主催者からのあいさつ
今ここにおられる青木さんと五回目くらいまで一緒に全国の仲間を募って集会をやってきました。二回目か三回目の集会で中澤先生は「こういう運動は十回やって初めて意味があるんだ」とおっしゃいました。そのとき私は、妻がエホバの世界から帰ってきて夫婦で生きられるので十年間はこの運動にかかわらなくてはと、決めました。その節目の十年です。運動は十年続ければ一定の市民権を得られます。今日集まった人たちにお礼を申し上げます。
妻を脱会させたとき、全国には統一協会の被害者の組織がありました。
中澤先生はエホバの証人に費やす時間がすごく多く、本業ができないほど一生懸命でした。その姿を見て、宗教者はすごいなと思いました。被害者は自分の苦しみを聞いてもらいたいものですから、私のところにも相談される方が多くて、それに費やす電話代と時間が多く費やされました。プライバシーがなくなるように感じるときもありました。こころの支えは中澤先生の献身的な姿でした。被害者は味方だと思い、すべてを語ります。同じようにエホバの証人は他人の苦しみや悩みを必死に受け止めています。伝道時間に入りますから、この人にはこういうことで悩んでいる、次回にはこういう資料を持ってくれば聞いてくれると、全部事細かに研究しています。言葉巧みに世の中の妻たちを誘っていくのです。
ちょうどインターネットが流行り出してましたから、非常に情報がとれやすくなりました。最新の情報でかれらの運動が停滞してきた状況になっていると思います。現実には何十万もの人たちが苦しんでいます。私たちが当時夫たちだけで集まって会を作り、奥さんたちを取り戻した人も多いのですが、仲間には奥さんを組織に取られ、裁判にまでやられ、、子どもを取られ、財産まで分けられ、大変な人生を送っていて、今日ここに来られない人たちがいます。当時、奥さんを取り戻すまではこの運動から離れないよと数名の方に約束しました。もう十年以上も苦しんでいる人がいます。小さいことしかできませんがいろんな形でできる範囲でやっていきたいと公言します。一緒にやっていければと思います。牧師先生方や全国のすばらしい人たちと親しくなれました。今日も新しい人たちが見えてます。そういう人たちの力となって苦しむ人が一人でもいなくなるよう願っています。
先ほど人を憎んではだめだという話がありましたが、人間が変わるには莫大な時間が要ると思います。ブッシュ大統領は時々、聖書を利用するそうです。皮肉なことに聖書を読んでいるから大丈夫だろという確固たる思いを持つそうです。「華氏911」の映画を見てもその信仰は揺るがない。ひとつのことばが変わるのは容易ではありません。アメリカインディアンということばが教科書から消えたのは数年前です。アメリカのインド人というでたらめなことばを世界のマスコミが使っていた。エスキモーということばが教科書から消えたのも三年前です。輸血拒否し、離婚が多いエホバの証人といくら言ってもマスコミが本当に真実を報じ続けない限り、被害は残るんだと思います。息の長いやり方が必要なんだと感じています。
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04/11/10字句訂正