東アジアでの米軍再編の動きがさまざまに報道されている。
陸軍第一軍団司令部の日本移転(座間)、第13軍司令部(グアム)の横田基地
(第5空軍司令部)への統合(あるいはその逆に第5空軍のグアム移転)。沖縄海兵
隊の一部をキャンプ富士や座間への分散移転。空母艦載機の夜間離着陸訓練(NLP)
の厚木基地から岩国基地への移転。
韓国では、1万2500人の在韓米軍の削減や基地の移転削減が2005年末に向けて動き
出している。その一方で、「力の空白」を埋めるため、2008年までに沖縄駐屯の第3
海兵師団所属の兵力1千名程度を、韓国南部に新設する訓練場に派遣して定期訓練を
実施する計画があるとも報じられている。
米軍本土で続く基地の縮小・撤去を併せてみれば、イラク戦争に見られるような、
先制攻撃政策に重点を移した機動力・展開力強化のための再編と見られる。
そのなかで、有事法制を整備し、米軍支援の法を整えた日本政府は、米軍の要請の
元でさらなる自衛隊と米軍の一体化へ踏み込もうとしている。
イラクでは米軍を中心とした多国籍軍への参加によって、サマワの自衛隊駐屯基地
への砲撃が頻繁化している。在日米軍基地・普天間では、20m以上もある巨大なヘリ
が墜落炎上した。しかも沖縄県警による現場検証すら米軍によって排除されるという
「占領地」状態が改めて露呈した。
米軍と一体化して先制攻撃態勢に組み込まれること、軍事基地がそこにあるという
ことが、いかに危険極まりないか、これらの事実が如実に示している。
基地はいらない。武力で平和は作れない。日米安保反対。戦争国家化を許さない。
沖縄の反基地闘争との連帯。こうした目的で、1996年以来活動を続けているわれわれ
「新しい反安保行動をつくる実行委員会」は、第9期を「イラクからの自衛隊撤退と
沖縄の米軍基地撤去を求める実行委員会」として立ち上げようとしている。
新たな米軍基地建設に抗して、オジイやオバアが4月19日以来、1日も欠かさぬ座り
込みを続けている沖縄・辺野古での闘いの報告も交えて、米軍の再編問題を、沖縄、
韓国さらには沖縄に次ぐ第二の米軍基地県・神奈川の視点から考える発足集会を持つ。
ぜひご参加を。
講師*安次富浩(ヘリ基地反対協)
都裕史(沖韓民衆連帯)
木元茂夫(すべての基地に「NO!」を・ファイト神奈川)
日時:10月16日(土) 午後6時〜
場所:文京区民センター(A2)
──地下鉄・三田線春日駅、南北線・丸の内線後楽園駅/JR総武線水道橋駅
会場費:800円
主催:新しい反安保行動をつくる実行委(03-5275-5989)
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