今夕、寒風の中、東京の日比谷野外音楽堂で「3・17沖縄・名護に新たな米軍基
地をつくらせない大集会」が開かれました。
沖縄から参加した金城睦さん(沖縄から基地をなくし世界の平和を求める市民連絡
会代表)と東恩納琢磨さん(へリ基地いらない二見以北十区の会代表代行)が現地の
状況を報告し、沖縄社会大衆党の島袋宗康委員長、共産党の不破哲三委員長、社民党
の土井たか子党首が各党を代表してあいさつ。連帯のあいさつは、花輪伸一さん(世
界自然保護基金日本委員会自然保護室次長)、門間幸枝さん(カトリツク正義と平和
協議会)、西川征矢さん(全労連副議長)、藤崎良三さん(全労協議長)の各氏。
北富士の忍草母の会の人々も大勢参加されていました。
会場の前方はぎっしりで立ち見も、後ろは少し空席がありました。参加者は約40
00人。集会後、金曜の夜でにぎわう銀座をデモ行進。
以下、集会決議です。
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集会決議
いま、沖縄は、春を迎えています。ニシ(北西風)の吹く冬が終わり、生命輝く新
緑の季節がやってきました。
山原(ヤンバル)の森に、若葉が萌え、辺野古の海のエメラルド・グリーンが、日
々その鮮やかさを増しています。
今日、2000年3月17日、私たちは、ここ、東京の日比谷野外音楽堂に集まりまし
た。この大集会には、実に多様な分野からさまざまな人びとが参加していますが、そ
のすべての人びとが、一つの明確な思いを共有しています。
それは「沖縄の名護に新たな米軍基地をつくらせない」という強い決意です。
昨年11月、稲嶺・沖縄県知事は、普天間基地の移設候補地として、名護市辺野古海
域を指名しました。そしてその翌月、岸本・名護市長は、移設の受け入れを表明しま
した。
しかし岸本市長の表明は、1997年の市民投要ではっきり示された「海上基地建設は
NO」という名護市民の意思を、真っ向から踏みにじるものです。それはまた、日本政
府が提示した、10年間で1000億円の経済振興策などと引き替えになされました。
沖縄の人びとが心から望んでいるのは「基地のない平和な島」です。それにもかか
わらず日本政府は、その願いに耳を傾けず、面積比で在日米軍専用施設の75%を、沖
縄に押しつけてきました。そればかりか、今度は、最新鋭機を常駐させる、アジア太
平洋・中東諸国への巨大な出撃拠点を新たに建設し、名護市民やヤンバルの人びと
に、半永久的に押しつけようというのです。
沖縄の人びとに、激しい憤りが広がっているのは当然であり、現地・名護では、市
長リコールの動きや、女性たちが呼びかけた「平和のハンカチ」運動などの、粘りづ
よい抵抗がつづいています。くジュゴンが棲む美しい海を守れ!! ヤンバルの豊か
な自然を壌すな!!〉という声も、日々勢いを増し、全国に広がろうとしています。
今日この大集会に集った私たちは、日本政府の姿勢に激しく怒っています。私たち
は、私たち自身の責任において、政府の米軍基地新設政策を変えさせようと思いま
す。
私たちは、日本政府に次のことを強く要求します。
一、名護に新たな米軍基地を押しつけるな!
一、普天間基地などすべての米軍基地を、無条件に沖縄から徹去せよ!
2000年3月17日
3・17沖縄・名護に新たな米軍基地をつくらせない大集会
参加者一同
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MARUYAMA K. kaymaru@jca.apc.org
2GO GREEN (JCA-NET)
http://www.jca.apc.org/~kaymaru/2GG_JCANET.html