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堂本あき子ネットワーク
堂本暁子>環境ホルモン・違法アクセス
日付  : 1998/05/27


 堂本暁子ネットワークからテキストの提供を受けて掲載しています。 ===== 堂本暁子の永田町日記5/27日号 5月27日(水)は9時スタートで、情報公開から環境ホルモン、年金制度、新しい小売 制度、人口問題そして井出一太郎先生の思い出の会という多様な一日でした ●なぜ日本にない、コンピューターの不正アクセス禁止・処罰法 9:00〜10:00 与党個人情報保護に関するプロジェクトチーム(与党政調第 2会議室)  個人データ保護の現状と対策について非常に驚いたことがあります。警察庁の説明 によると、コンピューターばやりのこの時代に、わが国には不正アクセスを禁止し、 処罰する法律がまだないとのこと。欧米にはすでに具体的な法律があるのですが日本 にはない。そのため国際的犯罪に協力すらできない状況にあります。例えば、最近、 ある百貨店の「友の会」50万人分の名簿が業者に売られたケースは大きく報道され ましたが、罰則規定がないため名簿を売った元社員は検挙もされず罪にも問われてい ません。なぜそんな、疑問を持つのは私ばかりではないでしょう。日本では基本的な 法律である民法や刑法の改正を手がけてこなかったからなのです。つまり、避けてさ えきたのです。刑法を改正するには、法制審議会での決定を最低2年待つか、あるい は立法府において改正を行うか、の二つの方法があります。ところが1974年に法 制審議会が「改正刑法草案」を決定したものの棚上げされてしまってからは、刑法の 抜本的な見直しの動きは止まっています。私は、国会議員として何とかしなければい けない、時代の波に遅れてしまうと痛感しました。古い法律の改正ができないために 時代遅れになっている法律が数多くあります。これをチェックし、変えていくのが議 員の仕事です。 ●緊急課題:化学物質汚染と環境ホルモン対策 10:00〜11:20 第10回中央環境審議会環境保健部会(東條会館)  いま、女性たちが最も関心をよせているのが、ダイオキシンや環境ホルモンの問題 です。母乳を赤ちゃんに飲ませて大丈夫なのか、プラスチックの一種であるポリカー ボネート製の給食の容器は安全なのか、子宮内膜症や乳ガンへの影響はどうなのか。 そこで、この問題を議題とする環境庁の審議会の傍聴に行きました。以下、3点報告 します。 1)PRTR、みなさんこの意味をご存じでしょうか。日本語に訳すと「環境汚染物 質排出・移動登録」。具体的には環境汚染のおそれのある化学物質の環境中への排出 量、または廃棄物としての移動量を登録し公表する仕組みを作ることです。行政、企 業などの事業者や市民がデータを共有し、化学物質のリスク管理に役立てようとする 環境保全のための新しい手法。もうすでに神奈川県の川崎市と湘南地域、そして愛知 県西三河地域でパイロット事業を行っています。事業所から報告があったのは96物 質、排出量の多かった化学物質の中には発ガン性が危惧されるベンゼンなども入って います。 2)環境ホルモン戦略計画(SPEED98):人や野生生物の内分泌作用を撹乱し 生殖機能に影響を与えたり、ガンなどを引き起こす可能性があるといわれている環境 ホルモン(外因性内分泌撹乱化学物質)による環境汚染は、科学的には未解明な点が 残されています。環境庁は、今後どのような対策を進めていくかの基本方針をまとめ 、この審議会に発表しました。 3)今後の対策:環境ホルモンの問題などもあり、化学物質対策、なかでも有害な化 学物質の総合的分  析、規制などに、あらためて照準があてられています。審議会 で、環境庁は有害な化学物質の総合的な分析や対策が進めること、PRTRの導入、また 、行政、事業者と国民の情報交換、リスクの共有のための「リスクコミュニケーショ ン」を推進するむね報告しました。 ●年金制度は国民の総意で 11:30〜12:00 与党年金制度改革プロジェクトチーム(与党政調第1会議 室)  21世紀に年金がもらえるのか、もらえないのか。これは若者にとっての重大問題 です。「国が滅びない限り、公的年金が崩壊することはありえません」というのが厚 生省の答え。問題なのは、少子化が進むなかで、若者が負担しなければならない保険 料が増え、年をとってから貰える給付額が減るのではないかということです。そこで 、年金制度をどう改革するかが緊急の課題として浮上してきました。政府は5つの改 革案を提示していますが、私たち議員は、税制、医療保険などとの関連もあるので、 十分に議論を尽くした上で抜本的な改革をやるべきだと主張しています。 ●21世紀に向けての新しい市街地づくり 12:00〜12:10 参議院本会議(本会議場)  大規模小売店舗法立地法案、中心市街地における市街地の整備改善及び商業等の活 性化の一体的促進に関する法律案、精神薄弱の用語の整理のための関係法律の一部を 改正する法律案が可決、成立しました。 13:30〜15:00 人口問題協議会定例研究会(保健会館新館) タイ、ネパール、カンボジア、ラオス、ミャンマー等で展開されている草の根の女性 支援プロジェクトについての報告を聞きに行きました。 16:00〜17:00 「井出一太郎さん思い出の会」(憲政記念館) 新党さきがけの比例区から参議院選挙に立候補される井出正一先生のお父さまの会 19:00〜22:00 女性の仲間8人との夕食会(議員宿舎) ●永田町日記へのお返事ありがとうございます 飯田市 伊藤淳子さんから  考えることは、責任を明らかにすることなのだと思います。農村部に暮らしている 者として、女性としてみていると、残念ながら考えることを避けている人が多いと思 います。殊に女性ですが、新聞を読む人は少なく、入ってくる情報は、いまだにウワ サが主流です。次はテレビ。テレビは考えることを余り刺激しにくく、受動的で、お もしろおかしい方向に偏りがちです。ゴミの扱いについての例でさえ、頭の片隅にダ イオキシンの知識がありながら、旧来通りの対応しかしていません。「一人の一歩、 全体の百歩」という言葉を聞いています。  選挙が大切であることを痛感しています。ぜひご活躍下さい。私の家は、遅めの田 植えの最中です。水は重要です。

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