\\9期目に突入している新しい反安保行動をつくる実行委員会は、今年二〇〇五年二月から一〇年目に入る。この時間の経過のなかで新たに反戦・反基地・反安保の運動をともに闘うようになった仲間(団体・個人)も多い。日々の課題に追いまくられるなかで、「反安保実」がたどった軌跡を改めて確認する作業は、今後の運動の展開にとっても有益となろう。ということで、今後、一期ずつ、反安保実の歴史を振り返る。
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「沖縄の闘いに連帯し新しい反安保行動をつくる実行委員会」づくりの呼びかけが発せられたのは一九九六年二月である。ニュース『南風北風』1号のトップに収められている「呼びかけ文」の状況の説明に「村山内閣から橋本内閣」への内閣交替が新年そうそうあったことと、四月十六日から十八日にアメリカ大統領クリントンを迎えての「政治セレモニー」が準備されていることが語られている。
また、ここでは自分たちの活動を、「米兵の少女レイプ事件を直接の契機に噴出した沖縄民衆の反基地・反安保の大きな声、太田知事の軍用地強制使用の代理署名拒否を支えている切実な声」、これを孤立させないよう、「本土の地から〈連帯〉を目指す運動である」と位置づけている。
さらに、そこには、「九年前の沖縄国体時に『日の丸』の強制に反対し、ソフトボール会場の『日の丸』を焼いて抗議した」、反戦地主の知花昌一さんの「基地の中にある僕の土地は四月一日から米軍と日本政府の不法占拠状態になる、そうなったら自分の土地に入るつもりだ。多くの人達との協力をつくりだしたい」という具体的なメッセージが紹介されている。これに答えようと主張しているのだ(この件は百人をこえる「象の檻ツアー」として、実現したことが、『南風北風』の2号でレポートされている)。
さらに、「呼びかけ文」は「沖縄人のエネルギーを政治的に利用するかたちで終ってしまうような運動」にならないよう、沖縄で力強く再生している「反安保」の声と〈連帯〉し、自分たちの足もとでも「反安保」の闘いを、と強調している。
私たちの「実行委」は、沖縄の「反安保」の闘いに突き動かされながら、そのエネルギー(闘い)の利用主義にならない〈連帯〉をめざして結成されたのだ。
第T期をふりかえると、沖縄現地行動だけでなく「沖縄連帯・反安保全国交流合宿(九六年四月十三、十四日)、八つもの分科会をもつ「これでいいのか!『新安保』」集会(デモあり・六月十五日)などの力強い大衆行動をつくりだし、豊富な論議をつめこんだニュースも毎月(7号プラス臨増号)以上のピッチでつくられていた。それはあふれでるエネルギーの時代であったこととともに、反安保・沖縄〈連帯〉への私たちの強い意思が存在していたことが確認できる。これは私たちの忘れてはいけない〈原点〉であるはずだ。
イラクからの自衛隊撤退と沖縄の米軍基地撤去を求める実行委員会(反安保実IX)
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