赤倉の学堂
赤倉集落の皆さんへの手紙
ナウィン・ラワンチャイクン/著
2024年11月刊行
定価909円+税
B5変並製・72頁
ISBN978-4-7738-2412-4 C0070
タイのチェンマイに生まれ、現在は福岡とチェンマイを拠点に活動を続けるアーティスト、ナウィン・ラワンチャイクンは、1994年に福岡アジア美術館で開催された「第4回アジア美術展」にタイ代表として参加して以来、日本国内のプロジェクトにも多数出展してきた。2015年、新潟県十日町市・津南町で開催された「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に参加し、山奥にある赤倉という集落で作品を制作。集落の人々と交流を深めた作家は、現在集落に暮らす人たちだけでなく、かつてこの地に生きていた人々も一堂に会した集合写真のような絵を描いた。
本書は、ナウィンが2015年から2022年にかけて、集落の人々に書いた手紙の全文(和訳)を収録している。手紙の中でナウィンは、これまで旅した数多くのコミュニティの物語や父を看取る際の想い、師であるアーティストから学んだことなど、アーティストとしての彼の人生について率直に語っている。
このうち2015年に送られた手紙は、集落の人々が代わる代わる朗読するかたちで短い映像作品にまとめられ、絵画作品《赤倉の学堂》が展示されている、旧赤倉小学校の体育館で上映されている。
本書は、ナウィンが2015年から2022年にかけて、集落の人々に書いた手紙の全文(和訳)を収録している。手紙の中でナウィンは、これまで旅した数多くのコミュニティの物語や父を看取る際の想い、師であるアーティストから学んだことなど、アーティストとしての彼の人生について率直に語っている。
このうち2015年に送られた手紙は、集落の人々が代わる代わる朗読するかたちで短い映像作品にまとめられ、絵画作品《赤倉の学堂》が展示されている、旧赤倉小学校の体育館で上映されている。
【著者紹介】ナウィン・ラワンチャイクン(ナウィン ラワンチャイクン)
1971年タイ・チェンマイ生まれ。チェンマイ、福岡在住。日本人女性と結婚後、日本に家庭を築き、タイと日本を拠点に置きながら、多様な民族が暮らすコミュニティの歴史などをテーマにした作品を数多く手掛けている。さまざまなメディアで表現される作品には、コミュニティの人々の物語を映画看板のように描いた絵画や、訪れた土地での体験と人々との交流に私的な記憶を結びつけた手紙などがある。30年にわたって手掛けた作品は、国内外の主要な美術機関の評価を受け、収集されている。