エホパの証人被害者全国集会を代表して式辞を申し述べます。
私がものみの塔をカウンセリングによって脱会したのは5年前でした。その時聖書の教
えとはかけはなれた様々な教理を調べ確認していきました。輸血拒否もその一つでした
が、こちらの「輸血拒否の軌跡」に書かれてあるように初期は輸血を奨励していたこと、
種痘禁止のかわりに、輸血拒否を信者に除除に示し、その教えを守らせていく事実を知り
ました。
私自身が真理だと思ってやってきたことが、それとはかけはなれていることを知り、この
教理によって、命を犠牲にした人々のこと、私自身もやっていたように、外出時には輪血
拒否カードを必ず携帯し、子供たちにもそれを守らせようと懸命になっている、かつての
仲間だった会駐の人たちの顔、子供たちの顔が浮かんで、私に迫ってきたのを思いだしま
す。 そしてその時、元エホバの証人なら誰でもそうですが、聖書の次の御言葉が思い浮
かびました。 組撒で使っている新世界訳から、お読みします。
エレミヤ32:35
その日、彼らはヒンノムの子の谷にあるバアルの高さ所を築いた。 自分たちの息子や娘
をモレクにささげて,火の中を通らせるためであった。そのようなことをわたしは彼ら
に命じもしなかった。 また、ユダに罪を犯せるために、この忌むべきことを行なうこ
とは、わたしの心にのぼりもしなかった。
「子供たちを火にくぐらせて犠牲をささげる」そのことは、聖書の神様は命じもしなかっ
たし、神様の心にのぼりもしなかった。 このようなことを組織がエホバの証人の方々に
教えているという事実に私は言葉がありませんでした。
聖書の教えではない、命にかかわる危険な教えを信じているエホバの証人の方々を思う時、
かつて組織に所属していた者として、改めて深い反省の意を表するとともに、犠牲とな
られた方々に慎しんで、哀悼の意を表したいと思います。 また脱会者として同じ痛み
を持っている方々と共に、この問題、そして輸血拒否による死亡者数0を目指して、地道
な活動を続けていくことができたらと思っております。
終わりに死亡者遺族の皆様方の今なお変わることのない深い苦しみ、悲しみに思いを致す
とともに、輸血拒否による死亡者の根絶を目指し、心から追悼の意を表して式辞と致しま
す。