平田@東京品川です。
2月5日はお正月ですね。気が付けば2月4日が立春。
「年のうちに春は来にけりひととせを、去年とやいはむ今年とやいはむ」
(『古今和歌集』巻第一、春歌上、第一首、在原元方)
けるける〜 (^^;
「年内立春」の翌年はいい年との習わし通りだといいですね。
文句とはべつに、衝撃的なあらたな事実はあんまりない感じでした。
でも政府の考えや、やりとりが分かって面白い。
証言者として宮城康博さんも何度か登場していますね。
著者あとがきで続著の予定を約束しています。ぜひ期待します。
==
書名:沖縄の決断
著者:大田昌秀
出版社:朝日新聞社
2000年2月5日
ISBN4-02-257449-6
2200円+税
− お び −
前沖縄県知事の証言
基地問題をめぐる政府との交渉の舞台裏と新事実−−−
村山富市元首相・吉元政矩元副知事ら33名の証言を収録
勝算など度外視して選挙に臨んだけれども、幸いにして、多くの県民の
支援のお陰で当選できた。わが沖縄は、基地問題をはじめ、失業問題、
経済自立の問題等々、解決困難な問題が山積していて、どう対応してい
けばよいのか、就任当日から先が思いやられた。だが、就任した以上は
、一歩も後退は許されない。あるたけの力を振り絞って解決に取り組む
以外にないと、私は、自らに言い聞かせた。
「あとがき」より
− 目 次 −
第一章 沖縄戦
一 生い立ち、二 鉄血勤皇隊、三 野田校長、四 摩文仁へ、五 日本軍と住民、
六 守備軍と最期、七 狙撃と飢え、八 殺し合う人々、九 降伏、
十 沖縄戦を振り返って、十一 皇民化教育、十二 内なる天皇制、十三
収容所で、
十四 「戦後」の始まり
第二章 日留と米留
一 早稲田へ、二 五・八事件、 三 種田君のこと、四 『沖縄健児隊』、
五 三日間だけの父、六 平和の像、七 初めてのアメリカ、八 大学生活、
九 差別と偏見、十 島ぐるみ闘争、十一 琉球大学へ、十二 英字紙を発行、
十三 復帰運動、十四 反復帰論、十五 食品会社からの勧誘、十六 ハワイにて、
十七 米・日・琉
第三章 知事就任
一 出馬要請、二 出馬の条件、三 就任、四 行政の刷新、五 ガラス張りの県政、
六 苦渋の決断、七 三次振計、八 産業転換の戦略、九 国際都市形成構想、
十 基地と経済、十一 全国植樹祭、十二 新石垣空港問題、十三 戦後処理、
十四 平和の礎、十五 公文書館
第四章 代理署名拒否
一 軍転特措法、二 三事案、三 拒否に向けて、四 島庄寛氏のこと、
五 少女暴行事件、六 代理署名拒否、七 県民総決起大会、八 村山首相との会談、
九 クリントン大統領の訪日中止、十 橋本首相の登場、十一 梶山官房長官、
十二 普天間飛行場の浮上
第五章 普天間返還
一 総理からの電話、二 嘉手納説、三 極東有事研究とSACO中間報告、
四 クリントン大統領との対面、五 揺れる代替案、六 楚辺通信所への立入り、
七 ペリー国防長官との会談、八 米側の反応、九 公告・縦覧代行拒否、
十 最高裁での陳述、十一 最高裁判決、十二 代行応諾へ
第六章 代行応諾と海上基地案
一 県民投票、二 下河辺淳氏、 三 橋本首相との会談、四 代行応諾、
五 海上ヘリポート案、六 岡本首相補佐官、七 兵力削減論、八 事前調査受け容れ、
九 特措法改正、十 市民投票条例、十一 ボーリング調査、十二 狭まる包囲網、
十三 海上基地への疑問
第七章 海上基地拒否
一 吉元副知事再任否決、二 吉元氏退場の波紋、三 名護市民投票、
四 岡本補佐官からの電話、五 最後の会談、六 比嘉市長の辞任、
七 海上基地建設拒否、八 名護市長選、九 審議官と激論、十 七度目の訪米、
十一 ペリー氏との再会、十二 三選出馬へ、十三 知事選に敗れる
第八章二十一世紀の沖縄
一 知事選後、二 平和の楔、三 新ガイドライン、四 日本の発信力、
五 沖縄サミット、六 沖縄新世紀
あとがき
資料1
代理署名訴訟 最高裁における知事の意見陳述
資料2
知事発表[公告・縦覧の代行問題]
資料3
海上ヘリポート建設拒否に関する大田知事会見
関連年表
沖縄県の米軍基地(地図)
人名検索
===
平田 安則 hirata@grape.ifnet.or.jp / VYA01307@nifty.ne.jp
PGP Fingerprint:DAAA 987F 2C26 E3BF E91D 83DF 192C 84C9