学校の外から

臨床心理士国家資格化について

2005年7月24日掲載

ある大学教員

現在、郵政国会のごたごたにまぎれて、超党派(中心は自民、公明ですが、民主も入っている)の議員で臨床心理士が国家資格化されようとしています。彼らは、医療心理師の国家資格化をここ数年継続審議で遅らせてきて、その間に会員を倍増以上させ、医療心理師を認めるかわりに、自分たちのものもセットで認めさせようとしています。その法案では、医療心理師は病院で、臨床心理士は病院を含め、学校や相談所等の領域で活動します。そうなると、国家資格化した臨床心理士が、文教予算をどんどん喰って、学校に配置されていきます。もちろん、そのおかげで、義務教育諸学校教職員採用計画および給与に響いてくることは間違いないはずです。

『心のノート』の黒幕の河合隼雄を教祖とする臨床心理士が、全国の学校に派遣されるのですよ。心の特高警察のように。それなのに、このような内容の趣旨のホームページで、そんな重要なことにまったくコメントがないのは、はっきり申し上げて、お粗末ですよ。

皆様は、ご存じないのでしょうか。何も行動されないのでしょうか。たいへん疑問に思いましたので、思想信条の違いを超えて申し上げました。