【メディア情報】 沖縄・辺野古崎の環境現況調査着手 近海に掃海母船待機(朝日)
         シュワブ沖でサンゴ調査 政府、普天間移設へ一歩(東京)
     



(一言)
辺野古では、18日に事前調査に着手しようとし、海上自衛隊掃海母艦「ぶんご」が大浦湾に現れた。
現地からは次の報告がある。
「昨夜から寝ずの阻止行動でした。陸上の座り込み人数の多さに施設局も牽制したのか、作業員はやってきませんでした。機動隊は近くで待機していたようですが、結果的に作業ヤード設置は阻止出来ました。しかし夜中も監視行動は続けています。」
皆さん、防衛省に抗議しよう。沖縄県に反発をうながそう。マスメディアに問題をアピールしよう。
自衛隊の作業参加に抗議しよう。事前調査の強行に抗議しよう。

○沖縄・辺野古崎の環境現況調査着手 近海に掃海母船待機(朝日2007年05月18日11時17分)
http://www.asahi.com/national/update/0518/TKY200705180041.html
 防衛省は18日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先となる同県名護市辺野古崎で、サンゴ着床板などの機材を海中に設置する作業を始め、本格的に環境現況調査に着手した。反対派による阻止行動に備えて海上保安庁が警備し、海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」も近海に待機している。また海自の潜水士も民間業者とともに作業している。こうした異例の強硬姿勢を仲井真弘多・沖縄県知事が批判するなど、地元は反発を強めている。
 環境現況調査は正式な環境影響調査(アセスメント)に先立つ事前調査の形で実施される。海中にサンゴの産卵を調査するための着床板やビデオカメラを設置する。
 作業は防衛施設庁が委託した民間の調査会社が開始した。調査はサンゴの産卵時期の6月上旬までに始めなければならないが、反対派住民らによる阻止行動が強く、民間業者に協力する形で海自の潜水士も機器の設置作業を行っている。
 久間防衛相は同日の閣議後会見で、海自隊員が加わって調査を始めたことを認めたうえで、「短時間に器具の設置を行うために防衛施設庁から依頼があり、海上自衛隊として協力した」と述べ、国家行政組織法に基づく官庁間協力の一環と説明した。ただ、両省庁とも統合が予定されている「身内」だ。
 …。高市氏と会談した仲井真知事は「(掃海母艦を出すのは)銃剣を突きつけているような連想をさせ、強烈な誤解を生む。防衛省のやり方はデリカシーに欠ける」と強く批判した。今後、海自投入の妥当性などが問題になりそうだ。
 沖縄県名護市辺野古崎に近い辺野古漁港では、移設に反対する住民ら約100人が17日夜から座り込みを続け、調査開始に備えた。だが、海上自衛隊の潜水士も加わった作業は、反対派も気付かないうちに開始。その後、反対派はカヌーで一部の調査船を取り囲み、船にしがみつくなどして作業を阻止しようと試みた。
 ヘリ基地反対協議会の安次富浩(あしとみ・ひろし)・代表委員(60)は「自衛隊を投入すると公言しながら、姿も見せずに活動するとは……。久間防衛相は我々の活動を妨害と言っているが、事前調査という手法で(県民が意見を述べる場を奪い)環境アセス法をないがしろにしている政府のやり方こそが問題。批判は本末転倒だ」と話した。
 一方、県の上原昭・知事公室長は自衛隊の投入について、「防衛施設庁の責任と判断でやることなので、県としてコメントはない。ただ、市民の安全には最大限配慮して作業を進めてもらいたい」と話した。

○シュワブ沖でサンゴ調査 政府、普天間移設へ一歩(東京新聞2007年5月18日 夕刊)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007051802017127.html
 那覇防衛施設局は十八日朝、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への移設に備え、シュワブ沖でサンゴの生息状況などを調べる事前調査に着手した。政府は調査を環境影響評価(アセスメント)の前段と位置付けており、移設実現に向けて目に見える一歩となる。
 シュワブ沖の複数の地点では、海上保安庁の警備ボートに守られながら調査船からダイバーが潜水し、午前七時半ごろから次々と機器類を水中に下ろした。機器の設置には三−四日かかる見通し。調査を円滑に行うため海上自衛隊が派遣した掃海母艦の自衛官も調査に参加した。
 沖縄県の仲井真弘多知事は、陳情に訪れていた東京都内で記者団に「防衛省の行う調査に自衛隊が持つ技術を利用することは考えられる(理解できる)ことだ」としながらも「船が来て行うのは荒っぽい」と述べた。
 調査に反対する市民らはカヌーなどに分乗して抗議活動を展開。海保のボートをかいくぐって調査船を取り囲み、ダイバーを潜らせないようにした。海保側が警告を発した上でカヌーを引き離す場面もあった。
 近くの辺野古漁港では、反対派住民ら百人あまりが徹夜で座り込んだ。同地区の無職男性(59)は「絶対に止めなくてはならない。掃海母艦が来るという話もある。これが日米安保かとあらためて感じた」と話した。
 那覇防衛施設局は四月二十四日から事前調査の準備を開始。二十五日に久間章生防衛相と会談した仲井真知事が調査受け入れの考えを伝えていた。移設のためには正式な環境アセスが必要だが、沖縄県はシュワブ沿岸部にV字形滑走路を造る政府案を修正するよう求めており、アセス実施の見通しは立っていない。
・シュワブ調査「海自が協力」
 久間章生防衛相は十八日午前の記者会見で、キャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市)での事前調査について「先ほど海上自衛隊が協力を行ったとの報告を受けた」と述べ、海自の参加を認めた。
 海自隊員は海底での調査器具の設置作業などを実施。久間氏は参加期間について「二、三日あるいは三、四日。トラブルがなければそれぐらいで終わる」との見通しを示した。
 ただ、久間氏は自衛隊が調査に参加する法的根拠について「調査活動、情報収集など具体的に断定できない。理屈付けはいくらでもある」などと述べ、根拠があいまいであることを認めた。
 久間氏は派遣した海自の掃海母艦「ぶんご」が調査現場の近海に待機していることも認めた。久間氏は「(反対派の妨害活動で)混乱があったら人命救助など、何かあったら出られるようにしている」と述べた。

以上

連絡先
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