被害者の告発
もう子どもに会えないんですか。
ものみの塔の排斥政策の悲劇
普通の人でしたら、自分が救出された後では良かったなと思うんでしょうが、まだ組織に親族が残っていると自分が被害者であると同時に加害者ともなります。夫の立場も分かります。妻と子どもが組織にいてどれほど苦しんでいたか、自分が止めて初めて分かります。夫たちに申し訳ないと感じております。
楽園を信じていましたし、若返りを信じていましたから、現実に戻ったとき苦しみはひどかったのです。楽しみがあるはずなのに子どものことを考えると心から喜べないのです。私も体験から分かりますが、娘は顔を見ようとしても娘は目を合わせないのです。振り払う感じで見ていました。娘が親のことを思い出してかけよってきたり、長男や次男が帰ってくる日をたのしみにしています。すれ違う人も時には子どもになって見えるのです。子どもたちは被害者なんですけど加害者になっていることです。
T市は都会と違って元エホバの証人が少ないのです。話をしてもわたしの話を聞いていないと分かるので話ができません。こうした会に出席して暖かいものが感じられます。元エホバの証人に会いたがっている人が多いと肌で感じ、感謝しています。教会に行くこともあります。またマインドコントロールにかかるんじゃないかと恐怖を感じることもあります。キリスト教でも争いがあると聞いて、エホバの証人の言っていること本当じゃないかと思うときもあります。子どもたちが世話になっているんだし、無事でいるんだからと言われるけれども、どこにいようが、神から見て本当に幸せじゃないと思うんです。幸せだと思っていても殻の中でそう思うのであって、思い返せばそうじゃありませんでした。親としても苦しいのです。子どもと夫を理解して上げるのが大事でした。それだから苦しいのではないかなとも思います。
中国伝道に行った人に聞いてみると日本人は恵まれているそうで、いろんな面でいろんな苦しみがあっても神が祝福してくれると信じています。いろんな事があってから神に向かっていかにも神を擁護するような状況になればと自分で励ましております。私が脱けたのも感謝だと思っております。