勝手連ページによる注
なんかいろいろあるようですが、田中康夫氏からは「応援撤回の正式連絡」はないらしいのでこのまま掲載しておきます。
 

 　千葉県知事選挙に立候補することを正式に表明したのですね。
　おめでとうございます。ここまでの決断に至る悩み、迷い、苦しさを知る身には、いろいろな想いをふっ切って決意したそのことに、まずは「おめでとう」と申し上げます。決して場違いの言葉でないこと、おわかりいただけると思います。
　私が堂本さんに対してエールを送るのは二十年来の友人であることもありますが、大いなる期待があるからです。いい知事になるであろう期待、確信です。条件はただ一つ。今の初心を忘れないことです。「無党派層」と呼ばれる市民団体の人たちの声に押されての出馬の決意、その想いを忘れないでいれば、きっといい知事になるはずです。
　今や、私の確信になっているのですが、選挙の時に作られる図式が、当選後の地位のありようを決定づけます。政治的に無力であると不当にも思われていた、ふつうの市民、県民の声に忠実に応えるということだけが「選挙の図式」と言えるような体制での選挙、そういった選挙を経て知事になる人は、まさにそういった知事になります。そういった知事が、千葉県だけでなく、求められているのではないでしょうか。 　少しわかりにくかったかもしれません。単純に、一般の、名もなく、一人ひとりは無力の県民に応える姿勢を愚直なまでに徹底する選挙をして欲しい。徹底するのはむずかしいのですが、それこそが、無力な集団にとっての力です。
　「無党派」を選挙を有利に運ぶための方便とは考えないで下さい。方便ではなく、ポリシーです。その意味では「無党派」を売りものにしないで下さい。周りはどうせそう喧伝するでしょうが、こちらから売り込むのとは違います。
　思わず知らず、長いメッセージになりました。力一杯動き回って、68歳のパワーを見せつけて下さい。

 平成十三年二月二十三日
　

 　長い間「地方の時代」が叫ばれながら、その歩みは遅々としています。ひとつには、中央が権限を手離したがらないという要素もありますが、地方、とくに地方自治体が 、中央依存に慣れ、自分の意志で自分の地域の生き方を決める、という決心に踏み切 れないことも大きな原因です。

 　思い切った地方分権の推進がなければ、いま日本が抱えている課題の解決にも前進は 望めません。その第一歩は、中央政治の党派争いなどには無縁で、「自分で考え、自分で行動する」知事を自治体の長として選ぶことだと思います。

 　既存政党からの提携の申し出を、決然として断り、堂本暁子さんを、自分たちの仲間として知事にしよう、という文字通りの「快挙」に踏み出した市民団体の方々、勝手連の方々に拍手を送りたいと思います。