【要請書】イラクへ行かないように求めます   


陸上自衛隊第8師団 師団長 殿
第8師団の自衛官のみなさま

イラクへ行かないように求めます

 私たちは東京を中心に、1996年以来、反戦・反基地・反安保の運動を続けているグ
ループです。私たちは、イラクに対する米軍を中心とした軍事行動には、その開始以
前から世界中の多くのひとびと同じように反対の声を上げ続けています。
 何度でも確認されなければならないことは、イラク攻撃の主要な理由とされた大量
破壊兵器が存在していなかったこと、また、フセイン政権と「9.11同時多発テロ」
を行ったとされるアルカイダとの関係も全くなかったこと、が明らかになっているこ
とです。「大量破壊兵器がテロリストへ渡れば世界中の平和が脅かされる」というイ
ラク攻撃開始にあたっての説明はまったくのウソだったということです。
 この間違ったイラク攻撃を小泉首相はまっさきに支持しました。そしてその後に起
こったことは、米軍など外国軍の侵略に対するイラク民衆の抵抗の闘いです。イラク
民衆は米軍の無差別殺傷攻撃にさらされているのです。その結果として、10万人以上
ともいわれるイラク民衆が殺されています。
 今「復興支援」活動が必要であるとしても、それは、間違った戦争を仕掛けた国や
それを支持した国によって行われるべきものではありません。先制攻撃に加担した国、
それを支持した国の軍隊は直ちに撤兵すべきです。そこからしか、イラク民衆自身に
よる「復興」はありえません。
 それに反して、自衛隊を送り続ける日本政府の姿勢には、「イラク民衆のための復
興支援」を口実とした、日本国家の利益(米国への全面的追随、石油利権・復興ビジ
ネスの確保等)追求の姿勢が透けて見えます。
 自衛隊の駐留しているサマワでは、地元有力者への金銭ばらまきによる、自衛隊駐
留に対する支持取り付けの実態とそれが齟齬をきたしていることが次第に明らかにな
りつつあります。
 イラク民衆と自衛隊が「殺し、殺される」といった最悪の関係に陥る危険性もます
ます高まっています。 
 多くのイラク民衆にとって、自衛隊員は、自分たちに銃を向ける、米軍を中心とす
る多国籍軍と一体のものです。
 イラクの民衆にとって、十分には役立つとは言えない活動のために、命の危険を冒
して行くのは止めてください。
 私たちは、イラクからのすべての他国の軍隊の撤退を求めると共に、自衛隊もイラ
クへ行かないよう求めています。
 第8次隊として派兵されるみなさん! イラクへいかないでください!

2005年10月22日

 イラクからの自衛隊撤退と沖縄の米軍基地撤去を求める実行委員会(反安保実IX)
 東京都千代田区三崎町3-1-18 市民のひろば気付
 TEL:03-5275-5989/FAX:03-3234-4118
URL:http://www.jca.apc.org/hananpojitsu/E-mail:hananpojitsu@jca.apc.org 

 

 イラクからの自衛隊撤退と沖縄の米軍基地撤去を求める実行委員会
  (新しい反安保行動をつくる実行委員会第9期(反安保実IX))
 東京都千代田区三崎町3-1-18 市民のひろば気付
 TEL:03-5275-5989/FAX:03-3234-4118
 メール:hananpojitsu@jca.apc.org
 http://www.jca.apc.org/hananpojitsu/

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