カルト拠点施設「王国会館」の建設阻止に向けて
(第8回エホバの証人=ものみの塔被害者全国集会に向けての
長野県松川町増野自治会よりのアピール)


  私達長野県下伊那郡松川町大島の増野自治会では、平成八年より自治会をあげて、も のみの塔松川会衆による住民意思を踏みにじった王国会館の建設に対して反対運動を展開 し、強行建設後の現在も「事実を先に知った者の社会的責任」として、自治会をあげての 「ものみの塔」告発・啓蒙運動を展開してきております。

  この反対運動の経過の中では、ものみの塔による卑劣極まりない反対運動つぶし意図 的な特定個人を対象としての裁判等々にひるむことなく、今日まで闘争を継続してきてお ります。本年度においても自治会長を対策委員長とするエホバ対策委員会を自治会内に設 置し、定期的にものみの塔松川会衆および海老名市の日本支部に対して抗議書兼立退き 要求書を突きつけています。また、自治会各戸よりの拠出金を資金として作成している「エ ホバの証人訪問お断り」ステッカーは、今も多くの地域住民の皆さんからの引き合いが今 でも続いています。(別紙参照)

 このように、地域住民運動として増野自治会をあげて「ものみの塔」のカルト性、危険 性を地域社会に訴え続けてきていますが、残念にも、ものみの塔による社会的被害、家族 の崩壊等いまだに減ることは、ありません。このことを思う時、改めて、ものみの塔の実態を社会一般の人々に知っていただく必要があると共に、「カルト」と広く社会的に認知
されているものみの塔の活動拠点である「王国会館」の建設を阻止してゆくことの重要性、 必要性を痛感するものであります。王国会館は、カルトたるものみの塔の信者達にとって 精神的シンボルであり、またマインドコントロールなどによって新たな犠牲者(=過酷な 言い方をすると、さらに新たな被害者を生み出す加害者)を生み出す活動拠点であり、ま た地域社会の中に整然と王国会館が存在し得ることにより、地域社会から暗黙的認知を得 ている面もある等、王国会館はカルトたるものみの塔の活動の温床そのものであるといえ ます。私達増野自治会による王国会館建設防止運動は、地域住民の総意としてカルトたる ものみの塔に立ち向うものであり、さらにカルトの温床たる活動拠点=王国会館の存在を 否定してゆくためにも極めて重要な重要な活動であると自負しているところであります。     
増野地区での王国会館建設防止は果たせなかったものの、この運動による成果は、長野県 駒ヶ根市、伊那市、飯島町等での王国会館建設防止に成功し、また昨年には東京都下多摩 市の落川地区における「ものみの塔桜ヶ丘」会衆による王国会館建設計画に対し地元住民 が立ち上がり、これを防止することに成功いたしました。さらに、二年前よりおきている 神奈川県藤野町堂地自治会を上げての反対運動は、今も継続しており、一旦ものみの塔が わより「住民の反対がある限りは建設しない」という言質を得ていましたが、近頃ものみ の塔側では、これを無視する形で建設許可を得たとの事ににて予断を許さない状況が続い て降ります。皆様、堂地自治会の皆さんへ絶大なるご支援もお願い申し上げたいと思いま す。

 このように、この王国会館建設防止運動は、主に建設計画地の地域住民の手によって 行われてきているのが実情です。確かに地域のことは、地域住民自ら守るという住民自治 は必要でありましょうが、しかし「ものみの塔」はカルト問題、宗教問題でもあります。 前期の通り、ものみの塔による被害者を拡大させる活動拠点でもある王国会館建設防止は 一地域住民の問題だけでなく、もっと広い次元で考え、取り組み、運動していかなくては ならない問題であると思います。残念ながら、この王国会館建設防止運動について、ある いはそれ以前に「ものみの塔」の問題性について、一般市民の皆さんは元より、肝心の既 存キリスト教会の関係者の皆さんもその多くが無関心と思わざる得ません。とりわけ、も のみの塔は「キリスト」の名を用いて犠牲者を拡大させていると言うのに、既存キリスト 教会関係者の多くの方たちは、ものみの塔について無知識、無関心、無行動に見えます。
祈っているだけでは、何も解決にはなりません。過酷な言い方ですが、元証人の皆さんや その家族の皆さんについても同様です。もともと「ものみの塔」とは縁の無かった地域住 民が法廷闘争まで仕掛けられながらも屈せずに「ものみの塔」と戦っているのです。ご関 係者のよりいっそうのご理解をお願いしたいと思います。

 最後に増野地区に対していただいております、多くの皆様のご支援に対して厚く感謝申し 上げ、全国被害者集会に向けてのアピールとさせていただきたいと思います。


2002年11月2日
長野県下伊那郡松川町    増野自治会     

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