> から始まる。入試に際し高校側は、事前に地域に聞き取り検査の妨げがないよう十分な
> 配慮を求める。教育長も嘉手納基地、普天間基地へ事前に配慮を申し出た、と聞いてい
> る。
> 英語科全職員がそろって全神経を放送に集中したとき、何やらプロペラの音がする。慌
> てて窓の外を見上げるとヘリが飛んでいる。すると操縦席が見えるほど近くなって、そ
> れが米軍攻撃用ヘリAHI(ヒューイコブラ)であることが分かった。
> ヘリの音は四、五分続いた。まさかのときのまさかの事態に、その場にいた職員たちは
> あ然としてしまった。すぐに「これは大きな問題である」と、科全体で確認したのであ
> る。
> ほんの少しの想像力とほんの少しの配慮があれば、この事態は回避できたはずである。
> 沖縄ではいくつもの学校が、米軍機の騒音に悩まされ授業の中断を余儀なくされている
> 。だからこそ、せめて入試の聞き取り検査の時ぐらいは米軍ヘリの騒音で妨げられたく
> ない、と入試現場から声を上げざるを得ない。
> 若者たちが未来を懸けて精いっぱい挑むとき、大人たちは最大限の配慮を施すものであ
> る。しかし、このような事態に直面したとき、あらためて「沖縄は非常識がまかり通る
> 所なのだ」と思った。
> 聞き取り検査の最中に聞こえた騒音が、どれほど、どのように影響したかを証明するす
> べはない。いや、そもそも過ぎ去った時間に逆戻りすることはできないのである。しか
> し、受験生が試験中全神経を集中させ、今まで努力してきたすべてを出し切ろうとして
> いるとき、それを妨げられることがどれほどストレスになるかを知ってほしい。
> 受験というプレッシャーは大変なもので、現に緊張のあまり受験途中で吐き気を催した
> り、保健室に移動した受験生もいるのだ。
> 毎年担任をしていてハッとさせられるのは、若者の内面のナイーブさである。そして彼
> らのさまざまな行動には、必ず理由があることを知らされる。
> 今回の聞き取り検査中の騒音が、すぐには形としては表れてこないかもしれない。しか
> し、鋭く柔らかい感性を持っている彼らにとって、決して良い影響を与えていないこと
> だけは確かであろう。
> 今年の国語の作文の課題は「夢」であった。受験生たちはそれぞれの夢を一生懸命書い
> たことであろう。沖縄が、若者が夢を追い求められる静かな島となってほしい、と切に
> 願う。
>
> <<<<<<<<<<<<<<<< 引用 ここまで >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
>
> 校長、教頭は この件について、NO PROBLEM 何ら支障はなかった!と言い張り、
> 「公にするな」と、強硬だそうです。この記事が掲載されて、
> 校長らからどのようなリアクションがあったのか、まだ聞いていません。
> そのような職場の状況の中で、敢えて書かれた、書かずにおられなかった
> 映子さんを憶えてください。
>
>
> おか けんすけ
>  bogiko@m1.cosmos.ne.jp
>
> nothing on earth stays forever,
> but none of your deeds were in vain.
>

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   上原成信(sei-u@jca.apc.org)
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