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フィリピン マニラ首都圏ケソン市の郊外に,パヤタスごみ処分場があります。ここは以前美しい谷(バレー)だったのですが、何年にも渡って、マニラ首都圏のごみが捨てられてきたため、高さ30m、広さ数ヘクタールから十数ヘクタールもの、巨大なゴミの山になっています。 このゴミ捨て場には,これらのゴミを拾って生計を立てている人々(スカベンジャーと呼ばれている)が暮らしています.
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<ICANの支援活動>
医療援助では,住民主体で運営するケアセンター(約40m2)を拠点として,医薬品援助,巡回医療援助、栄養改善援助を行っています.この援助は、SALTとの共同事業です。
(1−1)医薬品援助
医薬品援助では、住民が協同組合化した住民薬局で市価の半額で薬を1錠から24時間販売しています。売上は月に1〜2万円程度の見こんでいます(500〜1000件程度の利用に相当)。この医薬品援助においては住民薬局を支援する企業体から市価の3割で薬を仕入れ、住民に市価の5割で提供します。この仕入れ額と売価の差額で経費を捻出します。当法人の日本人スタッフが住民ヘルスワーカー(SALT所属)とともに,住民薬局のための経理や組合運営等の技術指導を行っています。
住民薬局の販売風景 ICANのスタッフ(右)とヘルスワーカーとのミーティング (1−2)巡回医療援助
巡回医療援助では、毎週土曜日に、巡回医療の経験豊富なフィリピン人医師1名による巡回医療を実施しています。診療時間は約3時間。診療科目は、内科、皮膚科、歯科、小児科などです。1ヶ月の診療者数は100名程度を受診しています。診療費は無料で、治療に必要な薬は住民がそれぞれ住民薬局で購入します。
(1−3)栄養改善援助
栄養改善援助では、周辺に住む栄養失調状態重度から中度の乳幼児(0〜4才)の栄養状態を改善することを目的にしています。選ばれた10〜20名の乳幼児とその母親をケアセンターに呼び、母親達に食材を与え、安くても栄養価の高い食事の作り方を教え、乳幼児に食事を与えます。食事は週3回、カロリーの高い料理が中心です。1期を3カ月として1期で40回の栄養補給を実施し。年に3期分行っています。実施期間終了時に保健省(DOH)が提供する換算表を用いて栄養状態を再評価し、栄養失調状態が軽度に改善された子どもは入替えています。対象者は、掲示板、住民集会を通じて公募後、当法人および住民ヘルスワーカーが候補者と面接して選考しています。
栄養改善プログラムの食事風景
技能訓練援助では,作業訓練所(約50m2)で、ハンディクラフト(含、ぬいぐるみ)や服飾、アクセサリーの製作技術などを、周辺住民に指導しています。作業訓練所では,ハンディクラフト,服飾,アクセサリー作り、ぬいぐるみ作りなどの合計で16名ほど。訓練日は各コースについて週1〜2日程度行っています。
ぬいぐるみのワークショップ
作業所メンバーとマニラボランティア
ぬいぐるみの製作をする女性
ハンディクラフトの製作も
自立への支援方法としては,2002年6月までに住民技術指導員を中心として協同組合化を行う。また現在進めている訓練所の製作品の販路開拓をなど進める。これにより、訓練所の製作品の販売により収益をあげ,技術指導員への報酬,訓練生への手間賃などを自力で負担できる部分を増加させられるよう支援していく.経過報告 以下の記事をこちらで見ることができます。
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(災害発生から2ヶ月間 −ICANの活動−) |
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パヤタス情報室により詳細な経過報告があります。是非ご覧下さい。
<パヤタスでの支援活動を支援する会員募集中!!>
1)医療会員と職業訓練会員があります。
2)年会費は 1口6000円。
3)会費の振り込みは,郵便振込みでお願いします.
【郵便振替口座】
口座番号 00850-6-78233
口座名 NPO法人 ICAN
通信欄に「パヤタス支援(医療)」あるいは「パヤタス支援(職業訓練)」と記載して下さい.
以上,宜しくお願いします.