現代企画室

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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024

大地の芸術祭実行委員会/発行
北川フラム/監修
2025年5月刊行
定価3500円+税
B5並製・232頁
ISBN978-4-7738-2506-0 C0071

歓待する美術—四半世紀の蓄積とこれから

新潟県の南端、十日町市と津南町を舞台に2000年より開催されてきた「大地の芸術祭」。2024年に9回目の会期を迎えました。計画当初は、過疎高齢化、若者の都市流出、農業を中心とした地域の力が衰えている現状に対するカンフル剤として大地の芸術祭は出発しました。社会の機能が都市部に集中する時代に、地域には何が必要なのでしょうか? 地域に特有の地形や気候、植生を理解し、土地に合った住居をつくり、農業を営み収穫の恵みを祭りで祝い、ともに助け合いながらコミュニティを築いてきた人々が、その暮らしに対して誇りを取り戻すことが大切なのではないか—。アーティストたちは、越後妻有に固有の生活習慣や風景を発見し、地域の誇りに光を当てるような作品をつくってきました。
本書では、2024年に展開したすべての作品・パフォーミングアーツの記録だけでなく、四半世紀にわたる地域づくりの道のりをふりかえる「大地の芸術祭クロニクル」を掲載。越後妻有におけるアートによる地域づくりを網羅的に収録した記録集です。

[主な内容]
・大地の芸術祭クロニクル—四半世紀の取り組みと地域広がる派生プロジェクト
・42の国と地域、278組のアーティストが手がけた全作品図版と紹介
・第9回展に向けた活動記録/連携事業/実績データ/広報/オフィシャルツアー/こへび隊/宿泊/食/公式グッズ/ショップなどの記録
ほか

[参加アーティスト]
淺井裕介、東弘一郎、雨宮庸介、EAT & ART TARO、磯辺行久、牛島智子、アイシャ・エルクメン、elparo、岡淳+音楽水車プロジェクト、尾花賢一、景山健、ニキータ・カダン、イリヤ&エミリア・カバコフ、川俣正、アントニー・ゴームリー、佐藤悠、さとうりさ、白井美穂、竹内公太、田島征三、田中泯、田中央工作群 + 田熊隆樹、豊福亮、中﨑透、中谷ミチコ、原倫太郎+原游、深澤孝史、巻上公一、増田啓介+増田良子、松本秋則+松本倫子、マ・ヤンソン / MADアーキテクツ、ナウィン・ラワンチャイクン+ナウィンプロダク ション、力五山̶-加藤力・渡辺五大・山崎真一-̶、渡辺泰幸+渡辺さよほか