2006年7月15日掲載
○猫たちの戦利品
正直言つて同居人としては大変困つている問題なのです。一般的に飼い犬の収集物は飼い主のスリッパや靴下であるが、自分の気に入つたボールやぬいぐるみなどの「おもちや」が多いようですね。さて、うちの猫たちの戦利品はというと、春から初夏にかけて最も多いのはトカゲ、ヤモリですね。季節によつてそれがチョウやトンボ、バツタに変わつたり、夏ともなればセミの必死の鳴き声や羽音が部屋中に響き渡るといった具合です。今まで(現8頭)での一番の大物はキジバトでしようか。次にヒヨドリ、カナリア、スズメなどが戦利品となりました。(何故かネズミはここ数年ないですね)
こうした「生き物」を戦利品として持ち帰る習性は、(1)仔猫に「狩り」の仕方や仕留め方を教える為だとか、(この場合は飼い主が仔猫扱いされているのかもしれませんね)(2)飼い主や周りの猫たちに見せびらかして自尊心を満足させる為だとか、(3)逃げ場のない室内に持ち込んで、生きた「おもちや」として遊ぶ為とかいろいろあるようです。うちの猫たちを見ているとどうやら(2)と(3)あたりでしようか。戦利品を持ち帰つたときの彼らの得意げな顔つきを見ると、それはそれで「やつたね!」と褒めてあげたくもなつてきます。戦利品には生き物以外にも、ドングリの実や木の枝葉、時にはどこから失敬してくるのやら見知らぬ靴下、タオルやセーターなどもありました。新品同様の自動車用埃落としの羽毛ブラシを持ち帰つた時には、さすがにご近所にお伺いを立てて回りましたが該当者は無し。随分遠方からのお土産だつたようです。これらの物は、犬さん同様自分のお気に入りの「おもちや」なのでしようね。
〇トカゲ・ヤモリ対策は・・・
猫たちを外に出すときには、前にも述べていましたが「早く帰つてくること」ともう一つ「トカゲやヤモリは持つて帰るな」と必ず声かけするのですが(案外成果はあるようです)それでもなおトカゲ・ヤモリのお持ち帰りは多いです。致命傷を負つていない場合は、見つけるとすぐにくわえているのを離させてうまくティッシュにくるんで逃がしてやることにしています。(しっぽだけ残つているということもありますが)うまく捕まえることができず家具の隙間などに逃げこんでしまった時が最悪なのです。猫たちは本当によく覚えていて、執拗に何時間も見張つています。可哀想なのは出るに出られず息絶えるというケースです。掃除の際に時々干からびた亡骸を発見すると言うこともままあります。本能の為せる業、仕方はないのでしようがせめてうちには持ち帰らないように願うことしきりです。
(写真はカル)