堂本あき子ネットワーク
堂本暁子>温暖化でオホーツクの流氷は消えるのか
日付 : 1999/02/19
堂本暁子ネットワークからテキストの提供を受けて掲載しています。
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堂本暁子の永田町日記2月19日号
温暖化でオホーツクの流氷は消えるのか
明日から釧路・知床です。目的は、「2100年流氷が消えた海」というシンポジウ
ムで講演するためです。温暖化の影響で、2100年には北海道のオホーツク海沿岸
からすっかり姿を消すだろうと予測されています。流氷が、鮭や鱒という海の幸をも
たらしていることや、沿岸の農地を潮害から守っていることなど、その生態系に果た
す重要な役割がわかってきました。私は、「気候変動と生物多様性の未来」について
話します。また、20世紀中にはじめて知床の流氷を見物するチャンスに恵まれるの
はこの上なくうれしいことです。
逃れる場をもたない妻たち(共生社会に関する調査会委員派遣の報告)
「夫から妻への暴力で検挙した件数は、平成10年度は22件。うち死亡が7件です。」
と、兵庫県警の捜査第一課長が報告するのを聞いて、私は思わず固唾を飲みました。
「具体的にはどのような事例なのでしょうか」と聞くと、「妻が浮気をしていると思
い込んだ夫、性格の不一致からなど、ほとんどの夫が飲酒時です。」とのこと。兵庫
一県で7件もあるのなら、全国では何件あるのでしょう。職場や学校などでの暴力な
ら避けようもあります。しかし家庭では逃れる術がありません。妻たちはどうするの
でしょうか。「女性への暴力」をテーマにしている参議院の「共生社会に関する調査
会」の現地視察で、17-18日、兵庫県を訪れました。夫から妻への暴力は統計上も増
加しています。兵庫県立女性センターの説明によると、「震災の時には職を失った夫
が、妻に暴力を振るうケースが増えた、という何とも辛い話もありました。夫の職業
も土木建設業、運転手、自営業、公務員、大学教授や医者、裁判官まで、千差万別。
アメリカでは、妻が逃げ込めるシェルターが各地にあるとか。「日本DV防止・情報セ
ンター」のスタッフからは「欧米や韓国にある女性への暴力防止法のような法律が日
本でも必要です。」と、訴えられました。世界共通の現象として、仕事のストレスか
ら夫が妻に暴力を振るう現代社会。何とも心の重くなる視察でした。
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