被害者全国集会に寄せて
中澤啓介
被害者全国集会が今日まで地道に展開されてきたことに感謝しております。この集会ではほかの集団ではできない大きなインパクトをカルト団体に対して与えていると思っています。必要で大切な働きですから、これからも末永く続けていただきたいと心から願っております。本日は出席できませんが良き集会となるようお祈りしてます。
簡単に現在の私の活動状況をご報告します。現在は教会のホームページメールしてくださった方々を中心にケアをしております。月に二、三通来ます。日本に居る時間が短いのですぐ返事を書くようにしています。最近では研究生で迷っている方からのメールが多いようです。その方々には次のようにお勧めしております。@インターネットを調べてみる。A大野教会の日曜日の「エホバの証人サロン」への出席。B対応できそうな方々の紹介。「エホバの証人」サロンは元証人やエホバの証人関係の家族の方々が集まってますのでふさわしいケアをしていただいております。私が関わるのは、教理で悩んでいる方、ご家族の複雑な問題で困っている方に大所高所に立って判断が必要な場合に限定しています。そのような方々には私が日本に帰国しているときに対応するよう努めています。
シンガポール滞在中にもエホバの証人と関わっています。在シンガポールの日本人の中にエホバの証人が活動してますのでそのような人たちへの対応です。シンガポールではエホバの証人の活動は認められていません。理由は兵役拒否です。シンガポールは兵役の義務がありますので国家は認めません。外国人は政府の干渉がありませんから、日本人が引っ越してくるとすぐにエホバの証人が訪問してきます。その状況でクリスチャンの方からの相談が届きます。在シンガポールの日本人からは、「日本に居る家族や友人がエホバの証人なので相談に乗ってほしい」という要望があります。日本ではカウンセリングしにくい状況で、シンガポールに旅行してシンガポールでカウンセリングをするということもあります。日本に居る時より、心を開きやすく、よいカウンセリングができる場合が多いのです。
『ものみの塔』誌や『目ざめよ!』誌を丹念に読むようにしています。その結果、ものみの塔は最近とみに正統的なキリスト教にすり寄っているという印象を受けています。っしゃかいてきに認知されるため伝統的な教会に対立している部分をできるだけ表に出さないようにし、似ている部分を強調しています。組織は巧妙になっているので対話をすることが難しくなっていると実感させられます。エホバの証人に組織の間違いに気づいていただくため、私たちもネットワークを強固にしながら働きを続けていかなければと思っております。