沖縄辺野古では、今も海上基地建設・ボーリング調査阻止の闘いが続いている。
二〇〇四年九月九日、那覇防衛施設局が座り込みの阻止行動を避けて遠く離れた港から船を出し、平良夏芽さんが「おじい、おばあ、本当に一生懸命やったのですが止めれませんでした。でもやめません。絶対にやめません。」と涙を流したこの時、その後カヌー隊や船によって海上の作業を阻止し続け、運動の輪を広げて船を増やし、体力金力も維持して半年以上もの間全く掘削させず、とうとう日米の安全保障協議委員会(2プラス2)で「辺野古移転見直し」を報道させるにまで到るとは、私には予想できなかった。
記録ビデオ「ある熱い心の一ページ―辺野古の闘いの記録―」(2004年 総集編)は、二〇〇四年四月一九日から一二月二一日までの陸と海での激しい闘いの記録である。
四月一九日那覇防衛施設局のボーリング調査強行以降の座込み阻止行動、基地建設阻止座り込み一〇〇日集会、八月一三日の米軍ヘリ墜落事故、など前半では陸の闘いが映されている。ベトナムやイラクに米兵を出している加害意識、ヤマトンチュの「がんばってください」についての議論など、重要な問題提起も。
九月九日以降は美しい海の上の闘い。単管足場を建設する那覇防衛施設局と請負業者の船に対して、カヌーから声をはりあげ、あるいはカヌーから降りて足場に立って作業を止めたり、場所取りのために海上競争もする。業者側が、強引にカヌーを引っ張ったり、カヌーを転覆させたり、女性に暴力を奮ったりの激しい攻防、それを海上保安庁の船が監視している。巨大なスパット台船や外洋用「固定ブイやぐら」の不気味な姿、キャンプシュワブの浜では訓練を続ける米軍の水陸両用戦車、上空にはヘリ(CH46、CH53)。更に、ハンガーストライキと一二月二一日の海上デモ。
激しい攻防の中にしばしの休息。なごやかな会話や沖縄の唄と踊りが観る人の心をやわらげる。阻止行動をし続ける人たちの自信に充ちた表情が私たちを元気づける。そして、「辺野古への海上基地建設・ボーリング調査を許さない実行委員会」の防衛施設庁前行動(毎週月曜)や省庁への申し入れ行動や街頭情宣やカンパ要請や集会準備の活動に、喝を入れてくれる。
辺野古漁港前のテントには延べ2万人を超える人びとが座り込み、現在に至るまで1本のボーリング掘削も許していない。もし、日本政府が辺野古移設断念を決定するとすれば、それは沖縄独特の話し合いを重視した非暴力直接行動の勝利といえよう。このビデオはその重要な記録である。手元において、反戦の闘いの元気をもらい、たくさんのことを考えたい。
なお、ビデオは「その1」〜「その5」も入手可能です。こちらもどうぞ。
(きむらまさお/事務局)
【撮影・編集】沖縄平和ネットワーク
【複製・配布】辺野古への海上基地建設・ボーリング調査を許さない実行委員会
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【頒 価】2004年総集編 一二〇〇円(カンパ込み) 他各巻1本 一二〇〇円(カンパ込み)
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