７回集会アピール

第７回エホバの証人＝ものみの塔

被害者全国集会アピール

  本日、私たちはものみの塔聖書冊子協会＝エホバの証人による被害者、及びこれらの人々を支援するメンバー、また他のカルト教団の被害者救済団体等が東京「お茶の水クリスチャンセンター」に全国各地より結集し、第7回エホバの証人＝ものみの塔被害者全国集会を成功裡に開催いたしました。
  この全国集会は、ものみの塔による被害と危険性を社会一般に周知し、その啓蒙運動をさらに広げることを目的として毎年実施されてきています。
  ものみの塔は「家庭聖書研究」という美名の下、危険なマインドコントロールの手法を極めて巧妙に用いることにより、多くの人々の人権と生活、生命の尊厳を奪ってきました。
  また、これまで幾度となく繰り返されてきた「ハルマゲドンの到来」の偽予言により、エホバの証人とその家族、多くの人達が財産、仕事、進学、人間関係等を奪われてきました。さらにものみの塔の独自な聖書曲解に基づく輪血拒否の教理により、今も世界各地で多くの貴重な人命が奪われ続けています。私たちは本日この集会において、これまで輸血拒否により尊い命を失われた人々を心から追悼すると共に、輸血拒否による死亡者をゼロとすべく目指すことを確認しあいました。
  また、エホバの証人を親に持つ子供たちは、親から強いられる独善的な聖書教育により、人生を選択する自由を奪われ、一部の学校行事を受ける自由を奪われてきました。無理矢理押しつけられる教義によって児童虐待にあい、いじめにあったり仲間外れにされ、多感で純真な幼い気持ちが踏みにじられてきました。さらには、多くの時間が割かれる集会参加や奉仕活動を最優先させるため信者の家庭や生活が破壊され、離婚も後を絶ちません。ものみの塔は組織への隷属を最優先させるために、巧妙なマインドコントロールにより大切な家族や友人、知人、社会との絆を全て断ち切らせているからです。幸いにしてものみの塔の教えの誤りに気付いて脱退、あるいは家族の献身的な愛により救出された元信者の中には精神的な後遺症に悩む人も少なくありません。
  これらの社会的被害は、ものみの塔が自分たちの独自の聖書解釈を絶対的なものとして繰り返し教え込み、教義に忠実な者だけが近付きつつあるハルマゲドンの到来後も「地上の楽園に生き残れる」とマインドコントロールをかけ続けているからにほかなりません。

  ここ数年、ものみの塔の被害にたまりかねて立ち上がった人々に対して、ものみの塔では信者からの多額な献金を注ぎ込みながら、この批判者たちに脅迫的な裁判闘争を仕掛けてきています。救出力ウンセラーの第一人者である神戸の草刈牧師を罪に陥れようとして訴えた草刈裁判、長野県松川町増野地区での住民運動潰しを目的とした仮処分申立等、多大な費用のかかる裁判闘争に持ち込み、批判者たちに財政的な困難を与え疲弊させ、批判者たちの芽を摘み取ろうとする狡猾極まりない企みです。多くの御支援により支えられている草刈裁判は既に第二審に移り、法廷においてものみの塔のカルト的実体がさらに白日の下にさらされようとしています。この卑劣な裁判攻勢に屈することなく、我々はこの裁判闘争等を通して、「先に事実を知った者の社会的責任」として社会に真実を知らせ、狡猾で欺略に満ちたものみの塔の実態を社会一般に知って頂き、裁判闘争が一人でも多くの人々に支持され、広がるように裁判闘争支援の運動を今後も力強く続けていきます。
  また、ものみの塔協会日本支部では、昨年から日本各地でその実体を隠しながら「ホロコースト展」を開催し、大学生など若年層をも対象とした新たな信者獲得の道を拡大しようとしています。
  これらのものみの塔による卑劣にして狡猾な裁判戦略、ホロコースト展開催等の過程で、彼らは多くの隠蔽や偽装、虚偽、欺瞞等を用いています。これらの行為はものみの塔協会が宗教組織を名乗りながらもその実態は間違いなくカルト教団であることを社会に如実に示しているものと言えます。
  また、長野県増野地区等から始まった王国会館建設阻止運動は、その後も各地で地区住民の手により建設阻止に成功しています。自分たちの愛する地域をカルト教団たるものみの塔の拠点進出から守るために、今も神奈川県下、東京都下等にて新たな建設阻止運動が始まっています。
  我々はこの人々の生活、人生、人権、家庭、地域社会を破壊するカルト教団ものみの塔＝エホバの証人の危険な体質の実態を社会、行政、司法、政治、あらゆる分野で多くの人々が見極め、家族が侵されている人権、私たちの社会を守るために立ち上がることを強く求めるものです。
  私たちは子ども達のかけがえのない未来と誰もが幸せに生きる権利とを守るために、他のカルト教団に苦しんでいる人々とも一致協力して、ものみの塔による被害の実態を社会にアピールし、闘い続けることをこの集会の名においてここに宣言いたします。

以上

２００１年１１月１７日

第７回ものみの塔＝エホバの証人被害者全国集会

戻る