無実のゴビンダさんを支える会の皆さま、ご来場の皆さま、
ナマステ!
マイナリ一家とネパール国民を代表して、このたびの地震と津波により愛する者を亡くされた方々に対する心からのお悔やみと、皆さまに対するお見舞いを申し上げます。
ご承知の通り、今回の緊急集会は、今までとは異なる状況下で開催されています。その状況の変化とは、14年間信じていた、「私たちのゴビンダは無罪である」ということを、今は日本の大多数の方に信じていただけるという点です。
DNA鑑定結果が明らかになって以来、人々やメディアの見方や姿勢が、肯定的で好意的な方向に大きく変わりました。皆さんが10年以上前に始められたたたかいが、いかに真摯な主張に基づいたものだったか、今や、ほぼ全員が気付くにいたっています。このように事態が展開したことで、ゴビンダに対する正義を求めることが、いかに正当なものだったかが証明されたといえましょう。
けれども、残念なことに、検察官はいまだにあきらめず、それどころか、自分たちの主張を正当化するために、今までに知られてもいなかった40数点の証拠を出現させ、彼らのメンツを保つためにこの中から何か探し出そうとしています。
この事件は重大な局面を迎えているので、私たちは今まで以上にことの成行きに注意し、さまざまな取り組みを強化して、ゴビンダが自由を勝ち取る可能性を危うくさせるような試みをできるだけ阻止しなければなりません。
ゴビンダを助け出すために皆さまがさまざまな手段により貢献してくださっていることは、本人とその家族にとって大変ありがたいことであるのみならず、無私の人道的奉仕の稀有な実例でもあり、このことは日本の内外でより多くの人々に広く知られるところとなっています。
皆さまは、私たち家族と同じ思いでいらっしゃることでしょう。ゴビンダの勝利は、皆さまの勝利でもあります。ゴビンダが自由の身になれば、私たちと同じように喜んでくださるでしょう。
皆さまのお名前は、人類への奉仕のよき手本として、後世の人々の歴史の本に刻まれると確信しております。
最後に、母があるインタビューで答えたことを引用させていただきます。母はこのように申しました。「息子の人生は、ある人々によってめちゃくちゃにされてしまいましたが、その彼を救い、助けてくれたのも、同じ国、日本の人々です。」