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女性の人権ウェブ・サイトが開設


*このたび女性の人権ウェブ・サイト(Women*s Rights are Human Rights)が開設された。メアリーロビンソン国連人権高等弁務官はホームページ開設を祝して次のようなメッセージを寄せた。
 「このホームページを歓迎します。私は国連人権高等弁務官として、女性の人権――市民的、文化的、経済的、政治的及び社会的権利――を実現するための実際的かつ創造的な措置に重き置きます。私たちの出発点は、女性の権利がなければ人権はありえないと認識することです。私は国連が女性の人権の妥協を許さない監視者であり続けるのを確保することを約束します。」

 以下では、今年3月8日の国際女性デー(International Women*s day)に寄せたメアリー・ロビンソン国連人権高等弁務官のメッセージを報じたプレス・リリース(3月8日付け)を訳出する。


国際女性デー:メアリー・ロビンソンのメッセージ

 今年の国際女性デーは「女性と平和」に焦点が当てられます。これはもっとも適切なトピックです。というのは、少女及び女性は、紛争の悲劇的犠牲者であるばかりか、彼女達のピースメーカーおよび紛争防止者としての役割は軽視されたり無視されたりしているからです。国際社会は女性が平和構築に果たす貴重な貢献に気づくべきなのです

 旧ユーゴ国際刑事裁判所がレイプ及び奴隷を人道に対する罪とする判決を初めて下したことは、全ての女性と同じく私を励ましました。こうした判決が意味することは、紛争下における女性及び少女に対する組織的な性的暴力、侮辱並びに奴隷化がもはや免責されないということです。こうした判決は、彼女ら犠牲者達の非人間的処遇を全く意に介さない人に対して、国際社会が道徳的価値を断固として擁護していることを気づかせることに役立ちます。

 犠牲者達は、女性という理由で、またムスリムという理由で標的にされます。多くの女性はジェンダーという理由の他に、特定の人種、エスニシティ―、門地、皮膚の色又は宗教に属しているという理由から複合差別に直面しています。私たちは今年、これらの差別形態と闘うための措置を具体化する無比の機会を得られました。南アフリカのダーバンで8月31日から9月7日まで開催が予定されている反人種主義・差別撤廃世界会議が開催されるのです。会議において議論されるカギとなる論点の一つは人種主義のジェンダー的側面です。

 この国際女性デーの日に、私は差別と闘うための国際的枠組みを受け入れるよう全ての国家に要請します。すなわち、人種差別撤廃条約並びに女性差別撤廃条約を批准するよう全ての国家に要請します。

 私は、国家が法律及び政策を再検討し、かつ女性(とりわけ不利益を被っている人種的グループに属する女性)に不適当な(disproportionately)影響を与える法律及び政策を撤回するよう要請します。私は、女性先住民、女性難民、女性移民及び人身売買された女性のような特定のグループの女性がもつ特有なニーズに対して注意を払うよう国家に要請します。私は差別的態度を撤廃するための教育及び訓練計画を策定するよう国家に求めます。私は、救済及び申立てメカニズムが、人種差別が存在する社会で生活している女性に利用可能となるよう国家に求めます。

*上記の原文(英文)の国連ホームページは以下から入手可能です。
http://www.unhchr.ch/huricane/huricane.nsf/view01/
49279F10368248F3C1256A0800546A09?opendocument

*上記の旧ユーゴの判決は以下から入手可能です。
http://www.un.org/icty/pressreal/p566-e.htm
*女性の人権ウェブ・サイトは以下の国連ホームページからアクセスできます。
http://www.unhchr.ch/women/index.html


 

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