辺野古への新基地建設のための環境アセスメント(普天間アセス)で大きな動きがあった。
県環境影響評価審査会が環境アセス方法書の書き直し再提出と公表を求める答申を県に提出。
県知事は、書き直し要求を明記した意見書を国に提出したが、アセスの公告縦覧の「やり直し」を要求するには至らず、
沖縄防衛局が方法書を再提出することによりアセスを推進しようとしているようだ。
そのことが次の琉球新報の報道推移で分かる。
それにしても、知事との一問一答(末尾)は環境省が環境を守らない省であることを証明している。
県も住民の生活や環境よりも工事を優先させるのか。
(県環境影響評価審査会) (琉球新報1月17日)
方法書「書き直しを」 普天間アセス
県環境影響評価審査会の津嘉山正光会長(琉球大名誉教授)は18日午前、米軍普天間飛行場代替施設建設の環境影響評価(アセスメント)方法書の埋め立て部分(法アセス対象)についての審査結果を知事あてに答申した。方法書について「書き直しをさせる必要がある」と指摘。国から再提出させ、さらに公表させるよう知事に求めた。前回答申よりもさらに明確に指摘しており、現在実施中の移設先周辺の環境現況調査(事前調査)中止も求めた。
○方法書「書き直しを」県環境影響評価審査会が答申 (琉球新報1月17日朝刊)
○書き直して住民意見を募るべきとの答申 (琉球新報1月17日朝刊) 答申案を審議した16日の審査会では方法書が示した事業の目的と内容がわずか7ページだったにもかかわらず、その後150ページの追加資料が出るなど、審査会が沖縄防衛局に説明を求めるたびに新事実が出ることに対して
「公告縦覧を経て方法書への住民意見を募る本来のアセス手続きを損なう」との指摘や批判が相次いだ。
(沖縄防衛局)
防衛局、方法書再提出へ 県と調整、月内にも 住民意見は未定 (琉球新報1月19日朝刊)
沖縄防衛局は18日までに、米軍普天間飛行場代替施設建設の環境影響評価(アセスメント)で21日の知事意見を踏まえた上で、県に方法書を再提出する方針を固めた。1月中にも再送する見込み。県は改訂版をあらためて県環境影響評価審査会に諮る予定だが、審査会が指摘していた事業計画内容の不備などについて、どこまで情報開示されるかは不透明で、今後記載内容と併せて新たな方法書に対する住民意見の募集をどう確保するかが焦点となる。
(沖縄県知事)
普天間アセス、書き直し要求明記 知事、国に意見書提出 (琉球新報1月22日)
米軍普天間飛行場代替施設建設の環境影響評価(アセスメント)方法書の埋め立て部分について県は21日午後、沖縄防衛局に対し、150ページ余の追加資料が意見直前に提出されたため審査期間が不十分とし「書き直しをする必要がある」と明記した知事意見を提出した。昨年12月の飛行場部分の意見では県環境影響評価審査会が答申した書き直し要求を「真摯(しんし)に受け止める必要がある」と間接的表現だったが、今回は知事が直接書き直しを求めた。知事意見を受け、沖縄防衛局は23日にも方法書を書き直した改訂版を県に提出する。
(知事一問一答)から (記者)一般住民の意見の確保は、本来なら公告縦覧の手続きが必要ではないか。
(知事)「県の担当部が環境省にもよくチェックしたが、そこ(公告縦覧手続き)へ持っていかなくていいという判断だ」
連絡先
新しい反安保行動をつくる実行委員会(反安保実)
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