島川@風邪で発熱です。
私もこのところ関係資料を検討していますが、「冷戦期日本の核の傘」
関連でダウンロードした資料は、nautilus.orgとgwu.eduとbullatomsci.org
で400項目31Mに達し、なお増えつつあります。その量にややうんざり
しているところです。
丸山さんの挙げている以下の文書はアメリカ極東軍(当時)の報告書の
うち、兵站部分の付録の表ですが、
At 6:01 PM +0900 00.1.6, MARUYAMA K. さんwrote:
=========================== 以下付録 ==================================
・Standing Operating Procedures for Atomic Operations
http://www.nautilus.org/library/security/foia/Japan/FEC56.PDF
(解禁文書そのもののコピーを画像で入れてあるため1.2メガのファイルです)
この文書によると、核兵器貯蔵場所として指定されていたのは以下の13カ所、
・池子弾薬庫
・楚辺弾薬庫
・硫黄島
・嘉手納飛行場
・ジョンソン飛行場(入間?)
・板付飛行場
・三沢飛行場
・小牧飛行場
・佐世保
・那覇
・横須賀
・岩国
・厚木
このほかに、廃棄施設(?WEAPONS DISPOSAL CAPABILITY)として、以下のリスト
があります(日本のみ)。
・池子弾薬庫
・船岡弾薬庫
・Hozono弾薬庫 (Kamada)
・Machinato(牧港?)沖縄
・嘉手納飛行場
・立川飛行場
・山田弾薬庫(久留米)
・Kozojo
・横須賀
・佐世保
==========================================
前半のほうは、p.D-7の「a list of accountable officers」に対応するもの
で、核兵器担当兵站将校の名前と所在が並んでいるものです。嘉手納には5人、
話題の硫黄島には2人いますね。三沢にも2人です。彼らの名前をリストして
いるのは、兵器の管理をある軍司令部から別の軍司令部の管轄に移す際に必要
であるからだと書いています。
後半のほうは「兵器廠分遣隊」「弾薬兵站部」というような部隊名が並んでい
ます。「DISPOSAL」は配置とか処理とかいう意味でしょう。DISPOSAL CAPABILITY
とは、例えば弾体と弾頭を結合させるとか信管を付けるとか、ミサイルなら燃
料を供給するとかの整備能力のことを言っているのだと思います。
なお、在日米軍のホームページには我こそ極東軍(Far East Command)の後裔で
あるみたいなことが書かれていますが、マッカーサーの極東軍の後継ぎはハワ
イへ下がった太平洋軍ですね。
三沢基地については、東奥日報が精力的に連載をしています。
<http://www.toonippo.co.jp/rensai/ren2000/misawa/index.html>
-------------------------------
島川雅史 mshmkw@tama.or.jp
mshmkw@jca.apc.org
-------------------------------