加藤アキラ[孤高のブリコルール]
加藤アキラ/著
2017年4月刊行
定価2000円+税
B5並製・134頁
ISBN978-4-7738-1707-2 C0070
加藤アキラは、1960年代に前橋を舞台に活動した「群馬NOMOグループ」のアーティストとして活躍しました。加藤は、身の回りで廃棄されていく日用品や自然の素材を寄せ集め、それらに僅かな細工を施す[ブリコラージュ]によって作品へと昇華させます。リノベーションやオーバーホールなどかつての物を再生させ、新たな価値観を付与することが求められる時代、日常に埋もれて行く産業製品などに息吹を与える加藤の作品は、多くの示唆に富んでいます。
2017年3月、群馬を代表する現代美術家のひとりとして加藤アキラの活動を総覧する初の展覧会が開かれ、本書はその展覧会図録として制作されました。
2017年3月、群馬を代表する現代美術家のひとりとして加藤アキラの活動を総覧する初の展覧会が開かれ、本書はその展覧会図録として制作されました。
【著者紹介】加藤アキラ(カトウアキラ)
1937年群馬県高崎市生まれ。本名・昭。中学卒業後、車の整備工として働きながら松本忠義の画塾に入る。1965年「第1回群馬アンデパンダン」展に出品。群馬NOMOグループに加入。1966年「第10回シェル美術賞展」佳作受賞、1969年「現代美術の動向」展(京都国立近代美術館)に招待出品、「第4回ジャパン・アート・フェスティバル」優秀賞(通産大臣賞)を受賞するなど頭角を現していく。その後個展を中心に活動し「アートドキュメント’87」(栃木県立美術館)、「’87現代美術の祭典 野外彫刻展」(埼玉県立近代美術館)、1989年「RASENDO SPIRITUAL REJOICE 加藤アキラ 田中泯 立体作品と舞踏」(RASENDO、群馬)、1993年に「現代美術への招待―加藤アキラ・金井訓志展」(高崎市美術館)、第13回日本国際パフォーマンスアートフェスティバル[NIPAF](前橋文化研究所)、2010年「社会芸術”自力更生車+α計画”2010 in 宇都宮とその周辺」(宇都宮市内商店街)、2013年「アーツ前橋開館記念展 カゼイロノハナ」(アーツ前橋)など美術館から屋外のアートプロジェクトまで活動の幅は広い。