カナダ、クィーン大学のディビッド/ライアン教授が来日する。昨年『監視スタディーズ」の翻訳が刊行された。ライアン教授は監視社会批判の理論家の第一人者。共通番号制(マイナンバー制度)や秘密保全法が国会に上程されているこの国にあって、いま一度監視社会を根本から批判する視点を考えるまたとない機会となるだろう。以下、東京、関西、福岡で開催される集会等の案内です。


 

〈ライアン教授と“監視”を考える〉集い

9.11 から10 年が過ぎた昨年秋、“監視” 研究を国際的にリード
してきたディヴィッド・ライアン氏(カナダ・クィーンズ大学教授)
の訳書『監視スタディーズ』(岩波書店)が刊行されました。
これを機に、来日中のライアン氏による講演を中心に、共通番
号制をはじめとする日本の監視への批判的検討も含め、“監視”
を考える集いを開催します。
 
〈第1部〉講演と解説:“監視”を探究する
“監視” をどう研究するか/ディヴィッド・ライアン
『監視スタディーズ』とライアン教授の“監視” 研究
小笠原みどり(フリーランス・ライター)+田島泰彦(上智大学教授)
 
〈第2部〉発言:日本の“監視”を批判する
小倉利丸(富山大学教授)+石村耕治(白鷗大学教授)+水永誠二(弁護士)+斎藤貴男(ジャーナリスト)+清水雅彦(日本体育大学准教授)+清水勉(弁護士)
 
◆4月14日(土) 午後1 時30分~4時30分
◆上智大学12号館1階102教室
[主 催] 〈ライアン教授と“監視” を考える〉集い実行委員会
[連絡先] 上智大学文学部新聞学科・田島泰彦研究室
Tel. 090–2302–4908 Fax. 03–3891–9381
Email:shiratlk@jcom.home.ne.jp(いずれも担当・白石)


 

院内講演会

◆4月16日(月)12:30~14:00
◆週銀第2議員会館「多目的会議室」
◆講演:デイヴィッド・ライアン(逐次通訳)
報告:秘密保全法と共通番号法の問題点
◆共催:盗聴法に反対する市民連絡会(090-2669-4219):反住基ネット連絡会(090-2302-4908):JCA-NET(070-5553-5495)
Eメール:shiratlk@jcom.home.ne.jp
        FAX:03-3891-9381 


 

2012年度人権教育研究室主催・特別講演会:「監視、識別、そして人権」

■日時: 04月 20日 (金) 15時 10分  ~  16時 40分

■場所・開催地:関西学院大学 法学部チャペル(法学部本館1階)  ※会場を変更しました

■講師:ディヴィット・ライアン氏(クィーンズ大学社会学部教授、同大監視スタディーズ・センターディレクター)
■題目:「監視、識別、そして人権-個人情報ID システムと社会正義をめぐる問い-」
*入場無料・申込不要・通訳あり
*本講演会ではパソコンテイクによる情報保障を予定しています。
お問い合わせ 関西学院大学人権教育研究室
Tel.  0798-54-6720
E-mail human-right@kwansei.ac.jp


 

朝日新聞労組西部支部プレ5・3集会

講演会 「膨張する監視と萎縮する言論」
◇日時 4月21日(土)午後2時
◇場所 朝日新聞福岡本部4階B、C会議室
(福岡市博多駅前2、JR博多駅博多口から徒歩5分)
◇講師 デイヴィッド・ライアン(カナダ・クイーンズ大学社会学部教授)
小倉利丸(富山大学経済学部教授)
入場無料、申し込み不要、通訳あり

〔概要〕 監視カメラ、空港のセキュリティシステム、共通番号制‥「安心」や「治安維持」と言う言葉と引き替えに、私たちをとりまく監視システムは膨張しつづけている。そして、常に見張られているという不安感は、言論、表現の深刻な萎縮を招いている。今回の講演会では、世界の監視研究の第一人者で、日本でも「監視スタディーズ」(岩波書店)などの著書が出版されているデイヴィッド・ライアン氏と、ネットワーク反監視プロジェクトでの活動をはじめ、インターネットにおける検閲などの問題に取り組んできた小倉利丸氏を招いて、世界の潮流から見た日本の監視とその言論への影響について考える。

主催 朝日新聞労組西部支部

問い合せ  朝日新聞労組西部支部(092-414-6211): 西部支部新聞研究委員長 溝越賢(mizokoshi-k@asahi.com)