難民とはなにか。民族とは、そして国家とはなにか。
バングラデシュ、タイ、ザイール、パキスタン、
および日本で難民の医療支援や調査を続けてきた医師が、
各国で難民が発生する原因や社会背景を探り、
難民保護および“人道支援”の本質に迫る。
【著者紹介】山村 淳平(ヤマムラ ジュンペイ)
1955年岐阜県生まれ、山形大学医学部卒。病院勤務をへて、各国の被災民や難民の医療支援にたずさわり、現在は横浜の診療所に勤務。専門は内科。編著に『壁の涙——法務省「外国人収容所」の実態』(現代企画室、2007年)がある。