LA SIESTA

家保さんの思い出vol.15
家保さんのねこ・カルが亡くなりました。(進藤)

2015年2月8日掲載

松岡さん
夜分遅くに申し訳ありません。
私都合で、今日のうちにお伝えを、と思い、こんな時間に失礼します。
今朝6時半頃、家保さんにお預かりしたおばあちゃんねこのカルが亡くなりました。17歳だと思います。
近頃、少しずつ食欲がなくなり、老衰だと思います。
家保さんに、牛乳が好きだと言われていたので、それを鼻先にやると、くんくん匂って、二口ほどなめました。
大阪からうちに来てくれてありがとうと、お礼を言って、ほおずりしてお別れをしました。
次男が看取って、長男と次男で、畑の梅の木の根元に埋めました。梅はいま、白い花を咲かせ、春の香りをもたらしてくれています。
カルとロックは、いつも寄り添っていました。けんかやじゃれあいもしますが、仲のよい二匹です。ロックは、カルの最期が近いことを知っていたように思います。今はちょっと元気がないですが、持ち前のやんちゃで屈託のないキャラクターに戻ってくれるはずです。
写真の手前のグレーなのが、カルです。
高槻のみなさまに、次回会議のときにでも、お伝えください。
今頃、家保さんに抱かれて、しあわせ気分かもしれませんね。
では、またお会いしましょう。
(2015年2月6日 午後11時57分)

(追伸)

松岡さん、ありがとうございます。
松岡さんにそういっていただけると、ありがたいです。
何ができたかなあ、と、思いました。雨露しのげるくらいしかできていないかもしれないかなあ、と。
家保さんの100分の1くらいしかしてあげられませんでした。
カルとロックは、認知症の母の唯一お世話してあげられる存在で、赤ちゃんのように、ひざの上に抱いて撫でていました。
カルもロックも、母に向けて置いてある温風ヒーター近くで、仲良く並んでいつも暖まっていました。それは、母にとっては、うれしい存在でした。
私たちが、帰ってくると、二匹一緒にドアまで来て、ごはんを待ってていたよ、と鳴いていました。待っているのは、ごはんですが、なんかうれしくて。
ついつい書いてしまいます。家保さんも、カルが来てくれて安心したことでしょう。これからは、ひとりぼっちになったやんちゃで、びびりなロックを励ましつつ、また、私たちも癒されつつ、同居して参ります。
高槻のみなさまに転送してくださるとのこと。ありがとうございます。よろしくお願いします。
(2015年2月7日)



(再追伸)

松岡さん、ガラガラポンに載っていて、びっくり。あらためて読み直すと、涙が出ました。
昨日、中学の教科書採択を見据えてシンポジウムがあって出席しました。
カルとロックを家保さんの所から北九州まで新幹線で連れて来てくださった牟田口カオルさんが、司会をされていました。
カルのことを伝えると、ちょうど3年前に小倉駅でカオルさんから、カルとロックを引き取ったときのことを昨日のように思いだしました。
この数日間、息子たちもロックがショックを受けている、カルが亡くなる数日前から、カルをロックが温めていた、家保さんはカルとロックをどんな気持ちで手放したんだろう、家保さんはなぜうちにロックを薦めたんだろう、初め預かろうと思ったイッチはその後どうしているだろう、、、なんだかいろいろ思い巡らしています。
家保さんて、すごいなあ。ねこを通じてお人柄を思い描いています。
高槻のみなさんにとっては、なおのことだろうとおもいました。若作りのロックですが、カルとさして変わらない歳ですから、これからカルの分まで、一緒に生きていこうと思います。
いつも、カルとロックは二匹で丸くなったり、並んでいたりしました。いまは、ロック一匹がたたずんでいま。カルの代わりに私たちがロックの仲間になります。ご安心を。
メールがおそくなり、失礼しました。
ては、またお会いできる日を楽しみにしています。お元気で。
(2015・2・9)