「セレクトブック」のコーナーでは、現代企画室の本をひとつのテーマのもとにジャンルを横断してご紹介します。現在約400タイトルに及ぶ現代企画室の本をさまざまなテーマで結び合わせてみると、新たな世界が見えてくるかもしれません。
第3回 「魅惑のアルゼンチン」
第3回目は、今年で建国200年を迎えたアルゼンチンをテーマにセレクトしました。
死後40年以上が経った今でも多くの支持を集める革命家チェ・ゲバラ、FIFAワールドカップでも注目された「神の子」マラドーナ、不朽の名作を数多く生み出したタンゴ奏者ピアソラ、大統領夫人ともなった女優エビータなど、アルゼンチンは強烈な個性で人びとを惹き付けるスターを数多く輩出してきました。
文学の分野においても、優れた書き手たちを挙げれば枚挙にいとまがありません。ボルヘス、ビオイ=カサーレス、マヌエル・プイグ、コルタサル、マルタ・トラーバ、アベル・ポッセ、ルイサ・バレンスエラ……。日本でも人気の高いラテンアメリカ文学のなかでも、アルゼンチンは実に魅力的な作家たちを生み出しています。
現代企画室がお届けする、魅惑のアルゼンチンを表現する13冊。
そのユニークな世界をお楽しみください。
定価3500円+税
10年、4回目を迎えた大地の芸術祭。365のアートが煌めく里山。760km2にわたる広大なこの土地には、お年寄りの笑顔と、都市の人びとにとっての「新しい故郷」があった。協働の喜びがつくった魅力は、越……(続く)
定価4800円+税
震災と豪雪を乗り越え、輝きを増した第3回「大地の芸術祭」。大地の芸術祭2006にエントリーした全作品、イベントの記録。越後妻有はこの国の元気と希望となった。
定価4200円+税
157組のアーティスト、約50の集落。住民との協働が深みを増し、全国から注目を浴びた第2回展の記録。「地面から湧き出す作品というものを顕著に示した」—中原佑介
定価4800円+税
地球環境・住民参加・公共事業など多方面で見出された21世紀の地域づくりのモデル。アートの新世紀を拓いた140を超える作品のドキュメント。カラー写真多数。
定価3800円+税
過疎の山村にアーティストが見出した「真実のリア王」。演じるのは越後妻有の老人たち。「里山の魂の声を聞く」写真記録集。作/演出クリスティアン・バスティアンス
class="detail"div>詳細を見る定価1800円+税
世界的な注目を集めるアボリジニ芸術。その代表的なアーティストの作品を紹介し、アイヌ、イヌイットまで視点を広げ、「先住民」と「芸術」の関係性を明かす。
定価2800円+税
権力とイデオロギーから自らを解き放ち、旅芸人は出発する。大航海時代から現代に至る「欲望の文明」を鋭く抉る富山妙子の画業と高橋悠治の音楽。DVD付き。
定価2000円+税
戦後50年—〈歴史に強いられた沈黙〉を破るために、近代日本が行なった植民地支配と侵略戦争の記憶をアジアの視座から描く、画家富山妙子の作品集。
定価3000円+税
サンパウロ→東京→ニューヨーク かろやかに世界を疾走するアーティスト、大岩オスカール。1990 年代から現在までの絵画を集成した待望の画集。
定価2500円+税
日系ブラジル人の作家大岩オスカール幸男の作品を集成。ユーモラスでコミカルな作品は親しみ易いが、他方で環境破壊やエイズといった現代社会への問題意識が息づく。
定価3500円+税
時代の先頭を走りつづける現代美術作家・河口龍夫、1970年から現在までの軌跡。兵庫県立美術館と名古屋市美術館で開催された展覧会のカタログに、多彩な論考も収録。
定価4500円+税
強靭な哲学的思考に支えられた作品を創造し続けて、現代美術の最前線をゆく河口龍夫。透徹した理論性と視覚化された作品の独自性の根拠を明かす最新作品集。
定価5000円+税
現代美術家・河口龍夫のドローイング図版と中原佑介の作家論を合体させ、本の中に本を埋め込んだ画期的な造本。評論家とアーティストのコラボレーション成る。
Kawamata Project on Roosevelt Island
定価7000円+税
ニューヨーク、イーストリバーに浮かぶ小島を舞台にくり広げられたプロジェクト。19世紀の天然痘病院の廃墟を異化してみせる、川俣正の代表作の記録。
定価8000円+税
現代美術の領域にインスタレーションという新しいアートを導入し、それをひとつの社会現象にまで押し広げた、新世代の象徴的存在たる造形作家の全貌を提示。
定価2400円+税
美術と建築の間を縦横に行き来しながら、都市・地域・空間を豊かに変形する活動を続けてきたPHスタジオの仕事を一望する作品集。インタビュー/村田真。