大発明物語
芸術と科学的思考
中原 佑介/著
北川 フラム/編集代表
池田 修/編集代表
加治屋 健司/解題執筆
粟田 大輔/解題執筆
2013年5月刊行
定価2500円+税
B5変並製・304頁
ISBN978-4-7738-1308-1 C0070
[中原佑介美術批評選集第9巻]
文明の踏み分け道で美術は人間の友たりうるか?
現代美術の地平を切り拓いた美術批評の金字塔、第3回配本
「科学の時代」において、科学と芸術はいかに影響しあうのか。科学を進展させてきた人間の本性と芸術的創造力は、どのような関係にたつのか? 暴走する技術と科学のあり方が問われている現在にこそ読まれるべき、京大物理学科で湯川秀樹に学んだ中原ならではの芸術論にして科学論。名著『大発明物語』を完全収録。
文明の踏み分け道で美術は人間の友たりうるか?
現代美術の地平を切り拓いた美術批評の金字塔、第3回配本
「科学の時代」において、科学と芸術はいかに影響しあうのか。科学を進展させてきた人間の本性と芸術的創造力は、どのような関係にたつのか? 暴走する技術と科学のあり方が問われている現在にこそ読まれるべき、京大物理学科で湯川秀樹に学んだ中原ならではの芸術論にして科学論。名著『大発明物語』を完全収録。
【著者紹介】中原 佑介(ナカハラ ユウスケ)
1931年、兵庫県に生まれる。京都大学理学部物理学科卒業、同大学院の湯川秀樹研究室で理論物理学を専攻。1955年、修士論文と並行して書いた「創造のための批評」が、美術出版社主催第二回美術評論募集第一席に入選したのを機に美術批評の道に進む。1970 年に第10 回日本国際美術展(東京ビエンナーレ)「人間と物質」のコミッショナー、1976 年と1978 年にヴェネツィア・ビエンナーレのコミッショナー。2000 年からは越後妻有アートトリエンナーレのアートアドバイザーを務めた。京都精華大学学長、水戸芸術館美術部門芸術総監督、兵庫県立美術館長などを歴任。2011 年没。
主な著書:『見ることの神話』フィルムアート社、1972 年/『人間と物質のあいだ―現代美術の状況』田畑書店、1972 年/『ナンセンス芸術論』フィルムアート社、1972 年/『大発明物語』美術出版社、1975 年/『現代芸術入門』美術出版社、1979 年/『現代彫刻』美術出版社、1987 年/『ブランクーシ― Endlessbeginning』美術出版社、1986 年/『一九三〇年代のメキシコ』メタローグ、1994 年/『なぜヒトは絵を描くのか』フィルムアート社、2001 年など