美術・建築評論 |
視線はいつもB級センス 脱意味の美術1979-1981 |
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谷川晃一著 347P/1981.6/3000円 | |
純粋・高級志向を足蹴りにし、多重・多面・B級志向の現代文化論。戦後のアール・ポップから80年代文化の本質をなすイエロー・センスまで、柔軟な感性が捉えた〈現在〉。 | ![]() |
悲喜劇・1930年代の建築と文化 |
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同時代建築研究会著 382P/1981.12/3000円 |
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今日の状況の中に30年代を二重写しに見る建築家集団が、日本の近代建築・文化と民族・国家の関係を、自らの身を切る思いで分析する。詳細年表と多数の写真付。 | ![]() |
一億人から離れてたつ 異貌の画家 菅井汲の世界 | |
菅井汲+吉行淳之介・原広司・北川フラム著190P/1982.7/2500円 |
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その単純明解な絵画は、すべてを集約したすえに生まれた人間の存在証明であり、未来から現在を照射する絵画の形式である。生活と思考を一体化した絵画の世界。 |
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デザイン巡遊 | |
粟津潔著 274P/1982.3/2000円 |
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粟津デザインの発想はどこから生まれるのか。自筆のエッセイと、高橋悠治、富岡多恵子、寺山修司、ワイダらとの対談から、そのユニークな世界が浮上する。 |
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建築の彼岸 | |
鈴木鴻人著 266P/1982.9/2200円 |
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ニーチェのように「建築」を語る気鋭の建築家が「建築」のイデオロギー性をあばき、「建物」という不可能性のみが存在する未踏の地平線を告知する。 |
ラテンアメリカ美術史 | |
加藤薫著 384P/1987.9/3800円 |
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古代から現代までのラテンアメリカ美術の全般を、代表的作品420枚余の写真を納めてわかりやすく解説したわが国初のラテンアメリカ美術史の入門書。詳細な地図、年譜・参考文献付。 |
和英対峙 現代美術演習 Contemporary Art Exercises | |
Bゼミ Schooling System 編 144P/1988.6/2000円 |
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古コンテンポラリー・アートとは何かを実験学習で続けて20年。意欲的で個性的な逸材を輩出してきたBゼミの演習記録。自らの目、耳、手、体全体で現代美術に迫る。 |
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和英対峙 現代美術演習II Contemporary Art Exercises II |
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Bゼミ Schooling System 編 166P/1989.8/2000円 |
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Bゼミ演習レポート第2弾。若手作家として自らも活躍している前本彰子、中村一美、岡崎乾二郎の各氏が、学生と交わす感性やコンセプトのキャッチボール。 |
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和英対峙 現代美術演習III Contemporary Art Exercises III |
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Bゼミ Schooling System 編 184P/1991.1/2200円 |
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Bゼミ演習レポート第3弾。多木浩二、難波英夫、早見尭、柏原えつとむ、安斎重男の各氏を講師に迎え、演習はさらに白熱、現代美術の活性化に一石を投ずる。 |
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和英対峙 現代美術演習IV Contemporary Art Exercises IV |
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Bゼミ Schooling System 編 164P/1994.4/2400円 |
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現代美術のホットな現場(Bゼミ)からの演習レポート第4弾。川俣正・小山穂太郎・海老塚耕一・鷲見和紀郎・伊藤誠・赤塚祐二の各氏を講師に白熱の展開。 |
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和英対峙 現代美術演習V
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Bゼミ Schooling System 編 228P/1997.10/3300円 |
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「同時代」を見据え、現代の美術の変遷と共に歩んできたBゼミは97年秋に30周年を迎えた。演習はいよいよ充実、さらに刺激的に。増頁第5弾。 |
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行為・名刺交換 | |
藤木正則撮影 290P/1989.12/2000円 |
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テレコム社会に、わずかに残された人間臭い行為=名刺交換。それをパフォーマンスの場とした一美術家の「ある行為」が。世にも不思議な、空前絶後の本を生む。 |
夢・現・記 一画家の時代への証言 |
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池田龍雄著 336P/1990.5/3500円 |
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戦後の日本文化の早暁期から生きた画家の半生記。芸術の前衛の一典型を示した池田龍雄の日記をベースに、詳細な注と年譜で戦後美術の状況を再構成する。 |
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この胸の嵐 英国ブラック女性アーティストは語る |
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萩原弘子著 224P/1990.10/2400円 |
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「ブラック」の自己意識に拠って、表現活動を繰り広げる英国在住の女性アーティスト5人が「抑圧の文化」の見えざる力と、それに代わる「解放の文化」のイメージと現実を語る |
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アヴァンギャルド芸術論 アヴァンギャルドおよびネオアヴァンギャルド芸術入門 |
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デ・マルキス著 若桑みどり訳 360P/1992.3/5000円 |
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ピカソ、未来派、シャガールなど、20世紀の真の芸術革命家の創作の秘密を説き明かし、次いで戦後イタリアの革新的な芸術の実験のようすを語る。図版121点。 |
回転する表象現代 美術―脱ポストモダンの視角 |
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たにあらた著 360P/1992.10/4500円 |
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「芸術における〈制度〉の問題」の発表以降20年、常に表現の現場に身を置き、状況への発言をおこなってきた著者の美術評論を集大成。図版177点。 |
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北上する南風 東南アジアの現代美術 |
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谷新著 248P/1993.12/3500円 |
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閉塞状態の欧米・日本に代わるアート生産のホットゾーン、それが東南アジアだ。フィールドワーク(訪問、交流)から生まれた東南アジアの現代美術評論。 |
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アナキズムの美学 | |
アンドレ・レスレール著 小倉正史訳 196P/1994.10/2800円 |
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既成の価値観を排し、自らの厳格な倫理観のもと、何ものにも囚われない美の構築に邁進したマラルメ、スーラ、ケージ、デュビュッフェらの表現の可能性を探る。 |
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美術館からの逃走 現代「美術」は風景にからみつき |
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勅使河原純著 300P/1995.8/4326円 |
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1980年代からはじまった美術館建設ブーム。だが、皮肉なことにちょうどその頃から美術は猛烈なスピードで美術館といういれものから遠ざかりはじめた。 |
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ハイブリッド・アートの誕生 東西アート融合に向けて |
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中村英樹著 340P/1996.8/5500円 |
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アートは「精神の気高さを支える力」となりうるか。既成の知的枠組みが崩壊し、流動化するなか、東西のアートと異なるハイブリッド・アートの可能性を探る。 |
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遠近法の発見 | |
辻茂著 164P/1996.11/3000円 |
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無限の空間を平面に表す。この不可能に挑んだ芸術家の情熱と合理を追求する科学的な動機が制作行為としての遠近法を見いだした。明かされる遠近法のすべて。 |
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まちづくりの方法と技術 コミュニティ・デザイン・プライマー |
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ランドルフ・ヘスター/土肥真人著 128P/1997.6/2500円 |
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市民参加によるまちづくり、いざ取り組みをはじめたものの、議論百出で市民も行政もプランナーもお手上げ……そんな時、人々を励まし勇気づける本が生まれた。 |
アルベルト・ジャコメッティのアトリエ | |
ジャン・ジュネ芸術論集 |
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鵜飼哲編訳 近刊 |