38年間どうでした?
まあ、どうでしたって、あっという間に過ぎましたけど、ほんとにこの再審に自分の人生かけてきましたんで、やっと自分の真実が通ったってことで、ほんとうに嬉しいと思ってます。ほんと、みなさんのおかげです。ありがとうございます。
開始決定を聞くまでは、不安感はありましたか?
いえ、ありません。もし却下になった場合は、より、より、私たちの主張というのは、みなさんに、国民にわかりやすくなると思うんですよ。裁判所っていうのか、警察は証拠を隠したし、検察も証拠を隠したし、こんなことが許されていいんだったら、裁判なんて通用しませんよね。ですからもし棄却決定になった場合、より声を上げてですね、全国にそのことを訴えていきたいと思ってましたし。
ですから棄却のことに対する不安は自分は何もありませんでしたね。
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きょうは私はあんまり信用してなくて、50パーセントくらいだと思って、うちで女房にも「勝っても負けても平常心」と書いて置き手紙をおいて来たんですけど、今再審開始の決定書をもらって、まだ実感として湧いてこないんで、徐々に喜びが出てくると思いますけど、今はまだ平常心ですね。
最初に、どなたにこれを伝えたいですか?
やはり女房ですね。
何といって報告したいですか?
再審開始になったよ、と。
女房もどうせ負けるって、出てくるとき言ってましたから、あまり期待していないと思っているので。
裁判官には、これまで6回裏切られてきたんで、事件を作ったのは警察、検察なんですけど、裁判官は信じてくれると思っていたのに、みんな裏切られてきたから、裁判官に対する恨みが一番強かったので、きょう初めてまともな裁判官と出会えたな、と思っています。
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