仲田です。
原発井戸端会議・神奈川発行の『I*do!』141号より転載。
他に
◎関西の運動はいかにして高浜4号炉のプルサーマル延期を勝ち取ったのか。
ふくろうの会(福島老朽原発を考える会)
◎東海村JCO事故 何が起きたのか 何がわかったのか
◎市民運動関係のインフォメーション
等があります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「日の丸・君が代」を求める人たち
「日の丸・君が代」の法制化と
強制化に反対する神奈川の会
生川 昭芳
神奈川県議会が変です。昨年7月、県議会としては全国でもいちはやく「国
旗・国歌法制化促進決議」を挙げました(全国的にはこの様な決議は、今回9
県となったようです)。さらに昨年12月、県議会は、「学校における国旗掲
揚及び国歌斉唱に関する決議」を行ないました。これは、児童・生徒に対し、
「国旗・国歌に対する正しい認識とそれらを敬愛する態度を育成…日本人とし
ての自覚やものの見方、考え方の基礎を培うため…」国旗掲揚・国歌斉唱の指
導徹底を求める決議となっています。また、「君が代」を教えない公立小学校
を明らかにすべきだという保守党議員の質問も出されました。神奈川県教委は
議会終了後、即、この決議文を県下の学校に配布し、「君が代」指導の実態調
査を行なっています。
また、2月議会から議場に「日の丸」を掲揚することも県議会は決めてしま
いました。
草の根(?)や地域の動きもあります。例えば、「平塚の教育を考える会」
や「逗葉の教育を考える会」というのが作られています。これらの団体は、
「いきすぎた人権教育」や「偏向している教科書採択」を正す、「指導要領に
沿った教育を求める」として各教育委員会へはたらきかけを強めています。昨
年末には、学校や学校長の自宅に、「国民の歴史」(産経新聞社発行、西尾幹
二著、新しい歴史教科書をつくる会編)が送りつけられてくるという事態も起
きています。
県議会(もちろん多数派)は、この草の根・地域の上にたっているのです。
個人の自由や自立よりも、集団や公の論理、つまり日本人としての自覚を優先
させていくこと、「歴史の修正」と新たなナショナリズムの方向にこの社会が
動いているととらえざるを得ません。「日の丸・君が代」がなぜ学校でこうま
で強制されるのか、なぜ社会の学校化が始まっているのか、この流れの中でみ
ることができると思います。
国旗掲揚・国歌斉唱の義務はない、強制するものではないと政府は繰り返し
答弁してきました。しかし「礼をしない自由」「歌わない自由」のない学校で
の指導は、そして、指導しないと教職員が「処分」されるという状況は、「思
想・良心の自由」に対する強制そのものではないでしょうか。これは学校だけ
の問題ではありません。私たちの市民社会が、国旗掲揚・国歌斉唱の強制とい
う事態にいかに対抗し、私たち市民の自由・自立をかちとっていくことができ
るか、という問題なのだと思います。今年の3月4月、学校に注目しましょう。
そして学校へ、教育行政へ、「日の丸・君が代」を強制するな! と市民の声
を届けていこうではありませんか。
**************
2月27日「日の丸・君が代」強制に STOP! リレートークとデモ In YOKOHAMA
を行ないます。皆さん集って下さい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
仲田博康
nakada_@jca.apc.org