オール・アバウト・マイ・マザー
アルモドバル/著
杉山晃/訳
2000年4月刊行
定価1600円+税
A5変上製・146頁
ISBN978-4-7738-0002-9 C0097
スペイン映画界の奇才による同名映画の原作シナリオ。息子の死を乗り越え、行方不明の夫を探しながら、母であった主人公が“女”としての自分を取り戻していく。
【著者紹介】アルモドバル(アルモドバル)
アルモドバル略歴
1950年代、スペイン中央部にあるシウダー・レアル県に生まれ
る。8歳のときとともに南西部のエストレマドゥラに移り住む。
そこで中高等教育を受け、映画館に通いはじめる。16歳のと
き、ひとりで首都マドリードへ。家族も金もなく、ひとつの目標
だけを抱いていた——勉強し、映画をつくること。
映画学校への入学がかなわず、独学で映画を学ぶ。さまざまな職
業を転々としているうちに、スペイン電話会社テレフォニカで
〈まっとうな〉職を得て、ようやくスーパー8ミリ・キャメラを
手に入れた。夜になると文章を書き、劇団〈ロス・ゴリアルド
ス〉で芝居を演じ、仲間たちと8ミリ映画を撮ったりした。一年
半にわたる波乱に満ちた撮影のあと「ペピ、ルシ、ボンとその他
大勢の女の子たち」を完成させる。それ以来、映画とともに生き
ている。
フィルムグラフィー
「ペピ、ルシ、ボンとその他大勢の女の子たち」(1980)
「セクシリア」(1982)
「バチあたり修道院の最期」(1983)
「グロリアの憂鬱 セックスとドラッグと殺人」(1984)
「マタドール 炎のレクイエム」(1986)
「欲望の法則」(1987)
「神経衰弱ぎりぎりの女たち」(1988)
「アタメ 私をしばって!」(1990)
「ハイヒール」(1991)
「キカ」(1993)
「私の秘密の花」(1996)
「ライブ・フレッシュ」(1997)
「オール・アバウト・マイ・マザー」(1999)