【購読呼びかけ】『「反改憲」運動通信』         


新しい反安保行動をつくる実行委員会(第9期)も呼びかけ団体である
『「反改憲」運動通信』を紹介します。
是非ご購読してください。

 戦後平和憲法を実質的に破壊してしまっている自衛隊のイラク派兵は続いており、
この「解釈改憲」によって正当化されている派兵は、遂に第6次派兵目前という状況
である。
 このイラク戦時下の今、自民党・小泉政権は、明文改憲への道を公然と突き進みだ
している。昨年6月には、自民党の憲法調査会プロジェクトチームによる『論点整理
(案)』が、同11月には、『自民党改憲草案大綱〜「己も他も幸せに」なるための
「共生憲法を目指して」』が公表された。この「たたき台」は撤回されたものの、そ
れを本当にたたき台として論議する新憲法起草委員会が作られ、そこでの討論は開始
されている。今年4月には、自民党憲法改正試案を公表し、11月には正式決定すると
いうスケジュールが示されている。また昨年6月に、『憲法提言 中間報告』を出し
た民主党は、更に今年の4月に「憲法提言」を発表するという。事実上の改「正」の
ための調査会になってしまった衆参両議院での憲法調査会の最終報告も、今年4月で
ある。
 米軍にくっついて自衛隊を動かせるようにして、自衛隊を国外でも活用したいとい
う野望をもった経済界の改憲に向けた提言も、次々に公表されている。
 こうして、平和主義(第9条)の最終的破壊を大きな目標の一つとして、憲法「改
正」することは当たり前、問題はどのように「改正」するかであるといったムードが
権力とマスコミによって大きく組織されてしまっている。
 そして改憲をひたすらスムーズに実現するための、論議や反対の運動を全面的に押
さえ込むことを可能にする「国民投票法案」が今国会に提出され、自民・民主・公明
の三党協議で成立させられるかもしれない、という事態にまでなってきている。
 これに対して、「9条護憲」の大衆的動きはそれなりに拡大しているが、私たちが
必要な反改憲運動は作り出せていない。それは戦後の護憲政党が議会内でパワーダウ
ンしてしまっているだけではなく、自衛隊や天皇制のとりあえずの容認という方針に
転じだしており、自民党の「解釈改憲」政策と正面から対決できない傾向がハッキリ
してしまったことに象徴されている。もちろん、「9条護憲」の大衆的動きは、それ
なりに拡大している。しかし、改憲の内容は既に「論点整理」や「たたき台」で見る
限りは、軍隊による戦争を可能にする国家づくりにとどまらない。天皇制の権力・宗
教的権威を強化し、男女の不平等を強化し、家族や共同体の伝統的価値を強調し、生
存権を否定した上で国家への国民の義務を強調する、反人権主義・反民主主義的要素
が大量に盛り込まれている。正に、全面的国家再編である。とすれば、もっといろい
ろな立場・場所から反改憲の声が上がらねばおかしい。
 権力者の権力濫用に人民がブレーキをかけるための憲法という立憲主義の精神を踏
みにじる新憲法づくりが、「改憲」の内実なのである。だから私たちは、戦後憲法を
まるごと評価しない、例えば天皇条項に批判的である人々をも含めた、「反改憲」の
運動を広く作り出して行かねばならないと考える。
 そこで私たちは、様々なテーマで運動に取り組んでいる人々が広く連絡して、反改
憲の闘いを作り出していくための〈メディア〉を作り出していこうと思いたった。
 各地・各種の様々な運動の情報が広く豊かに交流し、その交流が反改憲の運動のう
ねりを強化するような、〈メディア〉=運動を目指すつもりである。月2回の『「反
改憲」運動通信』に対して、読者として、更には運動情報の発信者としてこのメディ
アを支えて下さい。積極的な協力を呼びかけます。

◆呼びかけ団体:イラクからの自衛隊の撤退と沖縄の米軍基地撤去を求める実行委員
会(反安保実9)/ピープルズ・プラン研究所/反天皇制運動連絡会/市民の意見30
の会・東京

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 イラクからの自衛隊撤退と沖縄の米軍基地撤去を求める実行委員会(反安保実IX)
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 メール:hananpojitsu@jca.apc.org

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