「セレクトブック」のコーナーでは、現代企画室の本をひとつのテーマのもとにジャンルを横断してご紹介します。現在約400タイトルに及ぶ現代企画室の本をさまざまなテーマで結び合わせてみると、新たな世界が見えてくるかもしれません。
第8回 「放射能・環境・エネルギーを考える」
3.11の大震災から3カ月以上が経過しましたが、原発はいまもなお不安定な状況で、先の見通しが立ちません。いざ事故が起きてから放射線量に関する安全基準は引き上げられ、さまざまな情報が飛び交うなか、わたしたちは放射能や環境とどう向き合うのか、否応無く判断を迫られています。
今回は、わたしたちが直面している事態を考える手がかりとなる本をご紹介します。
いまだからこそ、自分の問題として向き合いたいテーマです。
社会情報リテラシー実践講座
定価1000円+税
基準を何倍も超えても「危険でない」なら、基準ってなんのためにあるの?放射能汚染の危険に、私たち市民はいかに向きあうのか。そのヒントを、気鋭の情報論研究者が、実際の報道の詳細な分析を通じて解きあかす。
定価1200円+税
地球温暖化ってなに? どうして環境が汚染されるの? 「問題」なのはわかっても、どうすればいいのか分からない。誰もが抱く疑問に身の回りの実践をとおして答える。
定価1200円+税
天文学者の父に娘がぶつける素朴な疑問、「科学者って一体何をしているの?」 戦争と災害の時代における科学の持つ意味とは、そして科学者の社会的責任とは?
定価1000円+税
飢餓・戦争・自然災害・難病・環境破壊・南北格差—人類が直面する数多くの難題を解決するために、私たちは、どんなことを、どのようにできるのか。
核兵器蓄積競争の出発点をめぐって
定価2200円+税
核兵器備蓄競争の道をひた走り始める、1945年直後の米ソの姿を、新資料を駆使して、米国側の動きから探る。核兵器の問題に取り組み続ける著者の第三作。
原爆投下前夜
定価1500円+税
探究心と言う純粋な欲望を生み出した史上最強にして最悪の兵器=原爆。あの破壊と大量殺戮の決定は、世界平和の構築という理想主義を掲げつつ稚拙になされた。
悲劇の物理学者たち
定価1800円+税
核兵器開発の半世紀。その渦中に生きた科学者のなかでもオッペンハイマーとテラーは対照的な道を歩んだ。政治と科学が交錯する核兵器の開発史を描く。