裁判の経過

甲山裁判は事件発生から現在まで、長く、異例ともいえる経過をたどってきました。

それは当時の、福祉施設という閉ざされた環境のなかで起きた事件だということに起因しています。「知恵遅れの園児」が事件に関与しているなどということが社会的にタブー視されるなかで、捜査は予断によって歪み、証拠が偏見によって作られていったからです。

一見、単純にみえる事件ですが、複雑な経過をたどったがゆえに、事件と裁判の全体像が見えにくくなっています。そこで「冤罪・甲山事件」をより理解して頂くために、以下のように五つの問題別のページと、裁判全体の経緯をまとめた「裁判年表」の入り口を設けました。

「甲山事件の迷宮」の中から、あなたはきっと真実にたどりつくはずです。


甲山学園・園児死亡事件(工事中)


山田悦子さん逮捕   (工事中)


国賠裁判と再逮捕・起訴(工事中)


偽証罪裁判      (工事中)


証拠・園児証言    (工事中)


裁判年表

甲山事件の裁判には、次の五つがあります。

1.山田(沢崎)さん他3名が不当逮捕,を相手に補償を求めた国家賠償請求訴訟審理(民事裁判)。殺人罪審理開始のため、いったん、中断し、1997年再開へ。

2.山田さんに殺人罪を問うた神戸地方裁判所での審理(刑事裁判)。完全無罪判決。(差戻審が行われているので区別のため、元1審,元1審判決と呼ぶ)。元1審判決文はこちら

3.国家賠償請求訴訟で山田さんのアリバイを証言した証人に対し、偽証罪を問うた神戸地方裁判所での偽証罪審理(刑事裁判)。完全無罪判決

4.神戸地方裁判所での完全無罪判決に対し、検察側が控訴し、大阪高等裁判所で審理された控訴審理。差戻判決。最高裁判所が弁護側上告を棄却し、差し戻し決定。

5.神戸地方裁判所での差し戻し審理。はじめの審理と区別するため差戻審と呼ぶ。 1998年3月24日完全無罪判決判決理由要旨はこちら。

さらに、小説「捜査一課長」に著者 清水一行,集英社,祥伝社に対して、山田さんが名誉毀損に対する慰謝料などを請求した名誉毀損裁判(民事裁判)があります。
 1995年12月19日 大阪地方裁判所で賠償命令判決。清水一行らは控訴
 1997年10月 8日 大阪高等裁判所も大阪地裁判決を支持、清水一行らの控訴を棄却。
清水一行らが最高裁判所に上告し、さらに審理は続けられます。


国家賠償請求訴訟審理

  年 月 日 回 数  内 容
1974年 7月30日 沢崎悦子さん,N.S.,M.T.3名で国,兵庫県を相手に国家賠償請求訴訟を提訴
1974年11月22日 国賠訴訟 01回
1975年 1月24日 国賠訴訟 02回
1975年 2月28日 国賠訴訟 03回
1975年 4月25日 国賠訴訟 04回
1975年 5月23日 国賠訴訟 05回
1975年 6月13日 国賠訴訟 06回
1975年 7月18日 国賠訴訟 07回
1975年 9月19日   第1回現場検証 於 甲山学園
1975年10月17日   現場検証は雨天のため中止
1975年11月21日   第2回現場検証 於 甲山学園
1975年12月19日 国賠訴訟 08回 証人調べ 荒木さん(甲山学園長)
1976年 1月16日 国賠訴訟 09回 証人調べ 荒木さん
1976年 2月20日 国賠訴訟 10回 証人調べ 荒木さん
1976年 3月19日 国賠訴訟 11回 本人調べ N.S.(甲山学園青葉寮指導員)
1976年 4月16日 国賠訴訟 12回 警察官の傍聴,出動について
1976年 5月21日   警察官の傍聴について紛糾したため期日変更決定
1976年 6月18日 国賠訴訟 13回 本人調べ N.S.
1976年 7月16日 国賠訴訟 14回 警察官傍聴について原告弁護側の意見陳述(排除せよとの)
1976年 9月17日   証拠調べ N.S. 於 甲山学園会議室
1976年10月15日 国賠訴訟 15回 証人調べ 多田さん(甲山学園若葉寮指導員)
1976年11月19日 国賠訴訟 16回 証人調べ 多田さん
1976年12月17日 国賠訴訟 17回 証人調べ T.K.(神戸国際会館保安係)
1977年 2月 5日   録音テープ検証 A.(生け花の師匠),S.(ラジオ大阪)録音テープ 於 裁判官室
1977年 2月18日 国賠訴訟 18回 証人調べ
小島直臣(兵庫県警察本部刑事部捜査第一課警部補),
開田保章(兵庫県警察本部刑事部機動捜査隊警部補)
1977年 3月18日 国賠訴訟 19回 証人調べ
伊東香保(弁護士),
H.T.(ボランティアお誕生日ありがとう運動責任者)
1977年 5月20日 国賠訴訟 20回 証人調べ 間瀬俊道(弁護士)
1977年 6月17日 国賠訴訟 21回 証人調べ 小島直臣
1977年 7月15日 国賠訴訟 22回 証人調べ 小島直臣
1977年 9月16日 国賠訴訟 23回 証人調べ 開田保章
1977年10月21日 国賠訴訟 24回 証人調べ T.N.(甲山学園青葉寮保母)
1977年11月18日 国賠訴訟 25回 証人調べ T.N.
1977年12月16日 国賠訴訟 26回 証人調べ T.N.
1978年 1月20日   T.N.証人が病気を理由に不出廷のため中止
1978年 2月17日 国賠訴訟 27回 証人調べ T.N.
1978年 3月17日 国賠訴訟 28回 証人調べ N.M.(甲山学園青葉寮指導員)

殺人罪審理が開始したため、一旦中断。1997年再開の手続きが進められている。


殺人罪審理

※ ?付きの数字は、1980年 8月 4日の公判(午前と午後)の計数の仕方が違っていたためにずれたもの。当時の資料等はこの計数を用いた場合が多いので注意

  年 月 日 回 数  内 容
1978年 6月 5日 元1審 01回 刑事公判,起訴状朗読
1978年 7月10日 元1審 02回 弁護側公訴棄却申立。証拠全面開示要求
1978年 8月15日   公訴棄却申立却下
1978年 9月 4日 元1審 03回 公訴棄却申立却下に対する弁護側意見陳述
1978年10月 2日 元1審 04回 弁護側証拠全面開示要求。
検察冒頭陳述書朗読。証拠申請
1978年11月 6日 元1審 05回 弁護側冒頭陳述に対する求釈明。証拠開示要求
1978年12月 4日 元1審 06回 検察側手持証拠中の存否について求釈明と釈明。
証拠開示を拒否する検察側に対する弁護側の反論。
検察側の証拠開示案
1979年 1月16日 元1審 07回 検察側申請証拠に対する弁護側の同意,不同意の判断
裁判所の証拠開示についての判断
1979年 2月 6日   第1回現場検証
1979年 3月 6日   第2回現場検証
1979年 4月 3日   第3回現場検証
1979年 5月 8日 元1審 08回 N.M.(元甲山学園職員)に対する検察側主尋問
1979年 6月 5日 元1審 09回 T.N.(元甲山学園職員)に対する検察側主尋問
1979年 8月21日 元1審 10回 N.M.に対する弁護側反対尋問1
1979年 9月 4日 元1審 11回 N.M.に対する弁護側反対尋問2
1979年10月 2日 元1審 12回 N.M.に対する弁護側反対尋問3
1979年11月 6日 元1審 13回 T.N.に対する弁護側反対尋問1
1979年12月 4日 元1審 14回 T.N.に対する弁護側反対尋問2
元園児に対する取調方法についての弁論と非公開で行うとの裁判所の決定
1979年12月10日   弁護側の異議申立棄却に対する特別抗告申立
1979年12月21日   最高裁特別抗告を棄却
1980年 1月14日 非公開法廷 01回 甲山学園元園児A[M.M.]に対する検察側主尋問1
1980年 2月 4日 非公開法廷 02回 甲山学園元園児A,C[H.M.]に対する検察側主尋問
1980年 3月 1日 非公開法廷 03回 甲山学園元園児B[S.S.]に対する検察側主尋問
1980年 4月30日 非公開法廷 04回 甲山学園元園児D[S.T.]に対する検察側主尋問
1980年 5月20日 非公開法廷 05回 甲山学園元園児E[T.K.]に対する検察側主尋問
1980年 6月 2日 元1審 15回 更新弁論,証拠開示弁論,
T.N.に対する弁護側反対尋問 3
1980年 7月 7日 元1審 16回 T.N.に対する弁護側反対尋問 4
1980年 8月 4日 元1審 17回 証拠開示弁論
1980年 8月 4日 元1審 18回  ?17 T.N.に対する弁護側反対尋問 5
1980年 9月 1日 元1審 19回  ?18 証拠開示弁論. 裁判官忌避
1980年10月 1日 元1審 20回  ? 忌避却下決定 即時抗告→棄却
1980年12月 1日 非公開法廷 06回 元園児Dに対する弁護側反対尋問
1980年12月16日 非公開法廷 07回 元園児Eに対する弁護側反対尋問1
1981年 1月17日 非公開法廷 08回 元園児Bに対する弁護側反対尋問
1981年 2月19日 非公開法廷 09回 元園児Aに対する弁護側反対尋問1
1981年 3月19日 非公開法廷 10回 元園児Aに対する弁護側反対尋問2
1981年 4月16日 非公開法廷 11回 元園児Aに対する弁護側反対尋問3
1981年 5月14日 非公開法廷 12回 元園児Eに対する弁護側反対尋問2
1981年 6月 4日 非公開法廷 13回 元園児Cに対する弁護側反対尋問1
1981年 6月25日 非公開法廷 14回 元園児Cに対する弁護側反対尋問2
1981年 7月16日 非公開法廷 15回 元園児Cに対する弁護側反対尋問3
1981年 9月10日 非公開法廷 16回 元園児Cに対する弁護側反対尋問4
1981年10月 8日 非公開法廷 17回 元園児Cに対する弁護側反対尋問5
1982年 1月22日 元1審 21回  ?19 非公開尋問調書の朗読(1/3)
1982年 2月19日 元1審 22回  ?20 非公開尋問調書の朗読(2/3)
1982年 3月19日 元1審 23回  ?21 非公開尋問調書の朗読(3/3)
1982年 4月23日 元1審 24回  ?22 更新弁論,検察側証人申請についての意見
1982年 5月21日 元1審 25回  ?23 学園周辺の検索,現場とその周辺の検証,死体引上げに関する証人調べ
湯元小一,播磨宏他,下坂宇一
1982年 6月18日 元1審 26回  ?24 「繊維の相互付着」に関し検察側証人に対する検察側主尋問
榎 広:西宮署鑑識係,巡査部長
宇高時雄:西宮署保安課少年係,巡査部長
高橋 亨:兵庫県警本部捜査一課,警部 甲山事件捜査主任
志賀信義:兵庫県警西宮署,司法巡査
1982年 7月 5日 元1審 27回  ?25 信西清人(兵庫県警科学検査所技術吏員)及び勝 忠明に対する検察側主尋問
1982年 8月 6日 元1審 28回  ?26 勝 忠明に対する検察側主尋問
死体解剖に関して溝井泰彦(神戸大学医学部教授)に対する検察側主尋問
1982年 9月10日 元1審 29回  ?27 榎 広,宇高時雄,志賀信義,古東文夫に対する弁護側反対尋問
1982年10月 8日 元1審 30回  ?28 勝 忠明に対する弁護側反対尋問
1982年11月12日 元1審 31回  ?29 勝 忠明に対する弁護側反対尋問,検察側再主尋問,弁護側再反対尋問
信西清人に対する弁護側反対尋問
1982年11月26日 元1審 32回  ?30 死体解剖に関して溝井泰彦に対する弁護側反対尋問
1982年12月17日 元1審 33回  ?31 高橋 亨に対する弁護側反対尋問,
信西清人に対する検察側再主尋問
「繊維鑑定」に関して信西清人に対する検察側主尋問
1983年 1月11日 元1審 34回  ?32 脇本 繁(大阪市立工業研究所研究主任)に対する検察側主尋問
1983年 2月 8日 元1審 35回  ?33 浦畑俊博(大阪市立工業研究所研究主幹)に対する検察側主尋問
1983年 3月 1日 元1審 36回  ?34 西海四郎(東洋レーヨン株式会社商品研究室長),
前田富之(京都島津製作所分析センター技師)に対する検察側主尋問
1983年 4月26日 元1審 37回  ?35 裁判長変更に伴う更新弁論(角谷裁判長へ)
西海四郎,前田富之に対する検察側主尋問
1983年 5月17日 元1審 38回  ?36 信西清人に対する弁護側反対尋問
1983年 6月 7日 元1審 39回  ?37 西海四郎に対する弁護側反対尋問
1983年 6月28日 元1審 40回  ?38 脇本 繁に対する弁護側反対尋問1
1983年 7月12日 元1審 41回  ?39 脇本 繁に対する弁護側反対尋問2
1983年 7月19日 元1審 42回  ?40 脇本 繁に対する弁護側反対尋問3,検察側再主尋問
1983年 8月30日 元1審 43回  ?41 浦畑俊博に対する弁護側反対尋問
1983年 9月20日 元1審 44回  ?42 元園児Eに関して
逢坂貞夫(第2次捜査の主任検察官),仲内 勉(第2次捜査の検察官)に対する検察側主尋問
1983年10月18日 元1審 45回  ?43 元園児Eに関して逢坂貞夫に対する弁護側反対尋問
1983年11月18日 元1審 46回  ?44 元園児E,Dに関して仲内 勉に対する弁護側反対尋問
Dに関して加納駿亮(第2次捜査の検察官)に対する検察側主尋問
1983年12月13日 元1審 47回  ?45 元園児Bに関して村上秀夫に対する検察側主尋問,弁護側反対尋問
逢坂貞夫に対する検察側主尋問
1984年 1月20日 元1審 48回  ?46 元園児B,Dに関して逢坂貞夫,加納駿亮に対する弁護側反対尋問
1984年 2月17日 元1審 49回  ?47 元園児A,Cに関して逢坂貞夫に対する検察側主尋問
山科勢一(神戸地検尼崎支部副検事)に対する検察側主尋問,弁護側反対尋問
1984年 3月23日 元1審 50回  ?48 元園児Aに関して山科勢一に対する弁護側反対尋問
1984年 4月27日 元1審 51回  ?49 更新弁論,
元園児Cに関して逢坂貞夫に対する弁護側反対尋問
1984年 5月16日 元1審 52回  ?50 元園児Aに関して樋口禎志(第1次捜査の検察官)に対する検察側主尋問,弁護側反対尋問
1984年 6月 1日 元1審 53回  ?51 「自白」に関して勝 忠明に対する検察側主尋問
1984年 6月22日 元1審 54回  ?52 勝 忠明,山崎清麿に対する検察側主尋問
1984年 7月 6日 元1審 55回  ?53 勝 忠明に対する弁護側反対尋問
1984年 7月25日 元1審 56回  ?54 勝 忠明に対する弁護側反対尋問
1984年 8月 8日 元1審 57回  ?55 勝 忠明,山崎清麿に対する弁護側反対尋問
1984年 9月 5日 元1審 58回  ?56 山崎清麿に対する弁護側反対尋問
1984年 9月14日 元1審 59回  ?57 山崎清麿に対する弁護側反対尋問
1984年10月 3日 元1審 60回  ?58 山崎清麿に対する弁護側反対尋問
佐藤惣一郎(第1次捜査の検察官)に対する検察側主尋問と弁護側反対尋問
1984年10月17日 元1審 61回  ?59 M.T.(元甲山学園職員)に対する弁護側主尋問,検察側反対尋問
山田悦子さんに対する弁護側質問1
1984年11月 2日 元1審 62回  ?60 山田悦子さんに対する弁護側質問2
1984年11月14日 元1審 63回  ?61 山田悦子さんに対する弁護側質問3
1984年11月30日 元1審 64回  ?62 山田悦子さんに対する弁護側質問4,
山田悦子さんに対する検察側反対質問1
1984年12月14日 元1審 65回  ?63 山田悦子さんに対する検察側反対質問2,弁護側補充質問,
検察側 23名の証人申請
1984年12月26日 元1審 66回  ?64 検察側の証人申請に対する裁判所の採否決定(却下)
偽証罪の審理を分離。殺人罪の事実調べ終了。
1985年 4月18日 元1審 67回  ?65 検察側論告求刑,懲役13年を求刑
1985年 6月20日 元1審 68回  ?66 弁護側最終弁論,山田悦子さん意見陳述―結審
1985年10月17日 元1審 69回  ?67 完全無罪判決 判決文

※ ?付きの数字は、1980年 8月 4日の公判(午前と午後)の計数の仕方が違っていたために
   ずれたもの。当時の資料等はこの計数を用いた場合が多いので注意




偽証罪審理

※ 回数の右側の数は元1審を含めた回数(計数の仕方が違ったため。当時の資料等はこの計数を用いた場合がある)

  年 月 日 回 数  内 容
1986年 2月12日 偽証再開 01回 67 弁護側公訴棄却申立
1986年 3月10日 偽証再開 02回 68 弁護側求釈明
1986年 5月 7日 偽証再開 03回 69 検察側証人 N.Y.(元甲山学園職員)主尋問,
弁護側反対尋問1回目
1986年 6月11日 偽証再開 04回 70 検察側証人 N.Y.弁護側反対尋問2回目
1986年 7月16日 偽証再開 05回 71 検察側証人 H.T.(ボランティア)主尋問
1986年 8月27日 偽証再開 06回 72 検察側証人 H.T.弁護側反対尋問
1986年 9月17日 偽証再開 07回 73 検察側証人 Y.T.(元甲山学園副園長)主尋問
1986年10月15日 偽証再開 08回 74 検察側証人 Y.T.弁護側反対尋問
1986年11月12日 偽証再開 09回 75 多田さん質問(弁護側)
1986年12月17日 偽証再開 10回 76 荒木さん質問(弁護側)
1987年 1月20日 偽証再開 11回 77 多田さん質問(検察側1回目)
1987年 1月20日 偽証再開 12回 78 多田さん質問(検察側2回目)
1987年 2月27日 偽証再開 13回 79 多田さん質問(検察側3回目)
1987年 3月10日 偽証再開 14回 80 荒木さん質問(検察側)
1987年 3月24日 偽証再開 15回 81 証拠採否決定
1987年 6月30日 偽証再開 16回 82 検察論告
1987年 9月 1日 偽証再開 17回 83 弁護側最終弁論
1987年11月17日 偽証再開 18回 84 完全無罪判決

※ 回数の右側の数は元1審を含めた回数(計数の仕方が違ったため。当時の資料等はこの計数を用いた場合がある)


控訴審

  年 月 日 回 数  内 容
1988年10月12日 大阪高裁 01回 人定質問,陳述,証拠申請
1988年12月 9日 大阪高裁 02回 弁護人意見陳述
1989年 2月 1日 大阪高裁 03回 鑑定人一谷証人検察主尋問
1989年 2月22日 大阪高裁 04回 鑑定人一谷証人弁護側反対尋問
1989年 3月24日 大阪高裁 05回 鑑定人赤羽目証人検察側主尋問,弁護側反対尋問
1989年 4月12日 大阪高裁 06回 鑑定人一谷証人検察側主尋問
1989年 5月12日 大阪高裁 07回 鑑定人武貞主尋問,反対尋問
1989年 5月31日 大阪高裁 08回 鑑定人一谷証人反対尋問
1989年 6月14日 大阪高裁 09回 鑑定人吉田証人主尋問,反対尋問
1989年 6月30日 大阪高裁 10回 鑑定人萩原証人主尋問,反対尋問
1989年 7月19日 大阪高裁 11回 西村末春(警察官)証人検察主尋問
1989年 8月23日 大阪高裁 12回 西村末春証人弁護側反対尋問
1989年 9月 6日 大阪高裁 13回 弁護側証人O.N.弁護側主尋問
1989年 9月29日 大阪高裁 14回 O.N.検察側反対尋問,大内検察側主尋問
1989年10月13日 大阪高裁 15回 検察側証人大内弁護側反対尋問
1989年11月 1日 大阪高裁 16回 朝倉証人検察側主尋問,弁護側反対尋問
1989年11月15日   期日外 M.T.証人検察主尋問,弁護側反対尋問
1989年12月 1日 大阪高裁 17回 H.M.証人検察側主尋問,弁護側反対尋問
1990年 1月19日 大阪高裁 18回 検察,弁護側最終弁論
1990年 3月23日 大阪高裁 19回 差戻し判決, 弁護側即日控訴
偽証控訴審は1回で結審
1991年 ?月 ?日 上告趣意書提出
1992年 4月 7日 最高裁 上告棄却(8万人の署名を提出した直後に)

差し戻し審

  年 月 日 回 数  内 容
1993年 2月19日 差戻審 01回 人定質問,起訴状朗読,罪状認否,
弁護人意見陳述の1回目
1993年 3月 2日 差戻審 02回 弁護人意見陳述の2回目
1993年 3月16日 差戻審 03回 弁護人意見陳述の3回目
1993年 4月20日 差戻審 04回 検察冒頭陳述−従前と変更なし(朗読省略),弁護側求釈明
1993年 5月18日 差戻審 05回 元1審証拠調べ(調書の主要部分のみ朗読)と弁護側意見1回目
1993年 6月 8日 差戻審 06回 元1審証拠調べ(調書の主要部分のみ朗読)と弁護側意見2回目
1993年 6月29日 差戻審 07回 元1審証拠調べ(調書の主要部分のみ朗読)と弁護側意見3回目
1993年 7月13日 差戻審 08回 元1審証拠調べ(調書の主要部分のみ朗読)と弁護側意見4回目
1993年 8月 3日 差戻審 09回 元2審証拠調べと弁護側意見, 検察側証拠調べと請求意見書朗読
1993年 9月28日 差戻審 10回 検察意見に対する弁護側反論と求釈明,
検察側釈明拒否の意見
1993年10月19日 差戻審 11回 裁判所釈明命令,検察側釈明,弁護側証拠開示要求
1993年11月 9日 差戻審 12回 検察申請証拠に対する弁護側意見,弁護側証拠申請と意見
1993年12月 3日 偽証公判 1回 起訴状朗読,罪状認否,弁護人意見陳述,元1審証拠調べ
1993年12月14日 偽証公判 2回 元1審証拠採用についての弁護人意見
1993年12月14日 差戻審 13回 (これより併合審) 証拠(証人)調べ決定
1994年 2月17日 差戻審 14回 証人調べ(電話の時刻・順序に関し)
O.(国際会館保安係),H.(ボランティア)
1994年 3月10日 差戻審 15回 証人調べ(電話の時刻・順序に関し)
Z.(ラジオ大阪),元園児Cの父
1994年 3月29日 差戻審 16回 証人調べ(電話の時刻・順序に関し)
元園児Cの父の同僚,お花の先生A.(弁護側申請)
1994年 4月21日 差戻審 17回 証人調べ(電話の時刻・順序に関し)
S(ラジオ大阪)の妻,吉崎(西宮署)(検察主尋問)
1994年 5月10日 差戻審 18回 証人調べ(電話の時刻・順序に関し)
S(ラジオ大阪),吉崎(西宮署)(弁護側反対尋問)
1994年 5月26日 差戻審 19回 証人調べ(電話の時刻・順序に関し)
吉崎(西宮署)(反対尋問)
池上(西宮署)(検察主尋問)    
1994年 6月14日 差戻審 20回 証人調べ(電話の時刻・順序に関し)
縄手(西宮署)(検察主尋問,弁護側反対尋問)
切通(西宮署)(検察主尋問)
1994年 6月30日 差戻審 21回 証人調べ(電話の時刻・順序に関し)
池上(西宮署)反対尋問,切通(西宮署)反対尋問
1994年 7月19日 差戻審 22回 アリバイ関連証拠調の評価,今後の証拠採用について、双方からの意見
1994年 8月25日 差戻審 23回 釈明論争,裁判所による証人採用決定
1994年 9月13日 差戻審 24回 証人調べ(17日,19日の学園内の状況に関し)
T.S.(若葉寮職員),N..[旧姓Y.](若葉寮職員)(検察主尋問)
1994年 9月27日 差戻審 25回 証人調べ(17日,19日の学園内の状況に関し)
T.S.,N.[旧姓Y.].(弁護側反対尋問) 
1994年10月11日 差戻審 26回 証人調べ(17日,19日の学園内の状況に関し)
M.K.(若葉寮職員保母)検察主尋問,弁護側反対尋問 
1994年11月 8日 差戻審 27回 証人調べ(M子さん死亡時刻について)
遺体鑑定人溝井泰彦(神戸大学医学部教授)
1994年11月29日 差戻審 28回 証人調べ(17日,19日の学園内の状況に関し)
K.(若葉寮介護実習生),I.(用務員) 
1994年12月15日 差戻審 29回 証人調べ(17日,19日の学園内の状況に関し)
保護者H.(母親),保護者I.(父親) 
1995年 3月 8日 差戻審 30回 証人調べ(事件後の職員の言動,繊維の相互付着に関し)
N.H.[旧姓H.](青葉寮職員保母)検察主尋問,
H.K.[旧姓H.](青葉寮職員保母)検察主尋問,
U.M.[旧姓M.](青葉寮職員)検察主尋問,     
1995年 3月27日 差戻審 31回 証人調べ(事件後の職員の言動,繊維の相互付着に関し)
T.Y.[旧姓K.],H.K.[旧姓H.](弁護側反対尋問)
1995年 4月17日 差戻審 32回 証人調べ(事件後の職員の言動,繊維の相互付着に関し)
U.M.[旧姓M.](弁護側反対尋問)
1995年 5月10日 差戻審 33回 証人調べ(17日,19日の学園内の状況に関し)
K.(若葉寮職員)(検察主尋問,弁護側反対尋問)
(園児供述の信用性[S君の性格,口止め]に関し)
S君の母
1995年 5月29日 差戻審 34回 証人調べ(園児供述の信用性[S君の性格,口止め]に関し)
S君の母(検察主尋問の続き,弁護側反対尋問) 
1995年 6月12日 差戻審 35回 証人調べ(電話の時刻・順序に関し)
I.E.(甲山福祉センター事務局次長)( 検察主尋問)
H.S.(寿園職員事件当時当直)( 検察主尋問)
K.H.(甲山学園ボイラーマン)(検察主尋問,弁護側反対尋問)
1995年 6月26日 差戻審 36回 証人調べ(電話の時刻・順序に関し)
K.S.(甲寿園寮母事件当日夜勤) 検察主尋問
T.K.(甲山診療所職員薬剤師) 検察主尋問
K.A.(甲山厨房調理師) 検察主尋問
1995年 7月17日 期日外証人調べ
福井地裁出張尋問
証人調べ(電話の時刻・順序に関し)
S.[旧姓K.](若葉寮指導員)検察主尋問,弁護側反対尋問
1995年 8月23日 差戻審 37回 証人調べ(電話の時刻・順序に関し)
K.S.(甲寿園寮母)弁護側反対尋問,
T.K.(甲山診療所薬剤師)弁護側反対尋問,
K.A.(厨房調理師)弁護側反対
1995年 9月13日 差戻審 38回 証人調べ(事件後の職員の言動,繊維の相互付着,園児供述の信用性[口止め関連]に関し)
N.H.[旧姓H.](青葉寮職員)弁護側反対尋問1回目
1995年10月 4日 差戻審 39回 証人調べ
T.M.,M.H.(弁護側反対尋問)(電話の時刻・順序に関し)
H.
(若葉寮職員)(双方申請)(事件後の職員の言動に関し) 
1995年10月23日 差戻審 40回 証人調べ(事件後の職員の言動,繊維の相互付着,園児供述の信用性[口止め関連]に関し)
N.H.[旧姓H.](青葉寮職員)弁護側反対尋問2回目
U.O.・U.A.夫妻(弁護側申請)(電話の順序・時刻に関し)
1995年11月13日 差戻審 41回 証人調べ(被告人の取り調べ状況[荒木さん,多田さん関係]に関し)
開田保章(警察官)検察主尋問,
小島直臣(警察官)検察主尋問
1995年11月29日 差戻審 42回 証人調べ(被告人の取り調べ状況)
開田保章 弁護側反対尋問,
1995年12月18日 差戻審 43回 証人調べ(被告人の取り調べ状況)
小島直臣 弁護側反対尋問
田中勇郎(警察官) 検察主尋問
1996年 1月 8日 期日外証人調べ
熊本地裁出張尋問
証人調べ(電話の時刻・順序に関し)
M.(特別老人ホーム甲寿園寮母)
1996年 1月23日 差戻審 44回 証人調べ(被告人の取り調べ状況に関し)
田中勇郎(警察官) 弁護側反対尋問
M.証人の期日外証人調べ証拠手続き
1996年 2月 6日 差戻審 45回 証人調べ(被告人の取り調べ状況に関し)
大内幸人(警察官)(自白関連)主尋問,反対尋問,
高橋 亨(警察捜査主任)(双方申請)(捜査の経過)主尋問
1996年 2月27日 差戻審 46回 証人調べ
高橋 亨(弁護側反対尋問),証拠開示請求却下
1996年 3月19日 差戻審 47回 証人調べ
高橋 亨(弁護側反対尋問),
1996年 4月 5日 差戻審 48回 証人調べ
高橋 亨(弁護側反対尋問),
1996年 4月26日 差戻審 49回 証人調べ(荒木被告取り調べ経過)
加納駿亮(検察官)検察主尋問
1996年 5月17日 差戻審 50回 証人調べ
加納駿亮(弁護側反対尋問)
1996年 6月 7日 差戻審 51回 証人調べ(みかん関連)
H.S.(厨房栄養士)
小沢良和(和歌山県果樹園芸試験場職員)検察主尋問 
1996年 6月21日 差戻審 52回 証人調べ(みかん関連)
小沢良和 弁護側反対尋問
鍵政(警察官) 
1996年 7月12日 差戻審 53回 証人調べ(支援活動・捜査等に関し)
N.S.(弁護側申請証人・主尋問)
1996年 7月30日 差戻審 54回 証人調べ(支援活動・捜査等に関し)
N.S.(弁護側申請証人・検察側反対尋問)
1996年 9月 6日 差戻審 55回 弁論  弁護側証人申請却下 検察証人申請(園児鑑定人)却下
1996年10月 8日 差戻審 56回 荒木さん被告人質問(弁護側)
1996年11月 1日 差戻審 57回 荒木さん被告人質問(検察側1回目)
1996年11月19日 差戻審 58回 荒木さん被告人質問(検察側2回目,弁護側補充,裁判官)
1996年12月 3日 差戻審 59回 山田悦子さん被告人質問(弁護側)
1996年12月20日 差戻審 60回 山田悦子さん被告人質問(検察側)
1997年 1月30日 差戻審 61回 多田さん被告人質問(検察側)(弁護側,裁判官はせず)
1997年 2月18日 差戻審 62回 弁論 書証等の採否決定
1997年 3月 4日 差戻審 63回 弁論 書証等の採否決定
1997年 3月25日 差戻審 64回 弁論 山田さんの取り調べテープ等、証拠の採否決定
1997年 4月 4日 差戻審 65回 弁論 検察証拠のみ採用。弁護側の証拠開示の要求も拒絶
1997年 4月18日 差戻審 66回 弁論 最後の証拠採否。元職員の警察官調書が不採用になる
1997年 7月 1日 差戻審 67回 検察官論告求刑、山田さんに懲役 13年、荒木さんに同 1年の求刑
1997年10月 8日 大阪高裁 「捜査1課長」裁判2審判決原告勝訴
田畑 豊裁判長大阪高裁82号法廷
1997年11月 4日 差戻審 68回 弁護側最終弁論
1997年11月 5日 差戻審 69回 弁護側最終弁論,山田悦子さん,荒木さん意見陳述 ― 結審
1998年 3月24日 差戻審 70回 ふたたび完全無罪判決 判決理由要旨
1998年 3月30日 差戻審  回 分離裁判となった多田さんについてもふたたび完全無罪判決
1998年 4月 6日 神戸地検が大阪高裁へ控訴。


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