(一言)
予想どおり、沖縄の負担軽減はまやかしだった。そのことを例証する事実(嘉手納より南の基地返還)を9月21日、22日の琉球新報が報道している。社説の結び「政府は、少なくとも地元には交渉について情報を公開、説明し、地元の意向を尊重すべきだ。県民の負担軽減を図るのは、県外や国外への移転が最善策だ。」はもっともだ。政府はいつまでも県民を騙すつもりなのだろうか。
一方、普天間移設については日米最終調節が進んでいて、来月(10月)19日に計画合意が予定されている模様。相変わらず地元説明が全く不充分で、県から強い反発が予想される。
25日の平良夏芽さん逮捕も、そんな状況下で防衛施設庁があせったのだろうか、それともねらいどおりの弾圧だったのか。全国から多数の人々の支援があり、幸い27日午後に平良さんは釈放された。
○琉球新報(9月21日朝一面)
瑞慶覧返還わずか1/6 キンザーも分散移転 日米大筋合意
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-17385-storytopic-3.html
…日米協議で、返還の対象となっている米軍キャンプ瑞慶覧(約643ヘクタール)のうち、実際に返還されるのは国道58号沿いの一部だけで、「大部分返還」と称していた同基地の返還が実際は6分の1の約100ヘクタールにとどまることが20日に分かった。…全面返還がうたわれた牧港補給地区(キャンプ・キンザー)も、大部分が嘉手納弾薬庫地区の北側に移転することで日米で大筋合意されていることも分かった。…これまで額賀福志郎防衛庁長官は「(キャンプ瑞慶覧の総面積を含んだ)約1500ヘクタールの返還」と沖縄の負担軽減を強調してきたが、実際の返還総面積は9百数十ヘクタールにとどまることになり、政府の言う「負担軽減」の実態と同長官の発言との違いが浮き彫りになった格好だ。……
○琉球新報(9月22日社説)
米軍再編の中身 負担軽減でなく基地強化
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-17425-storytopic-1.html
キツネにつままれたというか、欺かれた思いが強い。在日米軍再編で、日米両政府が合意した在沖米軍基地・施設の返還内容についてだ。……。米軍再編の負担軽減策の一つである嘉手納より南の基地返還の実態が伴わないのでは反発が高まるだけだ。政府は、少なくとも地元には交渉について情報を公開、説明し、地元の意向を尊重すべきだ。県民の負担軽減を図るのは、県外や国外への移転が最善策だ。
○琉球新報(9月21日夕)
来月19日に計画合意 普天間移設 日米が最終調整 地元説明未定、県反発へ
http://ryukyushimpo.jp/modules/news/article.php?storyid=17410
米軍再編に伴う名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部への普天間飛行場代替施設建設計画について、日米両政府は10月19日に施設配置などの計画内容について合意する方向で最終調整に入っている。計画決定後、計画の概略版を作成して地元に説明する方針だが、具体的な日程やどのような形で説明するかは検討中だ。V字形滑走路を有する政府の移設案を基にした建設計画の提示には、政府案に反対の県から強い反発が予想される。…。建設計画の策定に向けて那覇防衛施設局は20日に「建設計画資料作成業務」の入札を実施。…。隣接する隊舎地区の現況調査についても20日入札を行った。調査結果の一部は計画策定にも反映させる。環境影響評価(アセスメント)に伴う環境予備調査も20日入札しており、代替施設建設に向けた作業が着々と進んでいる。
○琉球新報(9月27日)
平良代表を釈放 那覇地検
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-17560-storytopic-1.html
那覇地検は27日午後、米軍普天間飛行場の代替施設建設に伴う名護市教育委員会によるキャンプ・シュワブ内の埋蔵文化財調査を阻止しようとしたとして、公務執行妨害の疑いで逮捕、送検された平和市民連絡会共同代表の平良夏芽牧師(44)を釈放した。……
連絡先
新しい反安保行動をつくる実行委員会第10期(反安保実X)
東京都干代田区三崎町3-1-18 近江ピル4階 市民のひろば気付
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e-mail:hananpojitsu@jca.apc.org
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