オウム真理教家族の会

 オウム真理教家族の会の永岡です。過去には被害者の会と称しておりました。

 私は唯一、一般の人たちの中で麻原彰晃と何度かやり合った男です。嘘を暴いた男でもあります。ただ私はこう説く者がたった一つの嘘があってもならないという信念を持っています。息子がオウム真理教に入信したわけがあり、私の息子が「尊師はダライ・ラマでさえも認めた唯一の解脱者である」と言いますので、私は、頭から否定するのではなく、それを確認しようと家族と、それに証人として江川紹子さんとカメラマンと一緒に行きました。飛行機はエア・インディアで、到着地は暑いところであり、ダライ・ラマのヒマラヤの住まいはすごく寒いところでした。目的は達したために息子は目が覚めました。法を説く人間は嘘があってはならないと言ったときに息子は聞く耳を持ってませんでした。そのときヒマラヤの麓に行ったときは聞く耳を持っていました。帰ってきて江川紹子さんの前で目つきが変わってました。

 私は、「おまえのお陰で入信した人間がいるかもしれない。それならお父さんは援助するから信者を連れ戻せ。嘘を暴いて目を覚ますようやって見ろ」と言いました。信者は私が言ってもだめでも、元信者の息子には聞く耳を持ってます。やってみましたが30人ほど連れ戻せました。やはり元信者だからよく知ってます。

 坂本堤弁護士が私に初めて会ったとき、十分注意しなさいと言いました。私はいくら何でも殺すなんて思ってませんでした。そしてああいう事件になってしまった。

 宗教関係がまだあります。地球規模では減ってはいません。全くその通りで石川五右衛門の辞世の句の通りです。宗教はその通りです。世の中には誰かがやらなきゃならないことがある。我々は老いてますので若い人たちにやっていただきたいことがたくさんあります。是非引き継いでいただきたい。私たちの運動は出来るかは別にして政治家に対して法を作ってもらいたいと言うことになります。インチキ宗教を規制するための方を作ってもらいたいということです。ある政治団体があるためにそれができないとも言われてます。問題があるから難しい。でもやらなきゃいけない、そうしないことには終わらないのです。終わらすための運動をやる必要があるのです。私が若ければ旗立ててやります。義務としてやっていただきたい。でないとだめになってしまいます。 


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