<転載歓迎>
「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会の青崎です。
2月27日(日)に行われた、「『日の丸・君が代』強制にSTOPを!2・27リレー
トークとデモ in YOKOHAMA(主催:「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神
奈川の会)」は、尋常でない「右翼」団体の妨害と、妨害を排除せず、「挑発になる
から」と私たちのマイクを切ろうとするだけの警察の対応の中で、自分たちの安全
の確保が困難と判断。
午後のリレートークは3分ほどで断念。
ビラ撒き、署名集めも出来ず、デモ行進も断念せざるを得ませんでした。
このような妨害と警察の対応に対し、今後、どのような抗議等をすればよいのか模索
している状態です。
皆さんからのご助言をお願いします。
「日の丸・君が代」は、学校の中では踏み絵となり、学校の外では言論の封殺の装置
となる。
学校の中と外で、相乗効果をもたらしているという本質がよく見えてきました。
この出来事は、神奈川だけの問題ではなくなってきているのではないかと思います。
多くの皆さんからの抗議の声・抗議の行動をお願いします。
当日の様子についての報告は、次の大岡みなみさん(フリージャーナリスト)の手記の
転載で代えさせていただきます。
また、別メールで神奈川新聞の記事を投稿します。
<転載ここから>
2月27日(日曜日) 言論封殺
「日の丸・君が代」の強制に反対する街頭演説を横浜市内で取材した。会場の桜木
町駅前には右翼の街宣車十数台が結集。百人以上と思われる右翼の人々が押し寄せ
て、主催者側の市民グループを取り囲んだ。壁際に追い詰められた市民グループは、
機動隊や制服警察官に幾重にも守られるような形になった。
日の丸の大きな旗が何本も翻る。「お前らは日本人じゃない。日本から出て行け」
などの野次と怒号が飛び交う。機動隊の守備線を突破して隙あれば襲いかかろうとす
る。さらに街宣車からは大音量の君が代と軍歌が絶え間なく流され続けている。市民
グループが話し出そうとすると、たちまち怒声とサイレン音にかき消されてしまう。
とても演説などできる状態ではない。市民グループは右翼と機動隊の包囲網から一歩
も動くこともできず、発言も行動も完全に封じ込められて立ちすくむ状態が1時間半
近くも続いた。道行く人たちは何事かと立ち止まって、見物の人垣が膨れ上がって
いった。
異様な光景だった。これまでにいろんな集会やデモの取材をしたが、こんなのは初
めてだった。正直なところ取材者という立場で見ていても怖かった。発言の機会がい
とも簡単に奪われるという現実が目の前に繰り広げられている。何らかの意見を訴え
たり疑問を呈したりすることが力によって封じられて、一切許されないとはこういう
ことを言うのだろう。この異様な光景を見て、通りがかった人たちは何をどう感じた
のだろうか。日の丸・君が代に賛成とか反対とかいった主義主張を超えて、これは自
分たち自身にも降りかかってくる問題でもあると思うのだが…。市民グループは予定
していた街頭演説をわずか3分ほどしかできず、危険なのでデモ行進は断念した。そ
れでも食ってかかる右翼の集団に取り囲まれて、なかなかその場から動けなかった
が、制服警察官に周囲を守られて関係者は電車に乗り込んで帰途についた。
<ここまで>
=====================
青崎百合雄(ym9y-aosk@asahi-net.or.jp)
=====================