クライン・ブルーの石
一原有徳「山行小説集」
一原有徳/著
2001年6月刊行
定価2200円+税
4-6並製・260頁
ISBN978-4-7738-0109-5 C0095
小樽を根拠に、90歳を越えてなお旺盛な創作活動を続ける著者はじめての創作(小説)集。不思議な味わいのある幻想的な作品と、登山行に基づく山行小説を集成。
【著者紹介】一原有徳(イチハラ アリノリ)
1910年徳島県に生まれる。1912年北海道真狩村に移住。1927-70年郵政省小樽地方貯金局に勤務。現在も小樽に住む。1951年頃油彩画を始めるが、後に版画に転向。土方定一と出会い、1960年東京画廊個展でデビューをとげる。定年退職後から画業に専念。今日では現代版画の鬼才といわれ、1988年神奈川県立近代美術館で大規模な個展が開催された。また戦前から北海道の山々を歩き、登山家としても高名。俳句は16歳の頃より手掛け、句集も出版。俳名は九糸(後、九糸郎)。『小さな頂』(茗渓堂)、『あのころの山』(北海道撮影社)、『版』(NDA画廊)、『一原有徳作品集』『脈・脈・脈』(以上、現代企画室)等の著書がある。